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「今年もお世話になりました」


 今年も大納会を向かえました。のちに振り返ると「サブプライムの年」となるのか「サブプライム元年」となってしまうのか、8月移行は特に米国のサブプライム問題によって大きく揺れ動いた相場となりました。政局も参院選で民主党が勝利し、安倍政権が福田政権に変わるなど波乱含みの様相ともなりました。今年の市場は漢字一字で示すと「乱」となるのでしょうか。

 2008年に注目すべきイベントとしては、日本では衆院解散総選挙、日銀総裁人事、洞爺湖サミットがあり、海外では米国大統領選挙、北京オリンピックなどが挙げられます。果たして明るい年となってくれるのかどうか。

 個人的には今年も「短期金融市場の基本とカラクリがよ~くわかる本」という本を出させていただきました。また昨年、出させていただいた「金融の基本とカラクリがよーくわかる本」はおかげさまで増刷ともなりました。そして、来年もまた本を出させていただく予定になっております。こちらもよろしくお願いいたします。

 本年もお世話になりました。来年も引き続き「牛熊ブログ」にアクセスいただけるとうれしいです。良いお年をお迎えください。
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by nihonkokusai | 2007-12-28 10:03 | 債券市場 | Comments(0)

「DSのソフト」

 任天堂の携帯ゲーム機DSのソフトになんとも懐かしいラインナップが登場してきている。大ヒットする新作が少なくなっているのも気がかりながら、旧作品のリメイクなどの売れ行きが引き続き好調である。

 直近では、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーのそれぞれ4作目がリメークされた。これらはファミコンやスーパーファミコンなどゲーム機専用のヒット作であったが、ヨーロッパではパソコンソフトで一世を風靡した「MYST」のDS版が発売されている。また、来年にかけてはやはりパソコン版でスタートした「イース」のリメイクが発売される予定である。そして、これもパソコン版で有名な「ポピュラス」がDSで復活する。

 私のDSは本来、英語学習ソフトが入っていたはずであるが、最近はもっぱら三国志DS2が入っている。これもやはりパソコン版が大元の戦略ゲームである。10年前のパソコンやファミコンの機能よりも、DSの機能の方が向上しており、ゲームそのものの機能はかわらないものの、グラフィックや操作性は当時とは比べ物にならないぐらいしっかりしている。

 グラフィックという面では、ソニーのPSPの方が上ではあるものの、当時のゲームのリメイクとなればそれほどグラフィックを強化する必要もなく、むしろゲームそのものをタッチペンや2画面を利用して遊べるDSの方が面白みは増す。

 また、これはリメイクではなく新作ではあるが、1月31日に「放課後少年」というソフトが発売される。これは昭和50年ごろ子供だった人たちに向けた当時を懐かしむゲームとなっている。世代からは私よりやや低い層向けではあるものの、昭和のあのころを思い出させるものともなっているようである。これも購入意欲をそそられている。

 DSの国内販売がすでに2000万台を超えており、おおよそ国民6人あたり1人の割合で保有しているだけに、ちょっとヒットすれば数百万台ということにもなる。あとはアイデアそのものとともに、昔の遺産をどううまく利用するかによっては大きなヒットにも結び付けられよう。今後、どういったソフトが出てくるのかも楽しみではある。もちろん、ゲームばかりでなく学習ソフトもだが。
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by nihonkokusai | 2007-12-27 10:52 | 趣味関心 | Comments(0)

「日銀金融政策議事要旨発表(11月12~13日分)より」

 「住宅投資については、改正建築基準法施行の影響から大きく減少しているとの認識で一致した。複数の委員は、この影響から、建設財の在庫率上昇や価格下落がみられ、建設関連の中小企業を中心に影響が表れてきていると指摘した。先行きについて、何人かの委員は、不動産業界の一部には、住宅需要が頭打ちになっているとの声があるとした上で、改正法施行の影響が剥落した後の住宅投資の動向をよくみていく必要があると述べた。複数の委員は、住宅投資の減少が長期化した場合には、マインド面も含め、マクロ的に影響が拡がりうる点には注意が必要だと付け加えた。」

 住宅市場の落ち込みは改正建築基準法施行の影響が大きなことは確かである。都心のマンション販売が落ち込んでいるのは価格高騰の影響もある。ただここで何人かの委員から指摘があったように「不動産業界の一部には、住宅需要が頭打ちになっているとの声がある」という部分には注意したい。場合によると住宅投資の減少が長期化するリスクといったものを考慮しておく必要がある。

 「消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比について、委員は、目先、ゼロ%近傍で推移するとみられるが、より長い目でみると、資源の稼働状況が高まっていることから、プラス基調を続けていくと予想されるとの認識を共有した。複数の委員は、企業がコストを販売価格に容易に転嫁できない状況が続いているが、企業によるコスト高の吸収余力は限界に近づいており、一部では原材料高の最終価格への転嫁がみられると指摘した。別の委員は身の回り品の値上げが増えていることから、消費者の物価観にも変化がうかがわれるとコメントした。

 この最後の別の委員とは、唯一の女性である須田委員の発言であろうか。今回の一連の価格転嫁の動きは食料品などが先んじており、男性よりも女性の方が敏感になっているとの指摘もある。

 「先行きについて、何人かの委員は、10 月以降、石油製品のプラス寄与が徐々に拡大するとみられ、原油価格次第では、年末にかけて前年比が小幅のプラスに転じるとみられるとの見方を示した。」

 そのプラス幅は意外に大きくなるといった見方も出てきている点にも注意したい。

 「原油価格をはじめとする国際商品市況が高騰していることを、物価判断においてどう捉えるかについて議論が行われた。まず原油価格上昇の背景について、ある委員は、新興国を中心とする世界経済の拡大という需要側の要因が基本にあるとの認識を示した。こうしたもとで、もう一人の委員は、原油価格を除外して物価情勢の判断はできないというのは、欧州や米国でも一致した見方になっているとコメントした。この間、別の委員は、原油価格上昇は需要要因だけでは説明できず、地政学的なリスクなどの供給側の要因や、特に最近は短期的な投機資金の流入も影響していると指摘した。その上で、複数の委員が、原油価格が今後下落に転じた場合などには、消費者物価に一時的な振れが生じうるので、その点も考慮して、物価の基調を判断し、対外的に説明していくことが大切であると述べた。」

 「こうした議論を踏まえて、委員は、原油価格の上昇には需給両面の要因が働いており、単純に除外して考えることはできないが、相場の振れが大きく、それが物価の短期的な動きに影響していることも意識しながら、物価の基調を正確に捉えていくことが重要である、との認識で一致した。」

 さて、興味深いのはこのあとの記述である。少なくとも2人の委員がかなり議論を展開し、一人がその仲裁に入った感もある。インフレはコストプッシュ型とディマンドプル型があるというのが通説ではあるものの、それを明確に区別するのも難しい。それはさておき、議事要旨でもこれだけの記述ということは、現場ではかなり白熱した議論が戦わされていた可能性がありそうである。

 「何人かの委員は、基調を判断する上で、様々な物価指標を幅広く点検していくことの重要性を指摘した。この点に関連して、ある委員は、日本の場合、エネルギーのほとんどを輸入しているので、その価格高騰による物価上昇は輸入されたインフレであり、国内の需要に基づく物価上昇圧力は強くないと指摘した。これに対して一人の委員は、外生的なインフレであっても、人々のインフレ期待を高める可能性があると述べた。別の委員は、こうした議論について、外生的な物価上昇がインフレ期待に結びつくかどうかは内需の強さにも依存するので、両者は同じ問題の違った側面を述べているのではないかとコメントした。」
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by nihonkokusai | 2007-12-26 10:23 | 日銀 | Comments(0)

「平成20年度予算等に関する説明会」

 今年も昨日、財務省での「平成20年度予算等に関する説明会」に出席させていただいた。これは学識経験者、シンクタンクのエコノミスト等に向けての財務省による20年度予算、税制、財投そして国債に関しての説明会である。

 16時スタートということで、引けあとの仕事を早めに済ませたが、電車では間に合わないと思いタクシーをつかまえた。「財務省まで」と言ったつもりであったが、着きましたといわれたところは「外務省」であった。すぐお隣の財務省に回ってもらったが、時間には余裕を持って間に合った。

 部屋で座って時間まで待っていたところ、見たことある方が入ってきたなあと思ったら香西税調会長であった。香西会長は会議室に入ってきた際に、説明側の方に座られようとしていた。おおっ、自ら税制について御説明なさるのかと思ったが、やっぱり席は反対側であり、学識経験者として出席されたようである。いつも説明される立場にいることで勘違いされたものと思われる。

 20年度予算、税制、財投そして国債に関して1時間程度の時間内での説明だけに、ポイントを抑えながらというものになる。国債発行計画についてはある程度確認していたが、予算、税制、財投についても資料等で概要をあらためて確認することができた。来年度予算については、新規財源債の発行額を抑えるなど財政再建路線は継続しているものの、全般に思い切った削減が行なわれることはなく、あちらこちらに目配りした姿勢が感じられるものとなった。

 説明終了後の質問においても、財政再建に関するものが多くみられた。ただある先生がいきなり、「国家はすでに破産している」と決め付けたご発言に関しては「?」と感じた。国家を家計や企業と直接比較すべきものではなく、これについては今後「破産の危機がある」とすべきものではなかったかと思う。それはさておき、今回の質疑応答もなかなか興味深いものでもあった。

 今回も大量の資料をいただいた。今後の執筆等の参考資料にさせていただくつもりである。
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by nihonkokusai | 2007-12-26 09:37 | 国債 | Comments(0)

「2008年当初の債券相場予想」


 12月19日から20日の2日間かけて開催された日銀金融政策決定会合では、全員一致で現状維持が決定された。7月の会合以来、利上げを主張していた水野審議委員も今回は現状維持に賛成票を投じた。

 6日のイングランド銀行の金融政策委員会では全員一致で政策金利0.25%引き下げを決定しており、同日のECBでも一部メンバーは利上げ支持となっていたものの政策金利を据置いた。

 11日にはFRBはFOMCで、政策金利であるFF金利誘導目標を0.25%引き下げ、年 4.25%とすることを9対1の賛成多数で決定。米国サブプライムの問題の影響により、市場では年末に向けての短期資金の逼迫感も強かったことで、FRBやECBなど米欧の五中央銀行が、金融市場の安定化に向けた緊急の資金供給策を実施した。

 日銀が14日発表した12月の日銀短観では、企業の景況感を示す業況判断指数は大企業製造業でプラス19と前回調査に比べ4ポイントの低下となり、市場予想も下回った。原油高とともに、米経済の減速懸念などが響いたとみられ、先行きもさらに4ポイントの悪化を見込むなど、日本経済の下振れも懸念された。

 米国経済の減速が今後の日本経済に与える影響等を考慮するとともに、年末に向けての欧米中銀の臨戦態勢の姿勢を見て、12月20日の日銀の金融政策決定会合では全員一致での現状維持が選択されたものとみられる。

 当面は米サブプライム問題の影響を押さえることが重要となるが、欧米でも原油価格や商品市況の上昇により物価上昇圧力が加わっていることから、今後は日銀や欧米の中央銀行は金融政策に対して難しい選択を迫られる可能性もある。

 東京市場でも焦点は米国のサブプライム問題の影響となっていることで、東京株式市場は米国株式市場の動向の影響を受けやすくなっており、円債は米国債の動向とともに、この株式市場の影響も受けながらの動きになっている。

 こういった神経質な相場展開は、来年はじめにかけても続くものとみられ、当面の長期金利は1.5%を挟んでの動きとなるとみられる。しかし、サブプライム問題の影響が長期に渡り米経済に影響を及ぼしてくるのかどうかは見方も分かれる。

 国内経済の下振れ懸念には改正建築基準法の施行といった官製不況と呼ばれるものの影響も大きいことにも注意が必要か。今後、こういった反動も含めて景気回復への期待が強まるようだと、低位安定している長期金利に再び上昇圧力が加わるという可能性もある。
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by nihonkokusai | 2007-12-25 09:38 | 債券市場 | Comments(0)

「UFO騒動」

 民主党の山根隆治参議院議員から提出された質問主意書を受け、政府は「UFO」についての具体的事例は確認できていないとする答弁書を発表した。これをきっかけに、町村信孝官房長官は「未確認飛行物体(UFO)は存在する」などと力説するなどあちこち波紋を投げかけている。実際にUFOが襲来した際の防衛を担当する石破茂防衛相は、「存在しないと断定し得る根拠はない」とした上で「防衛省として取り組むことはないが、私個人としては考えてみたい」と、 UFO飛来時の自衛隊の対応について研究する考えを表明。「ゴジラがやって来れば、天変地異のたぐいだから(自衛隊は)災害派遣だ」としながら「UFO襲来になると災害派遣が使えるのか」といった自説をたんたんと述べたそうである。

 こういった官房長官や防衛相の発言などに対し、自民党の二階総務会長は、政府答弁書にサインしておきながら私はいると思うと発言するのはいかがなものか、と苦言を呈したそうである。

 今回の騒動を見ると、どうやらUFOなどのミステリーへの関心が高い政治家がかなりいるようであるが、このUFOの政府の答弁書に対して、米国陰謀説まで飛び出している。つまり、米国はUFOの存在を知っているが、日本政府が仮にその存在を認めてUFOと日本政府が提携でもすれば、米国の脅威となるため、日本政府に存在しないと公式に表明させたというものである。よくある政界絡みの米国陰謀説もここまでくると都市伝説の域も超えている。

 ちなみにピンクレディのヒット曲でも知られる「ユーフォー」という発音は日本語である。UFOは、Unidentified Flying Object(s)、つまり「未確認飛行物体」の略称で英語では「ユー・エフ・オー」となる。昔、UFOという題名の英国製作のSFテレビドラマがあったが、そのオープニングも英語で「ユー・エフ・オー」と発音されている。

 このUFOは別に空飛ぶ円盤である必要はなく、モスラが飛んできても何であるか確認できなければUFOであるし、タイムマシンであっても飛行形態を取るならばUFOになる。どうも今回の騒動では、UFOイコール空飛ぶ円盤と勘違いしている発言も見受けられる。

 ということで、今回のUFO論議はいろいろな意味で興味深い。政府の答弁書はさておき、肝心の質問者が所属している民主党はどういう見解を持っているのであろうか。ただ、あまりこのあたりを突っ込むと、党首討論の議題にまでなりかねないのでこのあたりで抑えておいた方が良さそうである。
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by nihonkokusai | 2007-12-21 14:02 | 趣味関心 | Comments(0)

「全員一致で現状維持」

12月19日から20日の2日間かけて開催された日銀金融政策決定会合では、全員一致で現状維持が決定されました。7月の会合以来、利上げを主張していた水野審議委員も今回は現状維持に賛成票を投じました。

6日の英国イングランド銀行(BOE)の金融政策委員会では全員一致で政策金利0.25%引き下げを決定しており、同日の欧州中央銀行(ECB)でも一部メンバーは利上げ支持となっていたものの政策金利を据え置いていました。

11日には米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利であるフェデラルファンド金利誘導目標を0.25%引き下げ、年 4.25%とすることを9対1の賛成多数で決定しました。政策金利の引き下げは9月18日のFOMCから3回連続です。今回反対したのは、0.5%の引き下げを主張したローゼングレン・ボストン地区連銀総裁でした。

さらに12日には、FRBやECBなど米欧の五中央銀行が、金融市場の安定化に向けた緊急の資金供給策を発表しました。

FRBは新たな資金供給方式を導入し、これは公定歩合と同じ担保が使用でき、公定歩合での借り入れが可能な金融機関が参加できるというものです。この新しい方式の期間物資金供給(TAF)は年内に2回実施され、初回は200億ドルの予定と発表さ17日に実施されました。

さらに、FRBはECBと200億ドル、スイス銀行と40億ドルのスワップ協定も結んでいます。これをもとにECBは年内2回17日と20 日に、スイス銀行は年内1回17日にの特別市場公開操作を実施しました。また、イングランド銀行も資金供給の際の担保の範囲を拡充し、カナダ中銀も資金供給の拡大に踏み切ることを発表しています。

このように米国サブプライムの問題の影響により、市場では年末に向けての短期資金の逼迫感も強かったことで、越年資金供給と通貨スワップの合わせ技という、コンピューターの2000年問題への対応と、同時テロ時の対応を同時に実施するといった異例の措置を米欧の中央銀行は実施しました。

日銀は今回の欧米の中銀の措置には直接加わらないものの、スウェーデンのリクスバンクなどと同様に情報共有などの面で緊密に連携すると、12日の深夜に日銀の稲葉理事が緊急の記者会見で発表しています。

日本の3つのメガ銀行は、米サブプライム基金への融資枠設定は見送りの方針を固めたとも報じられたように、米サブプライム問題による日本国内の金融機関への影響は限られています。

しかし、日銀が14日発表した12月の日銀短観では、企業の景況感を示す業況判断指数は大企業製造業でプラス19と前回調査に比べ4ポイントの低下となり、市場予想も下回りました。これは原油高とともに、米経済の減速懸念などが響いたとみられ、先行きもさらに4ポイントの悪化を見込んでいるといった結果となりました。日本経済の下振れといったものも懸念されていたともみられます。

12月3日に福井日銀総裁は講演で、「この先、(米国の)住宅市場の調整が一段と厳しいものとなった場合や金融資本市場の変動の影響が予想以上に広範なものとなった場合には、資産効果や信用収縮、企業や家計のマインド悪化などを通じて、個人消費や設備投資が下振れ、米国経済が一段と減速する可能性が考えられます」とのリスクシナリオについても述べていました。

米国経済の減速が今後の日本経済に与える影響等を考慮するとともに、年末に向けての欧米中銀の臨戦態勢の姿勢を見て、12月20日の日銀の金融政策決定会合では全員一致での現状維持が選択されたものとみられます。

しかし、11月30日に発表された10月全国消費者物価指数(除く生鮮食料品)は、前年同月比+0.1%と昨年12月以来の前年比プラスとなり、今後はこの上昇幅が拡大すると予想されています。

目先は米サブプライム問題の影響を押さえることが重要となるでしょうが、欧米でも原油価格や商品市況の上昇により物価上昇圧力が加わっていることから、今後は日銀や欧米の中央銀行は金融政策に対して難しい選択を迫られる可能性もあります。

こういった状況下にあって、前回の決定会合の開催された11月13日以降の日本の長期金利は1.5挟んで1.4%から1.6%のレンジの中での動きが続いています。11月22日には株価の下落などを受けて、一時1.4%を割り込む場面もあったのですが、さすがにこの水準では高値警戒もあって押し戻されました。その後、12月11日に1.585%まで後退しましたが、押し目も限られたものとなりました。

東京市場でも焦点は米国のサブプライム問題の影響となっていることで、東京株式市場は米国株式市場の動向の影響を受けやすくなっており、円債は米国債の動向とともに、この株式市場の影響も受けながらの動きになっています。

こういった神経質な相場展開は、来年はじめにかけても続くものとみられ、当面の長期金利は1.5%を挟んでの動きとなりそうです。しかし、サブプライム問題の影響が長期に渡り米経済に影響を及ぼしてくるのかどうかは見方も分かれるところです。

2008年度の政府経済見通しにおいて、実質GDP成長率は前年度比+2.0%、名目は+2.1%の予想となっています。設備投資は前年度比+3.3%の予想。改正建築基準法の施行により2007年度に大きく落ち込んだ住宅投資も持ち直しとして+9.0%となり、個人消費も+1.3%を見込むなどしています。

国内経済の下振れ懸念には改正建築基準法の施行といった官製不況と呼ばれるものの影響も大きいことにも注意が必要です。今後、こういった反動含め景気回復への期待が強まるようだと、低位安定している長期金利に再び上昇圧力が加わるという可能性もあります。
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by nihonkokusai | 2007-12-20 14:00 | 日銀 | Comments(0)

「2008年度国債発行計画」

2008年度の国債発行総額は126兆2900億円(2007年度当初日17兆5480億円減)となる。新規財源債発行額は25兆3480億円(同840億円減)に抑制され、借換債の発行額は92兆5420億円(7兆2640億円減)となる。財投の原資を調達する財投債は8兆4000億円(10兆2000億円減)となり、経過措置分はゼロとなる。これにより新規財源債と借換債、財投債の合計で上記のように126兆2900億円となる。

ここから市中消化の分を算出するためには、このうち日銀など公的部門の引き受け額と個人向け国債の発行額を差し引く。日銀乗り換えの公的部門は9兆6223億円(7兆6337億円減)、財政融資資金乗換はなし。財投債の経過措置分はゼロ。

個人向け販売分は8兆円(1500億円減)。

国債市中消化額=新規財源債+借換債+財投債-公的引受(日銀乗換+財投債の経過措置分)-個人向け販売分

108.6677=25.3480+92.5420+8.4-(9.6223+0)-8

上記の国債市中消化額108兆6670兆円から前倒し債発行減額による調整分の1兆0537億円と第2非競争入札分の2兆5140億円を減額することにより、 来年度の国債市中発行額はカレンダーベースで105兆1000億円となる。

カレンダーベースの市中消化額=国債市中消化額-前倒し債発行減額による調整分-第2非競争入札分

105.1000=108.6677-1.0537-2.5140

来年度国債市中消化額の年限別発行額では、5年国債が1回あたりの発行額が1000億円減額され、2008年度中をメドに政府短期証券(FB)との統合計画が発表されているTB6か月物が2兆7000億円の減額となり、15年変動利付国債は今年度の3兆4千億円から2兆4000億円に減額される。また、 40年国債は1回あたり2000億円を2回発行する。流動性供給入札は6000億円の増額。

市中からの買入消却については、財政投融資特別会計からの繰入金(これはつまり埋蔵金)9兆8000億円を財源とした買入消却を実施。内訳は市中から3兆円、財政投融資金から3兆4000億円、日銀から3兆4000億円となる。市中からの買入消却については15年変国に重点を置いて実施され、年間4800億円から約1兆2000億円に増額される。
来年度国債市中消化額の年限別発行額は下記の通りとなる。
TB1年 16.8兆円 1.4兆円×年12回
TB6カ月 3.3兆円
10年物価連動債 3.0兆円 0.5兆円×年6回
15年変動利付債 2.4兆円 0.6兆円×年4回
2年債 20.4兆円 1.7兆円×年12回
5年債 22.8兆円 1.9兆円×年12回
10年債 22.8兆円 1.9兆円×年12回
20年債  9.6兆円 0.8兆円×年12回
30年債 2.4兆円 0.6兆円×年4回
40年債 0.4兆円 0.2兆円×年2回流動性供給入札 1.2兆円 0.1兆円×年12回

カレンダーベース市中発行額の平均年限は7.4年(今年度比+4か月)
金利スワップ取引は、想定元本ベースで2008年度は今年度と同じく1兆8,000億円を上限とする。
国債費に関しての想定金利は2.0%となり今年度の2.3%から0.3%低下。
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by nihonkokusai | 2007-12-20 11:00 | 国債 | Comments(0)

「2008年度予算、財務省原案」

2008年度予算の財務省原案が内示された。新規財源債は25兆3480億円と前年度減額となり、国債依存度は30.5%と今年度の30.7%よりやや改善。一般会計の総額は83兆0613億円、一般歳出は48兆2845億円。税収は53兆5540億円。国債費は20兆1632億円。想定金利は2.0%。基礎的財政収支は5兆1848億円の赤字となり今年度に比べ7516億円赤字幅は拡大。
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by nihonkokusai | 2007-12-20 11:00 | 国債 | Comments(0)

牛さん熊さんの本日の債券(引け後)


・・・・・・・・・・引け後

後場
長期先物2008年3限月
寄136円78銭、高136円96銭、安136円76銭、引136円96銭(+31銭)
22072億円
2年262回 0.710%(0.000%)
5年66回 1.005%(-0.025%)
10年288回 1.495%(-0.040%)
20年99回 2.105%(-0.035%)
30年27回 2.340%(-0.035%)

熊「なんか東京市場が妙な動きになっている」
牛「東京の株式市場だけ大きく売られ、債券は妙にしっかり」
熊「前場から円金利先物が大幅高になるなどしていたが」
牛「海外投資家さんによる仕掛け的な動きでもあったのか」
熊「今日から明日にかけての金融政策決定会合に向けての思惑もあったのか」
牛「当分、利上げは難しいといった認識がいきなり強まったというのもどうかな」
熊「債券相場は結果としては、むしろ長いところがしっかり買われている」
牛「とにかく、後場の寄り付きの様子から見てみると」
熊「日銀の国債買入の結果は、応札額1兆587億円、按分利回り格差+0.005%、平均利回り格差+0.010%との結果」
牛「やや需給の緩みも懸念され、また日経平均先物が前場引けから40円高い15270円で寄り付いたことを受け」
熊「債券先物は、前場引けからは6銭安の136円78銭で後場寄り付いた」
牛「今日の昼の仕掛けは、株買い債券売りやったのに、次第に様相が変わってきた」
熊「日経平均は、再び前日比マイナスとなるなど東京株式市場の上値の重さとともに」
牛「現物に、そこそこまとまった買いが入ってきているともみられ」
熊「10年289回は3毛強の1.505%、30年27回も3毛強の2.345%が買われるなど長期、超長期主体に買われ」
牛「債券先物も買われ、一時前場の高値を抜いて136円94銭をつけるなど137円に接近」.
熊「新発20年99回は一時3.5毛強の2.105%が、10年289回も3.5毛強の1.500%が買われたが」
牛「さすがに2.1%と1.5%の節目も意識され、いったん戻り売りに押された」
熊「現物の戻り売りや137円も意識されたとみられ、その後136円76銭まで押されたが」
牛「そこからが底堅い動きとなった。そこそこまとまった売りが債券先物に入ったものの」
熊「しっかり消化されるなど、妙に強い地合となっていた」
牛「日経平均先物にはまとまった売りも入り、15000円に接近」
熊「引けにかけては、債券は再び上値を試す展開に」
牛「金融政策を意識といったものより、質への逃避といった動きにも見えなくもない」
熊「10年289回は4毛強の1.495%が買われ、あっさりと1.5%を割り込む」
牛「引け後に、20年99回も4.5毛強が買われ2.1%割れ」
熊「30年27回4毛強の2.335%、10年289回も引け後4.5毛強の1.490%が買われた」
牛「債券先物は、前日比31銭高の136円96銭の高値引けとなったが」
熊「はてさて、何があったのだろうか」
猫「日銀の水野審議委員が今回利上げ提案をしないんじゃないかしら、との見方も出ていたそうだけど」
熊「そういった思惑的な動きというよりも、別途何かしらの理由があっての債券買いにも見えるが」
猫「月末や年末、お正月休みも控えて、投資家さんがまとまって買いを入れたとか」
牛「うーむ、なんか妙な動きやな」

・・・・・・・・・・お疲れ様でした。
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by nihonkokusai | 2007-12-19 15:40 | Comments(0)
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「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
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