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「公的部門のリストラ」

 福井日銀総裁は会見などを通じて、郵政民営化について「今後の大きな課題である公的部門のリストラの最初の出発点」と位置づけた。これまで行われてきたのは民間部門におけるリストラである。これまで行われていた小泉改革は、無駄な公共投資などの拡大を抑えることであった。これからは公的部門のリストラが大きな課題である。

 福井総裁が総裁に就任当初から積極的な当座預金残高を引き上げた際にも、決して実施しなかったことがある。それは日本国債の日銀による買切りの増額であった。もし買い切り増まで実施してしまえば、日銀は泥沼のように財政問題に組み込まれてしまい、抜けるに抜けられなくなる。総裁が交代してもさらに国債買い切りを増加し続ければ、いずれその額を減額するなりすることは非常に困難になることは明らかである。ある意味、当座預金残高の引き下げは量的緩和解除に向けて一気に引き下げることも可能だが、その際に国債の買い切りを減額することには財務省などが抵抗してくることも確かであろう。

 今後の日本という国を立て直すためには公共部門のリストラが必須であると私も思う。郵政民営化に対してあれだけ反対があるということは、それだけ既得権益に甘え固執したいと人達がいるということでもあろう。そういったところに大きなメスを入れなければ、これだけの国の債務問題など解決は図れない。以前にも指摘したが、財投債という国債がすでに国債残高の大きなシェアを占めていることなど、我々ももう少し認識すべき問題と思われる。

 本格的な公的部門のリストラを実施せずに、安易に増税などしてもらいたくない。しかも取り易いところから取ろうとする姿勢にも問題があり、サラリーマン増税は国の債務問題の根本的な解決手段にはならないし断固反対である。プライマリーバランスを図るためには歳出だけでなく歳入にもメスを入れるという理屈などまだまだ聞きたくない。道路公団の談合がいまだに正々堂々行われていたことなど見ても、歳出を絞れるところまで絞っているなどというのは全く持って疑問である。

 福井総裁の発言のように、公共部門のリストラはこれからスタートである。それにしっかり手をつけなければ、それほど時間をおかずに「日本国債は危ない」ものとなるであろう。
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by nihonkokusai | 2005-07-29 16:41 | 国債 | Comments(2)

「鉱工業等指標及び日銀当預残は6月3日以来の目標下限割れ」

 本日6月の鉱工業生産指数も発表されており、こちらは前月比プラス1.5%とほぼ予想に近いものとなった。電子部品や電気機械のPCや携帯電話向けなどが好調となったことが寄与したようである。輸送用機械も好調。6月出荷は前月比+2.0%となったが4-6月期の出荷は過去最高水準となったようである。在庫は-0.2%。生産予測は7月前月比-0.2%、8月は+1.9%。

 6月の完全失業率(季節調整値)は4.2%となり、前月に比べ0.2ポイント低下。6月の有効求人倍率は、前月より0.02ポイント上回る0.96倍。これは1992年11月以来の高水準。

 また本日、日銀当座預金残高は29兆8000億円程度となり、6月3比以来の目標下限割れとなったようである。
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by nihonkokusai | 2005-07-29 11:01 | 景気物価動向 | Comments(0)

「6月の全国消費者物価指数」

e0013821_9522260.gif平成12年基準「消費者物価指数」生鮮食品を除く総合指数は97.8となり、前月比は0.1%の下落。前年同月比は0.2%の下落となった。6月はガソリンの価格が反落していたことにより5月比マイナスも予想されており、ほぼ予想された数値に近いものと思われる。7月については、ガソリン価格が再び上昇していることに加え、昨年の7月数字が6月比較下落していることを考え合わせると、大きな引き下げ要因がない限り前年同月比はゼロもしくはプラスになる可能性があるものと思われる。
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by nihonkokusai | 2005-07-29 09:52 | 景気物価動向 | Comments(0)

「新たな不安定要因、東京三菱とUFJ、金融庁要請で合併延期へ」

 読売新聞のネット版が伝えたところによると、10月に合併が予定されている東京三菱とUFJについて、みずほフィナンシャルグループの時のようなシステム障害が発生する懸念が払拭しきれない可能性が出ており、金融庁が銀行法に基づき、システム統合作業の進展状況に関する異例の再報告を求め、三菱東京とUFJは事実上の合併延期要請と受け止め、両銀行の合併を延期し、来年1月以降にする方向で検討に入ったようである。

 この報をきっかけに債券先物は大量の買い戻しが入り反発した。ただどのような理由で買い戻しが入ったのかは良くわからない。これで日経平均が大きく下げたわけでなく、海外勢がこれを見て反応したようにも思われない。考えられるとすれば、国内銀行などによる買戻しなのであろうか。

 それはさておき、これによって当事者だけでなく、あるシナリオが狂ったとのではないかとの思惑も広がった。日銀は当預残が大量に存在するメガバンク2行の合併を理由に、日銀当座預金残高目標値の「技術的」引き下げを模索していた可能性があると考えられていた。確かに名目が立つ理由であることに間違いはなく、これにはさすがに反論するのも難しいものと思われ、大きなチャンスであったことは間違いない。しかし、実際に合併が延期となれば年内唯一の引き下げのチャンスも消滅しかねない。

 東京三菱とUFJの合併延期は相場や日銀の金融政策に関しても微妙に影響を与えかねないものとなるため、今後の動きに注目したい。
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by nihonkokusai | 2005-07-28 16:13 | Comments(0)

「海外からの債券売り・株先買い」

 海外投資家による債券先物への売り・株先への買い仕掛けに加えて、日本の金利上昇を見越して、銀行株までも売っているとの観測である。金利の市場機能の復活までもいま少し時間もかかるとは思うが、そう先の話でもないとの読みであろうか。

 下記の「若き知」のように私も同様の考え方をしているのだが。これによって債券の地合いが変化し、一時的な戻り局面が終了、引き続き下方トレンド入りした可能性がある。今回、現物の節目でもある5年0.5%、10年 1.3%、20年2.0%がまたもや壁として機能するのか。日経平均には12000円という大きな壁も控えているため、ここ数日の動きには注意したい。私自身、日本経済にとって強気の見方をつつけているため、「日本経済の踊り場からの脱却は間違いない」との福井総裁のコメントはある意味頼もしい。
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by nihonkokusai | 2005-07-28 10:59 | 債券市場 | Comments(0)

「CPI動向再考」(一部以前のコメントと重複)

 7月以降にコアCPIがプラスに浮上する可能性が出てきたと以前のレポートでも指摘させていただいたが、特に10月以降は特殊要因の剥落とプラスに作用する特殊要因が加わることで、プラス部分が広がり、いわゆる「のりしろ」として機能するのではないかと予想している。

 5月の全国コアCPIがゼロとなったが、6月の全国コアCPIはガソリン価格の下落などからやや足踏みとなると予想される。しかし、7月にはガソリン価格の上昇などにより、再びコアCPIがゼロもしくは若干のプラスになることが予想される。すでにレギュラーガソリンの給油所店頭は7月11日時点で1リットルあたり125.1円となり2週連続で値上がりしている。125円台は1994年8月以来の高値水準となる。

 こういった原油価格の影響による価格転嫁は景気に対してマイナス効果との指摘もあるが、米中などを軸とした世界的な経済成長が続いている現れとも取れるため、それほど重視すべきマイナス材料になるとも言い切れないはずである。また、原油の上昇要因だけでなく、企業による価格転嫁の動きはかなりここにきて広がりも見せている。

 そして、特殊要因によるCPIの押し下げ効果も10月以降に順次剥落してくる。これを個別に見てみると、まず米類については高騰の反動による押し下げの影響が昨年10月から顕われており、それによる影響は今年の9月頃までとなる。今年の米が豊作により価格が急落するようなことがない限り、これはコアCPIの押し上げ要因となる。

 また、もうひとつの特殊要因である電気代について見てみると、関東地方では昨年10月から実質4%ほどの値下げが実施されている。また、東北、中部、九州地方も今年1月から、北海道、北陸、関西、中国、四国地方では4月から値下げとなっている。ちなみに沖縄は6月からの値下げになっている。これによる押し下げ効果もやはり10月に以降順次剥落してくるものと見られる。

 そして、固定電話通信料については、新規参入会社が昨年12月に基本料・通話料が割安な固定電話サービスを始めたことなどを受け、NTT東西地域会社などが今年1月から固定電話基本料の値下げに踏み切った。この影響も来年1月以降剥落するものと見られる。 以上のように特殊要因の剥落は今年10月以降となる。

 さらに、これに加えて、東京電力と東京ガスは10月から半年ぶりに料金を引き上げる。東京電力は1か月の料金を6203円、東京ガスは6699円のそれぞれの料金を10-12月に100円前後引き上げる。ガソリンも値上げが続いている。レギュラーガソリンは19日時点で125.3円で前週よりも0.2円上昇し 3週連続の値上がりとなった。8月以降も3-4円程度値上げせざるを得ない状況となっているようである。日本航空や全日空も11月以降に一律100円以上の国内線の値上げを探っているようである。

 7月の全国コアCPIが前年比ゼロとなり、7月以降にプラスに浮上する可能性が高くなっている。さらに10月以降の特殊要因の剥落とプラスに作用する特殊要因が加わることにより、いわゆるコアCPIの「のりしろ」が広がってくる可能性もある。日本経済の踊り場からの脱却は間違いないとも福井総裁がコメントしているように、景気に対しての強気の見方も強まっている。そうなれば、量的緩和解除のための下記の3条件が揃いつつあると見込まれる。

 1.消費者物価指数(生鮮食品を除く)上昇率が、基調としてゼロ%以上であると判断できること。
2.消費者物価指数(生鮮食品を除く)が先行き再びマイナスと見込まれないこと。
3.こうした条件は必要条件であって、これが満たされたとしても、経済・物価情勢によっては、量的緩和政策を継続することが適当であると判断する場合も考えられる。

 今年の10~12月期の物価と景気の状況を確かめた上で、早ければ来年1~3月期における日銀による量的緩和の解除が実施される可能性も十分にありうると見ている。
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by nihonkokusai | 2005-07-28 10:13 | 日銀 | Comments(0)

本日の債券相場動向

 米国市場では好調な企業決算やベージュブックでも全米規模の景気拡大が示されたことなどから、株は買われ債券は反落。日経平均も11900円をトライしそうである。日本経済の踊り場からの脱却は、間違いないとの福井総裁のコメントもあり、円債は再び下方トレンド入りしてきた可能性がある。昨日はCPIに関する関係筋とかのコメントが売りのきっかけになったと指摘されているが、先物などには海外投資家の売り、現物の中期ゾーンには国内投資家の売りが入っていたと見られており、それが相場の大幅な下落を演出したものと見られる。このために、さらに下げが加速される恐れもあるため注意したい。今日の2年国債の入札動向も注目か。

 債券は売りが先行。先物寄り前に10年270回が2毛甘の1.315%、5年47回2毛甘の0.530%、そして20年79回は1毛甘の2%ちょうどが出合った。先物も昨日の地合いを引き継ぎ売りが先行。差し引き1000億円を超える売りとなり売り気配ののち、139円86銭と前日比16銭安で寄り付いた。10年271回は1毛甘の1.310%が出合っている。

 現物は5年0.5%、10年1.3%、20年2%という押し目買いゾーンに来ているため、投資家の買いも入っていると思われる。ただし、今回はファンダメンタルズがかなり意識されていることもあり、またチャートも崩れつつあるため、需給だけで押し戻すにはなかなか難しそう。

 
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by nihonkokusai | 2005-07-28 09:23 | 債券市場 | Comments(0)

「鷹くん鳩さんの日銀ウォッチング」


「CPIっていつプラスに?」

・・・・・・・・・・ はじまりはじまり

鷹「今日の日銀の金融政策決定会合は終わるの早かったね」
鳩「うん、なんかあっさり賛成多数で現状維持と決まったようね」
鷹「今回から変な思惑呼ばないようにと票決の内容も発表されるようになった」
鳩「7対2とこれまでと変らないわね」
鷹「前回なんかも終わってから関係筋とか言う人が、何対何なんてしゃべっていた」
鳩「今回は話すことがなくなったので内容をしゃべっちゃたようよ」
鷹「秋から年末にかけてCPIプラス推移との見方が複数あった、と」
鳩「内容は少なくとも議事要旨の発表まで、細かい内容は議事録発表までは」
鷹「話ちゃいけないんじゃなかったのかしら」
鳩「それもひとつのきっかけで債券先物売られたそうだけど、それは熊さんたちに」
鷹「しかし、29日以降、目標値の下限割れが続く可能性はあるのに」
鳩「どうやら、なお書き対応で済ませるようね」
鷹「8月15日には30兆円を再びキープできることがわかっているからか」
鳩「まあ、一週間続いても一時的は一時的ということかしら」
鷹「そしてにわかにまた注目されてきたのがCPI」
鳩「というか今まで無視しすぎてきたような気もするわね」.
鷹「作者も7月全国からプラスになって10月以降はのりしろも作ってくると言っていた」
鳩「ガソリン価格の上昇や10月以降の特殊要因の剥落もあるけど」
鷹「予想以上に価格転嫁が進んでいるとも見られているようね」
鳩「もしや今週29日発表の6月全国CPIも」
鷹「うーむ、6月はガソリン少し5月より下がっているしどうだろう」
鳩「でも今日の債券先物や金先などの動きを見るとそんな思惑もありそうよ」
鷹「日銀も予想以上にCPIがプラスとなるのは早いと見ているようだけど」
鳩「植田前審議委員なんかもそういった見方をしているという話もあった」
鷹「作者ほどじゃないとは思うけど」
鳩「作者さん、短期というか気が早いというか」
鷹「年寄りはせっかちと言うしな、おっと」
鳩「さすがに熊さんたちと違って作者さんのパンチを避けるのじょうずね」
鷹「とにかく29日が俄然注目されるようになった」
鳩「今日も日銀は淡々とオペを打っているわね」

・・・・・・・・・・ 続く
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by nihonkokusai | 2005-07-27 13:35 | 日銀 | Comments(0)

気分はハワイ

ラジオなどもブログが積極活用されているようですね。
昨日、たまたま聞いたJ-WAVEの番組もそうでした。
「COLORS of HAWAI」
気分はまさにハワイ。現地からの生放送だそうです。
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by nihonkokusai | 2005-07-27 12:11 | 趣味関心 | Comments(0)

「どうする日銀」(レポート向け一部修正加筆分)

 今週の29日以降、日銀が金融政策の目標としている日銀当座預金残高の下限30兆円を割込む可能性が強まっている。29日はかなり微妙なところであり、本日のオペなど次第では、なんとか乗り切れるかもしれないが、8月3日以降はほぼ確実に30兆円を割り込む可能性が強い。

 日銀は5月20日の金融政策決定会合において、「なお書きの修正」というかたちで日銀当座預金残高の目標値(30~35兆円)の一時的な下限割れを容認している。この「一時的」とはどの程度の期間を示すのかは定かではないが、普通に考えれば2~3日と見るのが妥当かと思われる。1週間以上札割れとなった場合には、この一時的という表現はあてはまらないのではなかろうかと思う。

 日銀は手形買入オペにおいて期日を来年ゴールデンウイーク明けまでとする、いわゆる長距離砲を打ってきても札割れとなるなどしていたことから、日銀にとり打つべき手段も限られている。そしてまた、6月14 日、15日の決定会合議事要旨において、資金供給オペの長期化はさけるべきとのコメントが少なくとも3人の委員から発せられている。これは日銀全体の意向にも感じられ、このため期間1年といったオペも打ちづらい。

 それならば、当初の約束どおり国債の買い切り増額をすれば良いではないかとの声もあるが、少なくとも福井日銀総裁の選択肢には国債買い切りの増額は入っていないはずである。このため、日銀の資金供給手段としては淡々とオペを打ってくるほかないと思われる。

 本日27日には日銀の金融政策決定会合が開催される。29日以降、目標値の下限割れの可能性にどのように対応をするのか注目される。日銀当座預金残高目標値の27-32兆円への引き下げも止む無しとの声も出ている。しかし、谷垣財務大臣は当預残目標値の引き下げは方針変更と捉えられるとして、反対の意向を示している。目標値の技術的な引き下げについて福井総裁は含みを持たせているものの、現実に引き下げるとなれば、政府や財務省との間での軋轢を生じさせる可能性もあり、また海外市場などは日銀の引き締め転換と捉えてしまう懸念も残る。それは福井日銀としても避けたいところとなろう。

 結局、今回の決定会合では新たな決定はないと思われる。マスコミからも観測報道もなされていない。そうなれば無理しても「一時的」を期間を広げて拡大解釈してくる可能性もある。確かに8月15日以降は30兆円台が維持されるため、一時的と言えなくもないが、やや釈然としない部分も残りそうである。次回の決定会合は下限割れ真っ只中の8月8日から9日に開催される。
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by nihonkokusai | 2005-07-27 11:02 | 日銀 | Comments(1)
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「債券ディーリングルーム」ブログ版


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