牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「郵政民営化関連法案の参院本会議で採決」

 本日の午後1時に郵政民営化関連法案が参院本会議で採決される。自民党内で反対する議員が19人以上になると見られており、否決される可能性が高い。知り合いの方が郵政民営化準備室で大変なご苦労をされていたこともあり、個人的には通してほしいとの気持ちも強い。

 しかし、結果とすれば、あらためて国民の声を聴くということは必要なのかもしれないとも思う。郵政民営化を主体とする小泉構造改革は、反対派が自民党内にいることで本来の目的からやや乖離しつつある。構造改革自体が妥協を重ねるうちに民営化との流れがすっきりしたものとならなくなっている。そのため選挙を行うことで、小泉政権後も財政構造改革、民営化、市場化、小さな政府といった方向性をさらに強固なものとしてほしい。

 結果として、国民がどのような答えを出すのかは読みづらい。選挙となれば既得権益を持っている人たちが結集してがんばってしまう。それを突き崩すためには、浮動層と言われている人たちが動かなければならない。民主党が政権を取るとの予想もあるが、郵政民営化についても非常に中途半端な位置にいたことで、強く財政構造改革が打ち出せるとも思えない。今回の選挙で棚ボタ式に政権を取ったとしてもあまり期待はできないのではなかろうかと、私は思う。

 自民党も仮に構造改革に反対する人たちが多く残ってしまうようでは、今後の改革の妨げにもなろう。リニューアルした改革派がしっかり政権を担って、これまでの中途半端な改革ではなく徹底した改革を進めなければならない。日本の巨額債務を見るまでもなく、これには国の存亡すらかかっているといっても決して過言ではないはずである。
[PR]
# by nihonkokusai | 2005-08-08 09:55 | 国債 | Comments(0)

米雇用統計

 7月の米国雇用統計において、非農業雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は、前月比 20万7000人増加となった。増加幅は前月の16万6000人増を上回り、予想された18万人増を超えた。これを受け米国債は大幅に下落、利上げ継続観測もあり、10年債4.39%に上昇。円債はさらに売り圧力が強まるものと見られる。
[PR]
# by nihonkokusai | 2005-08-06 18:23 | 債券市場 | Comments(0)

「村尾信尚さんの特別寄稿」

 「もうひとつの日本を考える会」 でお世話になった関西学院大学教授の村尾信尚さんの特別寄稿が、4日に発行された小泉首相メルマガに掲載されています。
 「官から民への大政奉還」はすぐにも実行していかないと、大げさに聞こえるかもしれませんが国の存亡にも関わってくる可能性があります。「巨額の赤字をつくり、融通の利かない官は、そろそろ退いてもらわなければなりません」。まさに同意です。よろしければぜひお読みください。
[PR]
# by nihonkokusai | 2005-08-05 12:54 | 国債 | Comments(2)

来週の債券相場の見通し

<来週の主な日程>

8月8日(月)
参院本会議にて郵政法案採決
6月マネーサプライ(8:50)
日銀金融政策決定会合(9日まで)
6月貸出資金吸収動向(8:50)
APEC財務相会議(9日まで、済州島)
スペースシャトルディスカバリー帰還

8月9日(火)
日銀金融政策決定会合
6月特定サービス産業統計(13:30)
8月日銀金融経済月報(15:00)
福井日銀総裁記者会見(15:30)
6月機械受注(15:00)
米6月卸売売上高・在庫(23:00)
米FOMC結果発表(3:15)

8月10日(水)
7月企業物価指数速報(8:50)
6月企業物価指数確報(8:50)
7月中古車販売台数(11:00)
7月消費者態度指数(14:00)
6月建設工事受注動態統計確報(14:00)
米7月財政収支(3:00)

8月11日(木)
5年国債入札
6月国際収支(8:50)
米7月小売売上高(21:30)
米週間新規失業保険申請件数(21:30)
米6月企業在庫(21:30)

8月12日(金)
6月マネタリーサーベイ(8:50)
第2四半期GDP(8:50)
6月鉱工業生産確報値(13:30)
日銀金融政策決定会合議事要旨(7月12日から13日分)(14:00)
米6月貿易収支(21:30)
米8月ミシガン大消費者信頼感指数(22:45)

2004年8月8日~8月12日分

「材料多く波乱の週となる可能性も」

最近の動き(8月1日~8月5日)
景気の踊り場からの脱却への期待が強まり日経平均株価は一時12000円の大台に乗せ、また米国債の下落なども受け、債券先物は週末139円の大台を割り込んだ。現物債も売られ2日に入札が行われた10年270回は1.4%に接近し、5年47回も0.6%に近づいた。また、日銀の量的緩和解除が予想よりも早まるといった見方も出てきたことから短期金利にも上昇圧力が加わった。超長期債主体に投資家の押し目買いも入ってはいるが、それ以上に海外投資家や国内金融機関からの売り圧力が強まったと言える。

今後の予想(8月8日~8月12日)
今週は材料が目白押し。まずは週明け早々の参院本会議における郵政民営化法案の採決が行われる。注目の経済指標としては12日に第2四半期GDP。日銀の福井総裁の踊り場からの脱却発言が数字でも示されるかどうか注目したい。その日銀の決定会合は8日から9日にかけて開催される。賛成多数での現状維持と予想されるがその後の総裁会見にも注目したい。9日には米FOMCも開催。そして11日の5年国債入札も相場が下げトレンド入りしているだけに投資家動向を見る上でも注意したい。相場は波乱含みの中、さらに下値模索の展開になるものと予想する。
[PR]
# by nihonkokusai | 2005-08-05 12:46 | 債券市場 | Comments(0)

「メガバンク統合と日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げの可能性」

 7月29日の当座預金残高は6月3日以来の目標下限割れとなり、8月3日以降8日もしくは9日あたりまで下限割れが続く予定だが、これについてはあくまで「なお書き」修正で対処するようである。少なくとも10日あたりには再び30兆円以上となることが明らかとなっているため、一時的との解釈であろう。

 これにともなう当預残目標値の技術的引き下げは今回なかったが、年内にもうひとつのチャンスが存在すると見られていた。それはメガバンクの統合に伴うものであった。

 7月28日の読売新聞ネット版において、今年10月に合併が予定されている東京三菱とUFJについて、みずほフィナンシャルグループの時のようなシステム障害が発生する懸念が払拭しきれない可能性が出ており、金融庁が銀行法に基づき、システム統合作業の進展状況に関する異例の再報告を求め、三菱東京と UFJは事実上の合併延期要請と受け止め、両銀行の合併を延期し、来年1月以降にする方向で検討に入ったようであると伝えた。

 上記記事については、最終テストが今月末に控えているため、やや先走った感もあると指摘され、実際に他紙での同様の報道はなかったものの、市場関係者の間では延期される可能性は高いとも見られている。

 もし、両メガバンクの合併が延期されるとなると、当事者だけでなく別途日銀のシナリオが狂ったとのではないかとの思惑も広がった。日銀は当座預金残高が大量に存在するメガバンク2行の合併を理由に、日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げを模索していた可能性があると考えられていたのである。確かに日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げに対して名目が立つ大きなチャンスであることに間違いはない。これには財務省や政府なども反論するのも難しいものと思われた。しかし、実際に合併が延期となれば年内唯一とも思えた引き下げのチャンスも消滅しかねない。

 この可能性もなくなったとなれば、日銀の当預残の技術的な引き下げは行われず、10月以降のCPIの推移や経済動向を見ながら、早ければ来年の1~3月あたりにかけて、直接、量的緩和政策が解除される可能性が高いものと思われる。

 ちなみに、メガバンク統合に伴う日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げに関する憶測については、メガバンクの当預残が明確になってしまうこともあり、実際には実現性は薄いとの見方もあった。
[PR]
# by nihonkokusai | 2005-08-04 13:54 | 日銀 | Comments(4)

「鷹くん鳩さんの日銀ウォッチング」

「一時的って」

・・・・・・・・・・ はじまりはじまり

鷹「7月29日に日銀の当座預金残高が目標値下限の30兆円を割って」
鳩「8月3日からしばらくの間、30兆円割れが続くようね」
鷹「こらこら、しばらくではなくて一時的と言いなさい」
鳩「一時的って何日ぐらいのことなの」
鷹「辞典では、しばらくの間だけであるさまとなっているぞ」
鳩「じゃあ、来週の8日とか9日まで続いても一時的と言うわけね」
鷹「なんか思ったよりも短期間に済みそうになっている」
鳩「景気の踊り場からの脱却期待に」
鷹「思ったより早めに消費者物価指数もプラスになりそうだし」
鳩「それで短期金利には上昇圧力が強まり」
鷹「今のうちにと資金を取りに行っている」
鳩「期間10か月程度の手形オペの金利が上昇している反面」
鷹「期間3か月のFBの入札なんかは金利ゼロが続いている」
鳩「短いところは運用難、長くなると状況が変るとの読みなの」
鷹「大手銀行さんも、Xデーに向けて着々と準備?」
鳩「金先なんかも売りが入り債券先物もかなり重そうなのもそのせいかしら」.
鷹「債券先物などは海外からの売りもだいぶ入っていると熊さんが言っていた」
鳩「日経平均も12000円の大台に一時乗せたわね」
鷹「景色もだいぶ変わりつつある」
鳩「それでも金利の動きはまだ落ち着いているわね」
鷹「景気が良さそうなのはわかるけど」
鳩「いざ日銀が動くとしても、まず条件のひとつCPIがプラスにならないと」
鷹「まずはそれからだろうな」
鳩「それにしてもガソリンの価格もさらに上がっているわね」
鷹「それによる景気への影響も木になるところではあるものの」
鳩「それは消費者物価の押し上げ要因ともなる」
鷹「景気回復の裾野が拡大すると価格転嫁もこれまでよりも容易になる」
鳩「実際にそういった動きも出ているとも言われるわね」
鷹「来週は8日から9日にかけて金融政策決定会合が開催」
鳩「その解説はまた10日あたりにアップいたします」

・・・・・・・・・・続く。
[PR]
# by nihonkokusai | 2005-08-04 13:36 | 日銀 | Comments(0)

自己紹介

 直接、こちらのブログに飛んできていただいた方には、誰がこれを書いているのかは、まったくおわかりにならないと思うので、念のため自己紹介を。
 金融関係の個人のホームページで2000年はじめにすでに100万アクセスを突破した伝説のホームページ(自分で伝説などと言うか?)「債券ディーリングルーム」のブログ版が、この牛熊ブログです。ということで「債券ディーリングルーム」と書き手は一緒です。
 「債券ディーリングルーム」は、幸田真音さんのベストセラー小説「日本国債」にも登場しています。「日本国債」には私に似た登場人物なんかもいたりします。
 また、文春新書から「日本国債は危なくない」という本も出させていただいております。こうなると名前を伏せる理由はないのですが、よろしければ牛熊(うしくま)と呼んでください。
 相場の世界で、強気をブル(牛)、弱気をベア(熊)と呼んでいることが名前の由来です。
ホームページ共々ブログもどうかよろしくお願いいたします。

牛熊
[PR]
# by nihonkokusai | 2005-08-03 14:27 | 自己紹介 | Comments(4)

海上亭さん


今年の夏休みも江ノ島でした。
そしていつものように「海上亭」さんにお世話になりました。

なぜか我が家の夏休みに江ノ島に行くときは、天気に恵まれます。
一昨年でしたか、冷夏で夏休み唯一夏らしい日曜日にピンポイントで江ノ島に行っておりました。
今年も行く途中でかなり雨が降って、こりゃ今年はだめかと思ったら、
なんと今年夏休みに入っての最高の天気に近い状態だったそうです。
おかげで、日焼け止めクリームを塗り忘れた場所が真っ赤っか・・・。
そういえば、朝に雨が降っていたため出足が遅れたのか、江ノ島の橋は夕方近くまで渋滞が続いていました。

今年もお世話になった海上亭さんは、江ノ島でも非常に眺めの良いところに建っている民宿です。
下から上がるのが少し大変ですが、エスカーなどが利用できるので助かります。
夏休み海上亭さんに宿泊するのは今年で4年目になるかと思います。
食事も新鮮な海の幸が豊富で、いつも夕飯は食べ切れません。
私の好物は何と言っても生シラスと焼きハマグリ。今年も堪能させていただきました。
展望台も歩いて数分のところにあり、夕方などふらっと行って、夕焼けを背景に富士山などが美しく眺められます。

海上亭のご主人、今年もありがとうございました。
[PR]
# by nihonkokusai | 2005-08-03 13:56 | 趣味関心 | Comments(0)

「長期金利の市場機能回復」

 日銀による量的緩和政策は、ある意味金利の振動を止まらせた状態、つまり金利を絶対零度に押さえ込む異常とも思える政策であった。これを受けて長期金利の振幅は限られ、どれほどの国債が供給されようが、それは吸収され続け、所謂好需給という環境を形成してきた。しかし、長期金利は本来、ある程度の振幅を繰り返しながら、その居所を調整していくものである。そして、それは本来、日本経済や物価動向を先読みして動くものであるはずが、日銀の量的緩和政策によって押さえ込まれ、むしろ遅行指数と指摘されるようにすらなっている。

 デフレが悪化し日本経済にとって回復の兆しがない状態となれば、金利を絶対零度に押さえ込んでも、デフレ解消と景気回復を図ることは許されるかもしれない。しかし、日本経済が本当の意味でのリストラクチャリング(再構築)が進み、体力を強化した企業も米国や中国経済の影響などを受けて攻めの姿勢に転じている。これが雇用にまで影響するようになり、個人消費も予想以上の回復を見せている。企業によってはソニーのように戦略の失敗から業績回復が遅れているところもあるが、それが日本経済の足枷になるとも思えない。

 これまで、勝ち組や負け組との表現が良く使われていたが、これは特に負け組を意識したものであった。しかし、ここにきて注目されるようになったのは勝ち組である。リストラを進め、世界経済の回復基調に乗れた企業の中では過去最大級の業績を出しているところも多い。

 競争激化により価格転嫁が進行せず、特に消費者物価指数の上昇は抑えられてきた。消費者の中でも格差の広がりが生じ、希望格差社会なる言葉も流行していた。ニートや少子化といった問題が日本経済の回復を妨げるとの見方もある。しかし、市場化の進行はある程度の格差を生じさせることはいたしかたない。個人も自己責任能力を強め、負け組に入らない努力が求められる。反面、勝ち組による消費などが全体の消費を底上げさせる力をも持つようにもなる。米国社会などが良い事例ともなろう。

 このように日本経済も姿を変えて、回復の兆しを強めるとともに物価に上昇圧力がかかりつつある。日銀も絶対零度に押さえ込んだ冷却装置の解除スイッチを押すタイミングを見計らっている。長期金利も徐々に市場機能を回復しつつあるように見える。

 長期金利の市場機能が回復するとなれば、ある程度の価格の乱高下は避けられない。巨額の国債残高を抱えた上での長期金利の市場機能の回復は市場関係者にとっても未体験ともなる。今後の長期金利の動きには細心の注意も求められよう。
[PR]
# by nihonkokusai | 2005-08-03 13:14 | 債券市場 | Comments(0)

「公的部門のリストラ」

 福井日銀総裁は会見などを通じて、郵政民営化について「今後の大きな課題である公的部門のリストラの最初の出発点」と位置づけた。これまで行われてきたのは民間部門におけるリストラである。これまで行われていた小泉改革は、無駄な公共投資などの拡大を抑えることであった。これからは公的部門のリストラが大きな課題である。

 福井総裁が総裁に就任当初から積極的な当座預金残高を引き上げた際にも、決して実施しなかったことがある。それは日本国債の日銀による買切りの増額であった。もし買い切り増まで実施してしまえば、日銀は泥沼のように財政問題に組み込まれてしまい、抜けるに抜けられなくなる。総裁が交代してもさらに国債買い切りを増加し続ければ、いずれその額を減額するなりすることは非常に困難になることは明らかである。ある意味、当座預金残高の引き下げは量的緩和解除に向けて一気に引き下げることも可能だが、その際に国債の買い切りを減額することには財務省などが抵抗してくることも確かであろう。

 今後の日本という国を立て直すためには公共部門のリストラが必須であると私も思う。郵政民営化に対してあれだけ反対があるということは、それだけ既得権益に甘え固執したいと人達がいるということでもあろう。そういったところに大きなメスを入れなければ、これだけの国の債務問題など解決は図れない。以前にも指摘したが、財投債という国債がすでに国債残高の大きなシェアを占めていることなど、我々ももう少し認識すべき問題と思われる。

 本格的な公的部門のリストラを実施せずに、安易に増税などしてもらいたくない。しかも取り易いところから取ろうとする姿勢にも問題があり、サラリーマン増税は国の債務問題の根本的な解決手段にはならないし断固反対である。プライマリーバランスを図るためには歳出だけでなく歳入にもメスを入れるという理屈などまだまだ聞きたくない。道路公団の談合がいまだに正々堂々行われていたことなど見ても、歳出を絞れるところまで絞っているなどというのは全く持って疑問である。

 福井総裁の発言のように、公共部門のリストラはこれからスタートである。それにしっかり手をつけなければ、それほど時間をおかずに「日本国債は危ない」ものとなるであろう。
[PR]
# by nihonkokusai | 2005-07-29 16:41 | 国債 | Comments(2)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー