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「サブプライム問題がさらに拡散」


 カナダの格付会社、ドミニオン・ボンド・レーティング・サービシズが、カナダの資産担保コマーシャル・ペーパー(ABCP)発行体17社が、期日をむかえるた債務の借り換え資金調達のため、契約先金融機関に流動性供給を求めたが、もし資金確保が困難となった場合には債務不履行になる可能性があると報じられた。

 また、米ファンド会社センティネル・マネジメント・グループが、顧客からの資金償還を停止できるようにと、米商品先物取引委員会(CFTC)に、申し入れたとも報じられた。

 スペインのABC紙は、同国の銀行大手サンタンデールが、自動車ローン子会社ドライブを通じて、米国の高リスク融資市場に22億ユーロのエクスポージャーがあると報じた。ザプライム関連資産を保有しているとの報道も。

 さらに、米大手投資銀の巨額損失の噂や、大手モーゲージ会社への信用不安の増大などの観測も。
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by nihonkokusai | 2007-08-15 12:41 | 債券市場 | Comments(1)

「常総学院の木内監督現場復帰」


 今年の夏の甲子園大会、茨城代表の常総学院高校は残念ながら緒戦で敗退してしまった。この敗退後、持丸修一監督の退任が発表されるとともに、噂されていた木内幸男氏の監督復帰が明らかにされた。

 木内監督は私の母校でもある土浦一高出身で、母校の野球部監督後、取手ニ高に移ってから1977年の夏に甲子園に初出場を果たし、「のびのび野球」のキャッチフレーズで、1984年夏の甲子園では、あの桑田真澄、清原和博のいるPL学園と決勝戦で対戦し、優勝候補のPL学園を破って茨城県勢としては初めての全国制覇を達成している。

 木内監督は、この優勝後に私立の常総学院に移った。県立高校の野球部監督時代は生活を含めてなかなか大変だったようだが、私立の常総に移ったことで監督業にしっかり専念できる上、選手層にも厚みが加わり、さらに設備等練習環境も大きくかわったとみられる。

 「木内マジック」とも呼ばれた采配には、さらに磨きがかかり、常総学院は、木内氏の監督就任後2年目で甲子園初出場を果たした。1987年夏には今度はPL学園に決勝で敗れはしたものの準優勝、1994年春にも準優勝と、今度は全国優勝にあと一歩が届かなかった。しかし、2001年春の大会で念願の全国制覇を成し遂げた。

 そして、2003年夏の大会、72歳になった木内監督は、この夏の甲子園を最後に監督を勇退することを決めていた。木内監督の最後の意気込みが選手にも通じたのか、はたまた木内マジックが見事に功を奏したのか、この大会決勝では、東北高校の好投手、現在も仕事では活躍しているもののプライベートではお騒がせの、あのダルビッシュを打ち崩して、木内監督自身2度目の夏の甲子園制覇を成し遂げたのである。

このときの監督引退にはご自身の健康上の理由も大きかったとみられるが、その後、2005年には体調も回復し常総学院の総監督として指導を再開していた。今回の夏の大会での常総学院の成績に関わらず、木内監督の現場復帰はある程度、事前に予定されていたものともみられる。先日の今年の夏の甲子園の緒戦も、娘が応援をしに行っていたこともあって、仕事中ながらもちらちらと見ていたが、監督の采配如何では勝てた試合ではなかったかと思う。76 歳という高齢ながらも、甲子園40勝という歴代3位の記録を持った木内監督の現場復帰は、ちょっと期待したい。

木内監督の甲子園での成績は、春の大会出場が7回で13勝6敗、このうち優勝1回、準優勝1回。夏の大会の出場13回で27勝11敗、優勝が2回、準優勝1回。甲子園における通算成績は40勝17敗。この甲子園での40勝は監督として歴代3位の記録となる。
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by nihonkokusai | 2007-08-14 14:55 | 趣味関心 | Comments(0)

「日銀の資金吸収」


 13日の欧米の中央銀行は、前週末に続く3度目の資金供給を実施したが、14日に日銀は反対に資金吸収オペを実施した。

 これは15日の積み最終日を控えていたものの、欧米の危機対応の供給オペに呼応して10日と13日に資金供給をしたことの影響とみられる。

 サブプライム問題に端を発する信用収縮懸念などで、日本の金融機関が資金を必要とする状況にあったわけではなく、あくまで市場の動揺を抑えることが、日銀の資金供給の目的であったと推測される。

 日銀は10日、1兆円の即日供給オペを実施したが、「金利上昇を抑えるためのオペで、海外の中央銀行と協調したわけではない」との幹部の発言があったが、短期金融市場にさほど動揺があったわけではない。

 日銀は13日にも、6000億円の即日資金供給オペを2営業日連続で実施した。今回の期日は週末をまたいでの20日となり、ターム物と呼ばれる長いオペを実施した。これは足元だけではなく先行きの資金需給まで意識したものとみられ、市場参加者に安心感を与えるといった目的もあったとみられる。

 しかし、現実にはさほど資金は必要なく、大手銀行などは積み最終日に向けて淡々と積んでいたところに、この資金供給が行なわれたことで、結果として積み急ぐ結果となった。このため、大手銀行は積み最終日に向けて取り手ではなく出し手ともなっていた。

 また、外銀なども欧米での大量の資金供給が行なわれていたこともあり、必要な資金を得るために、円を取ってドルやユーロに変えるといったことも必要はなくなっており、資金の取り手が限られてしまった。

 このため、14日の短期金融市場では朝から無担保コール翌日物のレートが低下し、0.4%近辺で取引が開始されるなど、資金余剰感が強まっていた。日銀は14日の朝に6000億円の即日「吸収オペ」を通知した。ただし、この金額ではまだ余剰感も残るとみられ、現実にオペ後も無担保コール翌日物レートでは0.2%台での取引があり、その後さらにレートは低下し0.1%も割り込んだ。

 12時50分の定例金融調節において、当日2本目の吸収オペとなる即日に始まる1兆円の手形売りオペを日銀は通知した。

 しかし、これによってのレート低下も限定的となり、積み最終日となる15日までは無担保コール翌日物金利は上昇しにくい状況となった。ただし、これはあくまで積み最終日という要因も大きく、16日からは再び無担保コールレートは0.5%台か。ただし、23日の決定会合での追加利上げの可能性も払拭していないこともあって、やや高めでのレート推移となるとも見込まれている。
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by nihonkokusai | 2007-08-14 14:08 | 日銀 | Comments(0)

「6年目の江の島」


 今年は長女の林間学校などの予定が入ったことで、8月第一週の日曜の1泊ではなく、8月9日(木)と8月10日(金)の2泊で、毎年恒例の江の島に行ってきた。江の島に泊まるのは今年で6年目となるが、2年目からは5年連続で展望台近くの民宿「海上亭」さんに今年もお世話になった。

 初日9日は平日の朝のラッシュを避けるため、朝4時半に家を出発。途中事故渋滞を避けるために一部一般道に降りたが、江の島には8時ぐらいに到着した。海上亭さんの契約している駐車場にクルマを止めて、6年連続で同じ江の島東浜海岸の海の家に向かった。いつもは初日が日曜日のため海岸は混雑するが、今年は平日でもあり、午前中はそれほど混んではいなかったものの、午後2時ぐらいにはほぼ砂浜はシート等でほぼ一杯の状態となった。当日は風が強く、ビーチテントが飛ばされそうになったが、その分景色が非常によく、日中でも富士山がはっきりと見えていた。

 海水浴は15時前には切り上げて、エスカーに乗って海上亭さんに向かう。荷物を宿に置いて、子供たちが会いたがっていた恋人の丘近くで店を開いているおばちゃんの店に行く。今年81歳になられるそうだが、おばちゃんの元気な姿を見て子供たちもとても喜んでいた。お土産を持っていくと反対にいろいろなものをもらってしまった。いつもすみません。

 初日の海上亭さんの夕食は、夕食は地元で取れた魚の新鮮な刺身や美味しい煮魚、サザエのつぼ焼き、エビフライ、岩海苔などが出たが、残念ながらこの日は生シラスはなかった。当日の強い風の影響で上がらなかったものと思われるが、少々残念。

 初日夕方日暮れ時に展望台に上がる。予想したようにたいへん綺麗な富士山のシルエットが浮かびあがっていた。ハイビジョンムービーで撮影はしたが、うまく撮れているかどうか。

 2日目には、井上つりえさ店さんで釣り道具を借りての磯遊び。釣りでは魚は掛かったものの逃げられてしまった。しかし、子供たちは網でしっかり魚を捕まえていた。


 昼食は軽めに、タレントや芸能人がお忍びで来ている「ロンカフェ」のフレンチトーストを食す。

 この日の午後は「江ノ島新水族館」に。みなぞう君が亡くなって寂しい限り。

 そして、2日目の海上亭さんの夕食がすごかった。最初に昨日のサザエのつぼ焼きの代わりにホタテの姿焼き、そして刺身とこの日は待望の生シラスも登場。そして煮魚は何かなと思ったら、出てきたのはマグロのカマ焼き。これにはさすがにびっくり。しかも炭火で焼いたものとみられ、たいへん美味しかった。ご飯とあら汁ももちろんついていたが、そのほかにお好み焼きまで登場。ちなみに、子供たちも以前とは違って生シラスもしっかり食べられるようになり、お父さんがまとめて一人で贅沢三昧の図式はすでに過去のものともなっていた。

 10日の夜は鎌倉の花火大会があり、美味しい夕食後、急いで展望台の敷地内にある「ロンカフェ」さんの前にある広場に向かって花火鑑賞。絵と音の時間差から江の島から鎌倉まで直線距離にしておおよそ5キロメートル程度は離れているのではないかと推測。

 11日はクルマで鎌倉に向かい駅前の駐車場に停めて、江ノ電で長谷寺や鎌倉大仏を見学し、小町通りから八幡宮に。この日の最高気温は35度を超えていたとか。とにかく暑かった。15時ぐらいに鎌倉を出て帰路に。この日は東京湾花火大会があり、湾岸の渋滞やら、お盆の帰省ラッシュもそろそろ始まるかと覚悟していたものの、やや有明近辺での渋滞はあったものの、比較的スムーズに帰宅できた。
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by nihonkokusai | 2007-08-13 14:59 | 趣味関心 | Comments(0)

「信用収縮懸念に対しての日欧米の中銀の対応」


 仏銀最大手BNPパリバは9日、傘下の3つのファンド、パーベスト・ダイナミックABS、BNPパリバABSユリボー、BNPパリバABSエオニアに関して、パリ時間の7日午後から応募と償還をともに凍結したことを発表した。PBNPパリバは、米資産担保証券(ABS)の混乱により「三つのファンドの資産価値を適正に評価することができなくなった」との声明を出した。(日経新聞)

 ECBは9日、米サブプライムローン問題を契機とした信用収縮への懸念の拡大を防ぐため、欧州金融市場に約948億ユーロ(約15兆 4000億円)の資金を緊急供給した。このECBによる大規模な緊急資金供給は、2001年の米同時テロ以来。ECB当局者は緊急措置の目的を「市場のひずみの微調整だ」と説明した。また、ブッシュ米大統領は9日の記者会見で「米市場には十分な流動性が供給されている」と述べ、米金融市場には不安がないとの認識を強調した。(日経新聞)

 FRBは9日、NY連銀を通じ、米金融市場に総額240億ドル(約2兆8000億円)の資金供給を実施した。ただし、FRBは今回の資金供給を「通常の市場操作の一環」と位置付け、2001年9月の米同時テロ後のような緊急措置とは考えていないことを表明した。ECBの資金供給に呼応して、FRBも「通常操作の枠内」で市場の安定に協力したとみられた。カナダ中央銀行も9日、16億4000万カナダドル(約1800億円)の資金供給を実施。

 日銀は10日、1兆円の即日供給オペを実施。前日の欧州中央銀行や米連邦準備理事会が相次いで資金供給を実施しており、これに追随する形となった。日銀は「金利上昇を抑えるためのオペで、海外の中央銀行と協調したわけではない」との幹部の発言を日経は報じた。

 あおぞら銀行は10日、米サブプライムローンに関連し、2007年4―6月期に44億8000万円の評価損が発生し、すでに計上したと発表。

 ECBは10日にも、610億5000万ユーロ(約9兆8000億円)の資金供給を実施した。9日に続く2日連続の大規模な流動性供給となる。また、FRBも10日、「必要に応じて金融市場に流動性を供給していく」との緊急声明を発表した上で、NY連銀を通じ190億ドル(約2兆2000億円)の資金供給を実施した。FRBが緊急声明付きで資金供給を実施するのは2001年9月の同時テロ直後以来となる。午前には190億ドルと160億ドルの2回、午後にもこの日3回目となる30億ドル(約3500億円の資金供給を実施し、合計では380億ドル(約4兆5000億円)に達した。

 米中堅住宅ローン会社のホームバンクは12日までに、連邦破産法に基づく会社更生手続きの適用を裁判所に申請した。米国では6日にも、住宅ローン会社大手のアメリカン・ホーム・モーゲージ・インベストメントが会社更生手続きの適用を申請していた。

 日銀は13日にも、6000億円の即日資金供給オペを2営業日連続で実施、期日は週末をまたいでの20日となり、翌日物より長いオペを供給したのは6月27日以来となった。
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by nihonkokusai | 2007-08-13 13:25 | 日銀 | Comments(0)

「4-6月期実質GDPは前期比+0.1%、年率+0.5%」


 内閣府が本日発表した4-6月期実質GDP速報値は前期比+0.1%、年率+0.5%と発表された。10四半期連続のプラス成長となったが、市場の予想は年率+1.0%近辺となっており、この予想よりは下振れた。名目成長率は前期比で+0.3%、年率換算+1.1%。名目成長率が実質成長率を下回る名実逆転は昨年10~12月期以来、2四半期ぶりに解消した。また、GDPデフレーターは前年比-0.2%と、マイナス幅は縮小している。国内需要デフレーターは前年比+0.1%とプラスに転じた。
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by nihonkokusai | 2007-08-13 13:24 | 景気物価動向 | Comments(0)

お知らせ


8月9日(木)と10日(金)は、夏休みをいただきます。このためこの日の更新は休ませていただきます。
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by nihonkokusai | 2007-08-08 12:41 | 趣味関心 | Comments(0)

「来週のGDPにも注目か」


 今後発表される経済指標の注目は、13日に発表される4-6月期の実質GDP成長率である。予想は+0.2~0.3%近辺か。成長率は鈍化するものの 2005年1~3月期から10四半期連続のプラス成長が見込まれている。日銀はこのGDPに関しては、減速しても驚くべきものではないとしており、多少減速したとしてもこれによって日銀の利上げに対しての阻害要因とはならないと見ている。

 しかし、8月22日から23日にかけての金融政策決定会合での追加利上げが実施されるかどうかは、米国のサブプライム問題に端を発した信用収縮への懸念が収まり、金融市場での動揺が鎮まってくるかどうかも大きなポイントともなりそうである

 夏季休暇シーズン中に開かれる8月の理事会は、慣例として電話会議で行われるため、8月2日は記者会見は予定されていなかった。しかし、トリシェECB総裁は2日のECB理事会後に予定されていなかった記者会見を行い、「物価安定に対する上振れリスクが現実のものとならないよう強い警戒は不可欠」として9月利上げの姿勢を示すとともに、信用収縮への懸念による金融市場での動揺に対しては「マーケットの値動きは注視に値するが、下落はリスク評価の正常化である」との表現をしていた。

 また、7日のFOMC後の声明文において、サブプライムローンの焦げつきによる影響に対しては、金融市場の動揺や信用収縮などを背景に、景気の下振れリスクがやや高まったと指摘したが、最大の懸念は、物価上昇率が予想通りに低下しないリスクだとの文言は踏襲され、中立的な姿勢を引き続き示していた。

 相場も先行き乱高下する可能性はあるものの、23日に向けて多少なり落ち着きを取り戻してくれば、日銀が利上げを実施してくる可能性は十分にあるとみている。市場の予想もほぼ五分五分となっているようだが、これは市場の見方が極端に偏りを見せているよりも、日銀にとってはむしろ居心地の良い状況とも言えるかもしれない。
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by nihonkokusai | 2007-08-08 12:40 | 日銀 | Comments(0)

「経済財政白書」


 内閣府は平成19年度の年次経済財政報告を発表した。今回の白書の副題は「生産性上昇に向けた挑戦」とある。「人口減少というこれまで経験したことのない状況の中で、経済成長を持続させていくことが今後の日本経済の最も重要な課題です」(公表にあたって)としている。

 今回はこの白書の中で、「第3節 緩やかな物価上昇への動き」について見てみたい。

 「2002年からの景気回復が続く中で、物価状況については改善がみられ、もはや物価水準が長期間にわたり持続的に下落するような状況ではなくなった。」

 言葉尻を捉えるわけではないが、デフレとは「持続的な物価下落の状態」と2001年に政府は定義していたと思うが、その意味では上記の文面はデフレ脱却を意識しているともみられる。

 しかし、引き続き内閣府はデフレからの脱却とはしておらず、その理由として次のように述べている。

 「物価の動向を総合的にみると、デフレからの脱却は視野に入っているものの、海外経済の動向などにみられるリスク要因を考慮しつつ、デフレに後戻りする可能性がないかどうか、注視していく必要がある。」

 物価の改善ペースは比較的緩やかなものにとどまっているおり、2002年からの景気回復が長期化している中にあっても、「単位労働費用」が低下し続けており、現時点では費用面からの物価上昇圧力の強まりはみられていないとしている。

 また、白書では今後の物価上昇に向けて動きを展望する際に特に重要と考えられるのは「サービス物価の動向」としている。その理由として「海外動向をみても財価格には国際競争により厳しい下押し圧力がかかっている一方で、安定的な物価上昇を支えているのはサービス物価の上昇でありその背景には賃金の上昇があると考えられる。」ためである。

 ただし、「物価の状況判断に際しては、消費者物価やGDPデフレーター関連の物価指標に加えて、経済の需給状況なども踏まえた総合判断が必要である。」とし、「実物市場における物価上昇圧力の高まりをGDPギャップからみると、2002年以降、踊り場局面を経ながらも改善を続けてきている。この指標がプラス方向に拡大している状態は、需要量が平均的な供給量を上回っていることを意味し、需給の逼迫から物価が上昇しやすい状況にあると考えられる。」と、GDPギャップ絡み手物価が上昇しやすい状況にあるとも指摘している。

 GDPギャップは改善傾向にあるものの、「生産設備などの不足感が増してきている一方、景気回復が長期化する下でも、単位労働費用は依然低下を続けており、現時点では費用面からの物価上昇圧力の強まりはみられていない」と物価の抑制要因のひとつとして単位労働費用の低下を指摘している。

 「2005年半ば以降は緩やかな増加を続けていた実質雇用者所得は2006年後半に横ばいに転じ、これが消費の伸びの鈍化につながり、需要面からの物価上昇圧力を緩和する方向に作用したものと考えられる。」とも指摘し、賃金の伸びの鈍化に伴って、家計部門の所得水準を押し下げる方向に作用し所得が伸びなかったことも、物価上昇圧力を限定的なものとする要因の一つとしている。

 また白書では、「サービス(公共料金を除く)については、アメリカ、EU で消費者物価上昇率の大半を占め、継続的に上昇しているのに対して、日本では寄与がほとんどみられていない。」点も指摘しており、サービス部門で賃金上昇が実現することが今後の安定的な物価上昇にとっては重要な要件と指摘している。
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by nihonkokusai | 2007-08-07 14:36 | 景気物価動向 | Comments(0)

「中川氏VS福井総裁」


 7日の月例経済関係閣僚会議で、中川幹事長が名目成長率が目標を下回っていることと、過去の金融政策との関係をどう認識しているか」と問いただしたそうである。

 これに対して、福井総裁は「グローバル化で企業間競争が激しくなっている。原材料価格の上昇を点火しきれないセクターがあり、そうしたところでは円安も厳しい。金融政策については適切に運営することで、息の長い成長に繋げていきたい」と発言したそうである。これに対して中川幹事長は「日銀には説明責任を果たしてほしい」と重ねて釘を刺したとか(QUICKニュースより)。

 内閣改造は27日となりそうだが、26日にも自民党役員人事との首相の意向も伝えられた。経済関係閣僚会議でのこういった中川氏と福井総裁のやり取りも、今回限りとなるのは、寂しい限り(?)。

 そういうば6日の同会議では、大田担当相が日本経済の脱デフレについて「後ズレしている」と名言したのに対して、福井総裁は「金利水準の調整をさらにゆっくり行なうと資源配分のゆがみをもたらす」と表明したと7日の日経新聞が伝えていた。

 また、諮問会議で民間議員や一部閣僚が「展望レポート」消費者物価指数の想定が下振れしている点に言及し、量的緩和解除や今年3月の利上げの際に「見通しを誤ったのではないか」と福井総裁をただしたとか。

 これに対して福井総裁は「需給が引き締まっている割に物価の上昇圧力が低いりは事実」都市的、「金利水準の調整はゆっくり行なっている」と説明。
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by nihonkokusai | 2007-08-07 14:36 | 日銀 | Comments(0)
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「債券ディーリングルーム」ブログ版


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