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カテゴリ:投資( 63 )

「歴史は繰り返す」

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 ここのところ株の個人投機家に絡めてのコメントを続けているが、今回もこの問題を取り上げてみたい。債券関係者が20年もの前ぐらいに行ってきたようなことを、現在の個人の投機家たちも行ってきている、まさに歴史は繰り返すというかもしれない。結果としては相場は相場なのであり、債券と株という商品は違えども、売買手法は似たり寄ったりなものとなりうる(ちなみにプロのデイトレーダーは株や為替市場にも存在している)。

 デイトレードや日計りといわれるように一日何度も売り買いを繰り返す売買においては、まず全体のバイアスが売り買いどちらにかかりやすいのか。またそのバイアスを変える可能性のある事象は何になりそうなのかを見極める。それは相場が始まる前にある程度、自分なりで分析をしておく。ただし、状況は常に変化するため、朝方の予想はあくまで朝方の予想であって、状況変化には即時に対応する必要がある。

 そのために見ておく必要があるのがテクニカル分析となる。20年近く前では債券先物のティックデータを残しているようなベンダーはなかった。このため、私はいちいちついた値段をすべてポイント&フィギュアでグラフ用紙に記入して、相場の流れをつかんでいた。もちろんデイリーのローソク足などをグラフ用紙につけることも必須としていた。

 現在ではパソコンやインターネット、そして証券のネット取引の環境整備によって個人も家にいながらにして、こういったグラフも瞬時に引き出せる。しかし、相場の動きを実感としてつかむには、自らグラフ用紙に書き込むのが一番であると今でも思っている。それはともかく、ティックデータを元にしたグラフは、アマといえど随時チェックしているものと思う。

 テクニカル分析はデイトレードにとっては最も重要視されるものではある反面、それが絶対ではないことも経験を積めばよくわかる。当時、流行していたものに「酒田五法」とか「一目均衡表」なるものがある。また月の満ち欠けやアストロジー(占星術)といったものを使う者もいた。最近ではこの酒田五法の本がまた売れているようであるが、さすがにアストロジーとかまでは手は出されていないか。

 債券先物でシステム売買が流行したのも1980年代の終わりごろにかけてかと思う。大手証券や大手銀行が数百億円や数千億円とまとまったロットでの売り買いをまさに機械的に入れてきた。それを利用して儲けようとした参加者もいたこともあるが、残念ながら利益を常に捻出できるシステム売買などは存在しなかった。こういった売買も出ては消え、再び出ては消えていった。

 もし仮に永続的に儲かるシステム売買が存在したとしよう。それは決して表には出てこない。出てしまったら皆同じことをするか、もしくはそのシステム売買のタイミングを事前に察知することで、うまく利用され、結果として利益が捻出できなくなってしまうためである。債券の先物やオプションではロケット工学の博士号を持つ人間なども入って、いろいろなテクニカル売買を模索したようだが、システム売買という錬金術が成功したといったことは聞いたことはない。ましてそれが個人などに可能なはずもない。

 そうはいってもテクニカル指標が使えないというわけではなく、相場に重要なのは自らの感性であるため、それを補う意味でそういったテクニカル指標が重要になるのである。スポーツなどでもそうだが感性なきものは相場でもうまくいくとは思えず、まして他人に頼ったり機械的な売買に頼っては絶対に儲けることなどできない。

 それともうひとつデイトレーダーの目安にしているのが板の状況かと思う。板とは値段ごとの売り買いの数量を一目でわかるようにしてたものであるが、その板上での「見せ玉」が今問題視されている。しかし、すでに20年程度前の債券先物市場でも、まったく同様のことが生じていたのである。大手金融機関などが頻繁に大口の売り買いを入れたり出したりして相場を誘導しようとしていたこともあるし、一部のディーラーがそういった見せ玉を使うことで、利益を上げていたことも確かである。

 歴史は繰り返す。入ることは容易な株のデイトレードも現実に儲けをコンスタントに積み上げるのは並大抵ではない。マスコミで騒がれている個人投機家は債券ディーラーにもいたような一部の天才的な感性を持った者もなのかもしれない。しかし、その人達の中には実際に債券ディーラーにもいたのだが、一時相場の波に乗ってたまたま大勝してしまったことで、その後その利益を全部飛ばしてしまい、さらに損失を膨らませてしまうこととなる者なのかもしれない。
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by nihonkokusai | 2006-01-23 12:16 | 投資 | Comments(0)

「投資と投機」


 「投資」と「投機」はどのような違いがあるのか。「投資」は一般に、利益を得る目的で資金を証券・事業などに投下することとされる。これに対して「投機」は、将来の価格変動を予想して価格差から生ずる利益を得ることを目的として行う売買取引という。

 これではあまりに漠然としたものと思われる。もう少し具体的にみてみると、お金を何かに投じて売買する期間の長短が「投資」と「投機」でははっきりしている。「投資」はある程度長期的な資金の運用を意味しており買ってから売るまでの期間は最低でも1年程度を想定しているものとみられる。これに対して「投機」は極めて短い時間で売買を繰り返すことが想定されている。

 「投資」も「投機」もいろいろな意味においての情報収集やその分析が重要視される。ただし、「投資」はファンダメンタルといわれるような経済や物価といった動きの予想や、株式ならばその会社の将来性といったことが重視される。これ対して「投機」は、値動きのパターンや価格に反映されるとみられる目先の情報が重視され、その上で経験に裏付けられたひらめき、勘といった部分がさらに重要視される。

 「投資」はある程度安全性が求められ、極力元本が維持できるものを対象に資金を投じる反面、その収益性も年率で数%といったように大きなものは求めらない。「投機」の収益性については年率換算といったものではなく、投じた金額の数倍といったことも目標にされることがある反面、投じた資金がなくなってしまうといったことも考えておかなくてはならない。

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by nihonkokusai | 2006-01-20 13:49 | 投資 | Comments(0)

「貯蓄から投資へ」


 貯蓄から投資へといった動きが本格化しつつある。2004年度に家計が手取り収入から貯蓄に回した割合が2.8%と、統計を取り始めた1955年度以降で最も低くなったことが、内閣府から発表された。これは2004年度ということで賃金やボーナスが伸び悩むなど景気低迷による収入減に加えて、高齢化が進んで貯蓄を取り崩して生活費に充てる世帯が増えたことが大きな要因と思われた。そのため、これが一概に貯蓄から投資への動きを示しているとは思えないものの、その後、景気が回復基調となっていても、団塊の世代の大量退職が2007年から始まることなどにより、この世代が貯蓄を消費に回すなり、「投資」に向けることが考えられ、家計貯蓄率はその後もさらに低下する可能性が指摘されている。

 なんといっても貯蓄率の低下とは反対に、投資商品の伸びがここにきてさらに大きくなっていることも確かであろう。

 2005年末には株式投信の純資産残高で公募の合計額が55兆円余りに上り、バブル経済時の1989年末を大きく上回った。さらに現在日本最大の投資信託である「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」の純資産額は昨年11月24日に5兆円を突破している。

 また、より安全性の高い投資先としての人気化している個人向け国債に関しても、2005年度の発行額が7兆円を超え、これまでの発行額も17兆円を上回るなど、個人向け投資金融商品として幅広く認知されつつある。

 そして、株式投資のうち個人投資家の割合も急激に伸びている。2005年1月から10月までの個人投資家の売買高シェアは53.2%と全体の半分を超え、年間でも1984年以来21年ぶりの高水準となるのは確実とみられている。ただし、個人の株式投資については、株式手数料の自由化に伴う大幅な引き下げと、その後のインターネット取引の普及による影響が大きい。これによりデイトレーダーと呼ばれるような売買を頻繁に行う投機的な取引が主流を占めていると見られる。所謂投資としての株式投資はこの数字ほどの伸びは見せていないものの、個人の株式投資に対する嫌悪感といったものはここにきてかなり後退してきていることも事実であろう。

 ペイオフの全面解禁や郵政民営化といったものも、個人の金融資産の貯蓄から投資への動きを促進させているとみられる。「投資サービス法 (仮称)」の制定についても論議が始まっているようだが、「貯蓄から投資へ」の動きが顕著になりつつある現在、いろいろと分かれている法律を一本化させるなどのルール整備も早急に進める必要があるとも思われる。

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by nihonkokusai | 2006-01-17 13:38 | 投資 | Comments(0)
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