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「物価連動国債の会計処理」

 昨日、第7回国債市場特別参加者会合が開催され、早速議事要旨が財務省のホームページにアップされている。この中で、物価連動国債に関して、理財局から下記のようなコメントがあった。

 「物価連動国債に係る会計処理上の問題については、当局としても認識しており、先週会計基準を所掌している財務会計基準機構と会計基準の下にある実務指針のメンテナンスを担当している公認会計士協会との協議に着手したところ。当局から、米国会計基準及び国際会計基準では、フロアーのない商品であってもP/Lヒットさせる必要のない取り扱いになっており、わが国においても同様の取扱いをすることができないかという要望をしたところ、財務会計基準機構及び公認会計士協会は、まずは、米国等における取扱について精査し、その上で検討させていただきたいとのことであった。その際、物価連動国債の扱いに対する理屈付けのほか、他の商品への波及等も併せて検討していく必要があるということであった。現時点では、当局として要望している段階であり、今後の見通しについては確たることはいえないが、当局としては、引き続き、国債市場特別参加者等の協力も得ながら、財務会計基準機構及び公認会計士協会とともに一層の議論を進め、できるだけ早期に結果が出るように取り組んで行きたい。」

 物価連動国債がやや投資家から敬遠されている大きな理由のひとつは、上記のように会計上の問題にあった。米国会計基準及び国際会計基準では、フロアーのない商品であってもP/Lヒットさせる必要のない取り扱いになっているが、日本国内においてはP/Lにヒットしてしまうことで、投資家も手が出しにくく、また業者にとっても持ちづらくなっていたことから、一時スパイラル的に価格が低下するなどしていた。財務会計基準機構及び公認会計士協会もやや重かった腰を上げてきたようにも思われるため、今後、物価連動債の会計処理の取り扱いについては米国のような取り扱いになる可能性も出てきた。

 ただし、理財局は「フロアについては、これまでも様々な意見が出されているが、今のところ物価連動国債に関する商品性の見直しは考えておらず、まず会計処理の問題について、財務会計基準機構及び公認会計士協会等とともに検討を進めていくことが先決と考えている」とのコメントもあり、フロアをつけるといった商品性の見直しについては、まだ予定してはいないことも明らかにしている。
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# by nihonkokusai | 2005-08-30 10:03 | 国債 | Comments(0)

「第12回 個人向け国債」

 第12回の個人向け国債の募集が9月8日から始まる。募集期間は9月8日から27日まで。発行日は10月11日。初期利子は9月1日の10年国債入札結果により導かれる基準金利から0.8%を引いて算出される。利払いは毎年10月10日及び4月10日の年2回。償還は2015年の10月10日となる。

 10年債の利回りは一時、1.485%と1.5%に接近していたが、昨日は1.4%を大きく割込んでいる。現在のところ1.4%近辺となることが予想され、そうなると0.6%近辺の初期利子となろう。ただし、長期金利は先週末から昨日にかけてのように0.07%程度も一気に動くこともあるため、あくまで予想であることに注意してほしい。実際の利子は1日14時に発表される基準利回りを確認してほしい。
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# by nihonkokusai | 2005-08-30 09:23 | 国債 | Comments(0)

「TXレポート その2」

 つくばエクスプレスの車両は2系統ある。葉原~守谷間(直流区間)を走行するTX-1000系(直流車)と、秋葉原~つくば間を走行するTX-2000系(交直流車)に分かれている。これは常磐線では取手までの電車と取手以北の車両が異なっているのと同じ理由である。

 常磐線の取手以北に行く車両に乗ると、取手駅と藤代駅の間で一時電気が消える。これはここで電化方式が直流(都会派?)から交流(田舎派?)に変るためである。都会派と田舎派では語弊があるかもしれないが、電化が早くから進んでいた地方では直流の方式が多いのも確かである。また直流は架線での電圧降下が多いため、変電所を複数設けなければならない反面、車両のコストが軽減されるため運行密度が高い都市型の電車に向いている。しかし、交流方式は電圧を高くすることができるため送電ロスが低くなる反面、車両が動く変電所となる。新幹線や在来線特急がごつい形をしている重量系なのは何もカッコ良くみせるためばかりではない。

 ところが、いくら茨城県が田舎といえども、実は路線上は都市近郊路線の範囲内にあるそうである(一応、関東地方の一角)。それでも田舎なので、やはり立場上、都会と同じ直流とするのが気が引けたため・・・ではない。茨城県の新治郡八郷町柿岡というところに(昨日、この近くで釣堀のマス釣りを楽しんだ)気象庁地磁気観測所があり、直流電流を流すと地磁気観測に影響を与える為半径30km以内は直流電化に出来ないためである。そのために廃線となった筑波鉄道も非電化であったし、現在もまだがんばっている常総線や龍ヶ崎鉄道も非電化である。

 ということで、つくばエクスプレスも2系統あるのである。車両も一部内装が異なっている。秋葉原~つくば間を走行するTX-2000系には、4人座れるクロスシートが3両目と4両目に設置されている。TXの窓から見える空はとても大きく見える。高架ということと窓が大きいことが理由であろうが、それとともにスピード感を体験するには、ぜひこのクロスシート窓際に乗ることをお勧めしたい。
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# by nihonkokusai | 2005-08-29 17:05 | つくばエクスプレス | Comments(0)

「財投機関債と政府保証」

 郵政民営化に関連して、財投機関債と政府保証についての論議が盛んなようである。今回はこの財投機関債と政府保証についてもう一度振り返ってみることにする。財投機関債とは、公団や公庫などの特殊法人(財投機関)が、資金調達のために発行する債券である。そして、この特殊法人とは簡単に言えば「特別な法律によって設立され、公共サービスを行う機関」である。

 総務省設置法によると総務省の事務として、4条15号に「法律により直接に設立される法人又は特別の法律により特別の設立行為をもって設立すべきものとされる法人(独立行政法人を除く。)の新設、目的の変更その他当該法律の定める制度の改正及び廃止に関する審査を行うこと。」というものがあり、「法律により直接に設立される法人又は特別の法律により特別の設立行為をもって設立すべきものとされる法人(独立行政法人を除く)」というものが特殊法人(ただし、独立行政法人を除く。独立行政法人については後述)を示していると言われている。

 財政投融資改革、いわゆる財投改革によって、資金運用部に預託する義務が廃止され、郵便貯金や簡易保険で集められた資金は郵政事業庁、公的年金は厚生労働省の年金基金運用基金が、それぞれ独自で運用することとなった。これにより資金を必要とする特殊法人(財投機関)は、市場から新たに資金を調達しなければならなくなった。このために発行されるのが、財投機関債、政府保証債、財投債である。

 財投機関債は、独力で資金調達できる法人が発行する政府保証がつかない債券である。政府保証債は、独力では資金調達することが困難な法人が、財務省の厳正なる審査を受けた上で政府保証が付与され発行する債券。そして、財投債(財政融資資金特別会計国債)

 財投機関債、政府保証債のいずれでも資金調達が困難な場合に、財務省が発行する国債であり、そこで調達した資金を財投機関に融資する。

 2003年の10月以降、特殊法人等整理合理化計画に従って、多くの特殊法人(財投機関)が独立行政法人になった。また、地方独立行政法人法が成立し、平成16年4月以降、自治体も独立行政法人を設置することができるようになっている。

 この独立行政法人制度はそもそも行政のスリム化を目的として96年に行政改革会議で提案されたもので、1998年の「中央省庁等改革基本法」でその導入が正式に決定されたものである。英国のエージェンシー制度を参考に基本的な枠組みが定められ、1999年には「独立行政法人通則法」が成立し、2001年4月には57の独立行政法人が発足した。独立行政法人は、法人共通の規定である通則法と、業務特性に応じた補足規定がなされている個別法に基づき設置される。

 独立行政法人制度では、業務運営の自立性・効率性・透明性を確保すべく、国の関与が抑制され、外部評価の実施や情報公開が義務付けられる。

 それでは特殊法人と独立行政法人はどのように区分けされるのであろうか。特殊法人はその行っている事務・事業の公共性などは高いが、予算による官庁の強い事前統制・事前関与がなされるのに対して事後統制が制度的にはほとんどなされない。これに対して、独立行政法人は、予算による官庁の関与はあるものの、国からの助成である運営費交付金は原則使途自由となっている。その半面、結果については主務官庁の評価委員会により事後的に厳しく評価される。その評価次第では経営層の給与が変動や、事業自体の存廃が見直されたりすることになる。

 そして、特殊法人では単年度予算であり翌年度への繰越しはできないが、独立行政法人では余った予算は翌年度へ繰越しができ、さらに経営効率化の結果、当初予定ほど予算を使わずに済んだ場合は、一定の前提のものと独立行政法人の自由裁量により使うことができるといった点も異なる。

 さて、それでは本題の財投機関債は建前上、政府保証はついていないが、実際には暗黙の政府保証がついているのか否か。法務省は「特殊法人も倒産しうる」との法解釈をしているそうであるが、そもそも国が作ったもの機関であり、国が全額出資しているケースもほとんどであり、特殊法人の経営が危機に瀕すれば、国がフォローする可能性は高いのではなかろうか。

 そして独立行政法人通則法第八条においては、下記のような条文がある。

 独立行政法人は、その業務を確実に実施するために必要な資本金その他の財産的基礎を有しなければならない。

 2 政府は、その業務を確実に実施させるために必要があると認めるときは、個別法で定めるところにより、各独立行政法人に出資することができる。

 財務的基礎がある法人ということで、これが簡単にディフォルトする可能性は低いとも思われる。その上に、「その業務を確実に実施させるため」必要ならば政府は「出資することができる」ために、債務返済の可能性は極めて高いと理解されよう。これは明示的な政府保証ではないものの、同様の理解をして良いとも思われ、これにより財投機関債には「暗黙の政府保証」がついているといった認識が強いものとなっているのである。
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# by nihonkokusai | 2005-08-29 14:10 | 国債 | Comments(0)

「7月の全国CPI」

 26日発表された7月の全国消費者物価指数は生鮮食品を除く総合指数は97.7となり,前月比は0.1%の下落。前年同月比は0.2%の下落となった。事前のマーケット関係者の予想の中心は- 0.2%程度であり、ほぼ市場予想通りとなった。しかし、私自身はガソリン価格の引き上げなどの要因や価格転嫁の進行度合いなどからゼロ近辺へ戻ることを期待していたが、結果は引き続きマイナスが維持された。

 ガソリン価格については昨年7月分も前月比上昇していたことから、今年も先月からの上昇分はそれによって相殺されていたようである。また、前年同月との比較で見ると光熱費等は上昇しているものの、穀物などの下落が大きかったようである。ただし、特殊要因の箔肉などにより、全国CPIがプラスに転じるのは今年10月以降となる見込みに変わりはない。
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# by nihonkokusai | 2005-08-29 10:06 | 景気物価動向 | Comments(0)

「今週の債券相場見通し」

<今週の主な日程>

8月29日(月)

8月30日(火)
2年利付国債入札
7月勤労者世帯家計調査 (8:30)
7月労働データ (8:30)
7月商業販売統計 (8:50)
衆院選公示

8月31日(水)
7月鉱工業生産速報 (8:50)
7月毎月勤労統計 (10:30)
米4~6月GDP改定値

9月1日(木)
10年利付国債入札
8月新車販売台数 (14:00)
ECB(欧州中央銀行)理事会

9月2日(金)


2004年8月29日~9月2日分

「10年国債入札に注目」

先週の動き(8月29日~9月2日)
債券先物で138円から139円、10年債の利回りで1.4%から1.5%のレンジ内での動きとなった。23日には日経平均が12600円台に乗せたことから債券先物は138円03銭まで売られたものの、25日には米原油先物が史上最高値を更新し、これを受けて米株は下落し、日経平均も下げたことなどから、債券先物は買い戻しの動きを強め139円台を一時回復した。投資家も押し目では買いを入れているものの、株価動向なども気になり、上値を追ってまでの買いはなく、結果としてレンジ内での動きとなった。

今週の予想(8月22日~8月26日)
引き続き株価動向を睨みながらの展開が予想される。早ければ来年にも日銀の量的緩和政策が解除されるとの見通しも強まってきていることから、投資家も慎重に姿勢となっている。9月1日に実施される10年国債の入札も注意が必要だが、業者の積極姿勢には変化なく入札自体は順調なものとなろう。経済指標としては31日の7月鉱工業生産速報の結果などを注目したい。相場は引き続き先物で138 円から139円近辺のレンジ内相場が続くと予想している。
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# by nihonkokusai | 2005-08-29 09:54 | 債券市場 | Comments(0)

「TX(つくばエクスプレス)レポート」

 昨日昼頃の秋葉原は大変な人出であったようで、つくばエクスプレスに乗るためには2~3時間待ちの状態になっていたとか。まるでディズニーランドの人気アトラクション並みの待ち時間である。電車内でも家族連れなどは、まるでアトラクションに乗っているように楽しんでいた。

 しかし、その混雑も夕方には緩和され、帰宅時は改札でやや時間が取られたものの、5分程度待って座ってつくば行きの快速に乗ることができた。今朝の乗客はさすがに昨日よりはかなり減っており途中駅までは席も空いていたが、北千住あたりでは立っている人も多く見られそこそこの混雑度合いとはなっていた。

 この、つくばエクスプレスは期待も大きい反面、採算面などの問題も指摘されている。建設には約8400億円が投じられたが、当初、開業5 年後の1日の輸送需要を38万人と見込んでいたが、沿線の宅地開発の遅れなどを織り込んで見直した結果、29万人、さらに27万人と次第に下方修正され、開業初年についてはその半分の13万5000人と見積もられているそうである(朝日新聞等より)。

 昨日は終着駅となるつくば駅の乗降者数が私を含めて(?)約6万人あったそうで、滑り出しは順調のようである。常磐線も通勤時間帯の混雑がかなり緩和されていたとも聞く。しかし、朝方の下り車両の乗客はまばらであり、やや気になった。

 慶應の日吉キャンパスに通っていた際、東急東横線を利用していたが、上り電車がギュウギュウ詰め状態だった半面、下りはそれほどの混雑ではないものの学生とかが多く利用していた。なるほど大学キャンパスなどがあれば、このような利用が見込めるのかとも感心していた記憶がある。

 つくばエクスプレスの沿線にも大学のキャンパスがある。終着駅となるつくば駅からは、歩いていける距離にあるのが筑波大学。そして「柏の葉キャンパス駅」はまさに東京大学柏キャンパスのためにあるような駅である。もちろんここからは国立がんセンターなども近い。

 こういった学生などをどれだけ取り込めるのか。近隣の大手大学が国立だけに私立に比べると絶対数が少ないような気もするが、学生たちが戻ってくる9月以降に期待したい。そういえば、陸の孤島の大学といわれた筑波大学も、この路線の開通によって東京から通学することが容易になり、さらに人気化してくる期待もあるのだろうか。
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# by nihonkokusai | 2005-08-25 12:02 | つくばエクスプレス | Comments(0)

「量的緩和解除巡ってのせめぎ合い???」

 今朝の日本経済新聞に「量的緩和 せめぎあい」との記事があったが、さすがにこれは捉え方が違うと思われる。

 「政府は税金や社会保険料を受け入れる一方、年金や公共工事の代金を支払っている。政府と民間銀行がそれぞれ日銀に持つ当座預金口座の間で資金を受け払いしている。国庫は巨額の受け払いをするため、日々、資金の大幅な不足や余剰が生じる。」

 日経ネット版には上記の補足コメントがあったが、これは間違いない。7月末から8月上旬にかけての、日銀当座預金目標額の一時的な下限割れの要因も、この巨額資金の受払いが影響している。

 日経新聞によると、「民間金融機関を通じて自治体に支払う交付税の支給日を、毎月下旬から2日に変更。交付税の支給額は一回あたり4兆円で、(2日の)納税によって日銀当座預金が減っても補えるとみている。」

 これについて、財務省が量的緩和の早期解除をけん制していると日経は指摘しているが、実際にはそうではないはずである。量的緩和が解除されるなりして当預残目標額が引き下げられるまでは、30兆円を維持できるようにと、日銀を側面支援するために実施されるものであろう。これによって、30兆円を維持させるため、日銀としてはできれば避けたい期間の長い手形買いオペを無理に打つ必要もなくなる。その意味からはむしろ当預残引き下げをしやすくさせることも意味しよう。

 財務省内部でも日銀の早期の量的緩和解除には反対しているところもあると聞いているが、反面、日銀の姿勢に理解を示しているところもあると聞く。解除に伴う長期金利の上昇による国債の利払い増は避けたいというのは確かであろうが、量的緩和解除の3条件が整えば、金利機能を回復させ正常化させたいとの日銀の意向も重視すべきであろう。

 財務省としては、たとえ早期解除には反対であったとしても、今回の措置の目的は量的緩和解除をしにくくさせるために行うものではないはずである。
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# by nihonkokusai | 2005-08-25 09:57 | 日銀 | Comments(0)

「郵貯資金の流出で国債は暴落するのか」

 郵貯が民営化されても国債の暴落は起きないと断言したい。別に日銀がそれを引き受けてくれるからとか言うわけでもなく、そもそも安易に日銀の国債を引き受けを行ったときこそ国債は暴落する。

 2005年度3月末の日銀の資金循環統計を見ていただきたい。ここに郵貯の資産が何で運用されているのかが一目瞭然である。260兆円の郵貯の資産のうち 105兆円と40.4%が財投債を含む国債であるが、それ以上に多いのが118兆円近くある財投融資資金預託金である。これが45.2%を占め、この両者で86%近くとなる。

 郵政民営化によって仮に大量に資金が流出したとすると、その資金を手当てするには国債を売却せざるを得ないことは確かである。もし100兆円あまりの国債が一度に売却されれば確かに市場は混乱を極める。

 しかし、これだけ情報が公開されている世の中にあって、ある程度その動きが事前に予測できる際には、当然事前にいろいろな手立てを打つことができる。長年マーケットに浸かっていた身として言えるのだが、事前に予想されていたイベントで暴騰や暴落を引き起こすことはまずありえない。暴落が引き起こされるのは、あくまで予想外の突発事項によるものである。

 仮に郵貯の国債大量売却が現実化したとしても、この場合も金融当局や日銀などが対応策を話し合い、その売却が円滑になるような手立てを用いることは容易に想像できる。しかも、そもそも100兆円もの資金が流出して、それを何で運用するというのであろうか。これだけ巨額の資金をリスク・安全性を考慮して振り向ける先としては結果として国債しかあり得ない。

 デフレが続くと見てタンス預金にするというのか。現金を保有する保管リスクや保管コストを考えれば、それよりも民間金融機関などの口座に入れておく方が安全であろう。もしくはより安全な個人向け国債を購入したりするはずである。一人当たり1000万円しか(私にとっては1000万円も、だが)郵貯には本来預けられないはずであり(名寄せはしっかりやってほしい)、この金額では民間金融機関に預け入れたとしてもリスクはそれほど大きなものにはならないはずである。

 結果として、郵貯から流出した資金は、かなりの部分が金融機関なり預入限度のない個人向け国債なりにシフトされることは容易に想像できる。結果的には回りまわって資金の多くは国債投資に再度向かう結果となるはずである。その資金のシフトの過程でのリスクもあるが、マーケット参加者が事前にこれを理解しているものであれば、慌てて国債を売るような参加者はいないはずである。というわけで、郵政民営化による資金流出による国債の「暴落」はありえない。
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# by nihonkokusai | 2005-08-24 14:08 | 国債 | Comments(0)

「祝、つくばエクスプレス開通」

 新しい鉄道の開業日にその電車に乗り込むというのもなかなか貴重な体験である。開通の式典はすでに朝4時ごろに行っていたようであるが、地下にあるつくば駅ではマスコミ関係者など多くの人が詰めかけていた。長い人の列が出来ていたので、こんなに乗るのかと一瞬引いてしまったが、これは記念乗車券を求める列であった。鉄道マニアも多いとは聞くが、首都圏での最後の通勤新線かということもあって注目もされていたものと思われる。

 つくばエクスプレスは地下鉄南北線のようにワンマンで運行されるため、プラットフォームにはフェンスがある。発車時間の5分前に秋葉原からの列車が到着。こちらは通勤族というより家族連れや学生などの姿が多かった。座席は思いのほか固く、言われていたほど座り心地が良いというわけでもなかった。ただ、これまでは常磐線の特急車両で朝通っていただけにその座席と比較するのはやや酷か。難点としてはいつも聞いていたFM放送が聞きづらく、地下を走っている際は聞こえない。貴重な情報収集アイテムだっただけに残念である。こうなると無線LANのモニターに募集し、ノートPCを持ち歩いてインターネット接続をすることも検討しなくてはと外を眺めながら考えていた。

 乗り心地は良い。ガタンゴトンといった揺れはない。継ぎ目のないロングレールを使っているそうである。また最高速度は130キロ出るようでスピード感もかなりある。つくば駅を出てまもなく地上に出るが、この車窓からは当初は緑一色、千葉県に入っても緑が目立つ。沿線の開発はまさにこれからとなるようである。三郷や八潮といった高速道路でおなじみの地名の駅を過ぎると北千住や浅草を過ぎて秋葉原についた。
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# by nihonkokusai | 2005-08-24 09:30 | つくばエクスプレス | Comments(0)
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「債券ディーリングルーム」ブログ版


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