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カテゴリ:投資( 63 )

9日に日経平均が乱高下、これはピークアウトを示唆したのか

 11月9日の東京株式市場は商いを伴って乱高下した。8日の米国株式市場は主要3指数が過去最高を更新し、9日の東京株式市場は買いが先行し、日経平均は75円高で寄った。その後、さらに上げ幅を拡大させて日経平均は400円を越す上昇となった。ただし、これだけ上昇するほどの材料は見当たらなかった。これは勢いに乗って株価をつり上げるような動きにもみえた。

 午後に入り地合は急転する。12時過ぎに利益確定売りに押され、いったん切り返したものの戻り切れず、13時過ぎあたりから再び売りが持ち込まれ、日経平均は高値から800円を超す下げとなった。

 その後、引けにかけては買い戻しの動きも入ったことで、日経平均の引けは45円安となった。9の東京株式市場の売買代金は5兆円近くとなり、2014年11月以来の高水準となった。

 9日の東京株式市場の動きは、何かしらの相場を動かす材料があってのものではなく、売り買いのポジションがぶつかり合う展開となっていた。相場上昇を牽引してきた海外投資家、特に短期売買を中心に行っているヘッジファンドによる仕掛け的な動きも絡んでいたものとみられる。

 相場が大きく動いているときには、相場感そのものがぶつかり合う。特に上昇相場が長く続き、25年ぶりの水準を更新となれば、新たなトレンド入りが意識される。それとともに、高値警戒も当然出てくる。このあたりの不安心理を突くような仕掛け的な動きと言えなくもない。

 9日の米国株式市場では、米上院共和党が税制改革案で法人税減税を2019年に先送りすると報じられ、米税制改革の先行き不透明感が強まり、米国株式市場は利益確定売りに押された。こちらはそれなりの材料があっての売りとなっていた。

 外為市場では9日の日経平均の急反落でドル円が下落し、日経平均は少し戻していたが、ドル円は戻り切れていない。これもあって10日の東京株式市場は売りが先行した。

 しかし、今回の日経平均の乱高下は相場のピークアウトを示すものとは思えない。9月初めから始まった日経平均の上昇トレンドであるが、途中の調整がほとんど入っていなかった。その意味では今回の下落は買い方がいったん売却を行って一息つく、いわゆる調整局面とみられる。

 外部環境は特に大きな変化はない。米国の法人税減税についても、これが相場を持ち上げる主要因となっていたわけではない。今回の米国株式市場の上昇はトランプ相場と呼ぶ人もいるが、トランプ政権はいまだ公約すら実現していない。トランプ政権の政策が景気の回復をもたらしたわけではなく、景気の回復期にトランプ政権がたまたま誕生しただけとみた方が良い。

 米国の景気は雇用を主体に回復基調が継続している。これが続いている限りはまだ上昇相場は継続すると思われる。インフレの兆候がほとんど見えないことも、日米欧の中銀による緩和効果も意識され、今回の相場上昇が長続きする要因になっている。


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by nihonkokusai | 2017-11-11 15:08 | 投資 | Comments(0)

予想下回る米雇用統計受けても買われた米国株式市場、この強さの背景とは

6月2日に発表された5月の米雇用統計では非農業雇用者数は13.8万人となり、予想の18.5万人を大きく下回った。さらに雇用者数は過去2か月分も下方修正された。失業率は0.1%低下の4.3%と2001年5月以来の低い水準となったが、平均時給は前年同月比で2.5%増と予想をやや下回った。

これを受けて2日の米国市場では米長期金利は低下し、10年債利回りは一時2.14%に低下した。ドルも円やユーロに対して下落した。ところが米国株式市場も上昇し、ハイテク株など主体に買われダウは62ドル高、ナスダックも58ポイント高となり、S&P500種株価指数も含めて、3指数ともに連日の最高値更新となったのである。

6月1日には本来あまり材料視はされないはずのADP雇用レポートが材料視されて、ダウ平均は3月1日以来の過去最高値更新となった。実際にADP雇用レポートはさほど雇用統計とリンクしていておらず、非農業雇用者数は予想を下回った。それにも関わらず失業率の低下や、FRBの利上げペースは緩やかになりそうとの期待が2日の買い要因となったとされる。

ADP雇用レポートで非農業雇用者数が市場予想を大幅に上回ったことを好感して米株は買われたが、現実にはそんなに良くなかった米雇用統計の非農業雇用者数を受けても買われた米国株式市場が続伸となったのは、それだけ地合が良いというか、ある意味バブル相場の様相を呈しているといえるかもしれない。この場合のバブル相場はどのような材料が出ても、買い要因に変換して買い材料にしてしまうような地合を示す。2日の買いの主役がこれまで相場を引き上げていたハイテク株であり、アマゾン・ドット・コムやフェイスブックなどが上場来高値を付けていた。この地合に変化がない限りは米国株式市場の上昇基調は継続されるとみられる。

5日の米国株式市場では、今週の英国の総選挙やECB理事会、コミー前FBI長官の議会証言なども控え様子見気分強まるなか、利益確定売りに押されたが、ダウ平均の下げは22ドル安程度に収まっていた。グーグルの持ち株会社アルファベットが節目の1000ドルを突破するなどこの日もハイテク株は買われていた。

5月の雇用統計を受けて、FRBの金融政策の行方についても緩やかな利上げが意識されたようだが、それはどの程度の緩やかさなのであろうか。市場では今回の雇用統計を受けても年内3回の利上げ予想に大きな変化はない。3月に続いて今月6月のFOMCでも利上げは確実視されている。ただし、その次は9月か12月かの判断は分かれているようである。また、保有資産の償還の乗り換え分の縮小についても年内開始するであろうとされている。

さらにその後の利上げのペースまで市場は意識しているのであろうか。イエレン議長は今年1月18日の講演で、米雇用の回復とインフレ基調の継続を受け、「2019年末まで、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利を年2、3回のペースで引き上げる」との見通しをFRB内でおおむね共有していると述べた。政策金利が長期の中立金利見通しである3%に近づくとの見方も示した(日経新聞電子版の記事より)。

2018年と2019年も0.25%刻みでそれぞれ3回引き上げるとすれば2019年末までには3%に届く計算になるが、このペースがもう少し緩慢になるのではとの認識も市場で出ているということなのであろうか。


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by nihonkokusai | 2017-06-06 09:46 | 投資 | Comments(0)

バブルの様相強めつつある米国株式市場

 ここにきて米国株式市場では、ダウ工業株30種平均、ナスダック総合株価指数、S&P500種株価指数がそろって過去最高値を更新している。ダウ平均は2万ドルが節目となっていたが、そこを抜けたこともあり、上昇圧力が強まったようにみえる。


 この米国株式市場の上昇にはいくつか背景がある。そのひとつを象徴するのがゴールドマン・サックスの上場来高値更新であろうか。ゴールドマン・サックスなど金融株の上昇の要因にFRBの利上げ観測がある。イエレン議長は14、15日の議会証言で利上げに前向きの姿勢を示した。


 15日に発表された1月の米消費者物価指数は前月比で0.6%もの上昇となった。前年比では2.5%の上昇、コアCPIは前年比2.3%の上昇となるなど物価も利上げを後押しする要因となる。


 ゴールドマン・サックスの上場来高値更新の要因としては、トランプ政権の閣僚に何人もの人材を送り込んだこともあるのではなかろうか。そのトランプ政権下で金融規制の緩和が進む事への期待や減税などの期待も株価上昇の要因となっている。


 トランプ氏はIT企業とはやや距離を置いているようだが、アップルも上場来高値を更新している。新型iPhoneへの期待やトランプ政権が米企業が国外の資金を国内へ持ち帰る際にかかる税金の引き下げを提案しているとの報道なども材料視されているようだが、米景気の好調さも米国を代表する企業の株価を押し上げているのではなかろうか。


 しかし、絶好調に見える米国株式市場の上昇に対し、利上げがその根拠のひとつとなっているにも関わらず、米長期金利やドルの上昇が鈍いことが気になる。米長期金利は2.5%台に乗せる場面はあっても押し返されている。ドル円も115円近辺に上昇しても押し返されて113円台に下落するなどしている。


 こうなるとほとんど調整らしき調整もなく上昇してきている米株の動きの方が妙に見えてくる。米長期金利やドルの動きを見てそろそろ米株も注意しなければならないとしても、ここでショート(空売り)を仕掛けるのもリスクがある。もうはまだなりで相場上昇が続くことも当然予想される。これはこれで日本のバブル時のような様相にも近いように見えてくる。いずれにしても、ここからの米株の動向は注意してみておく必要がありそうである。



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by nihonkokusai | 2017-02-17 10:00 | 投資 | Comments(0)

個人向け国債と個人向け劣後債の違い

 日経新聞によると、損害保険ジャパン日本興亜は8月にも「劣後債」を個人投資家向けに1千億円発行するそうである。保険会社による個人向け社債は国内で初めてとなる。また、機関投資家向けも含め計2千億円規模を調達し、大型買収など将来の成長投資に振り向けるとか。

 これは日銀のマイナス金利付き量的質的緩和策の効果とも言えるものとなり、企業の投資を促進させていると言えなくもない。個人にしても預貯金金利はさすがにマイナスとはなっていないが、ほとんどゼロに近い。しかし、劣後債となれば金利も比較的高めに設定されると予想され、日経新聞によると利率は年1%程度が予想されているそうである。これは売れ行きは好調となると予想され、瞬間蒸発となるのではなかろうか。

 利率は個人向け国債の最低保証金利の0.05%を大きく上回るものの、注意すべきは同じ個人向けとはいっても個人向け国債と個人向け劣後債とは性格が異なる点となる。

 個人向け国債は1万円単位、今回の劣後債は100万円単位となる。特に気をつけなければいけないのが途中売却の際で、個人向け国債については1年間売却できないが1年経過すると財務省が額面で買い取る仕組みとなっている。これに対して劣後債だけでなく通常の債券を途中売却する際は、発行する証券会社が時価から手数料相当分を差し引いた価格で買い取る仕組みとなっている。個人向け社債などは極めて流動性が低いため、その買い取り価格が安くなり、債券市場の動向次第では思わぬ損失を被る懸念が存在する。また、劣後債は繰り上げ償還があるため、満期まで持てない可能性も意識しておく必要がある。

 少なくとも途中売却の可能性は低く、お金が100万円単位あり、証券会社の担当者を通じて購入が出来そう、という方は今回の劣後債は投資対象としては面白いと思われる。

 しかし、現在の金利水準が極めて異常とみている方とかにはむしろ個人向け国債をお薦めしたい。もちろん銀行預金に置いておくという選択肢もあるが、将来の金利上昇に備えるというのであれば、個人向け国債の10年変動タイプがお薦めである。長期金利がもし上昇に転じるとそれに応じて利率が動くのが個人向け国債の10年変動タイプとなるためである。

 この個人向け国債の販売額が伸びているそうである。NHKはニュースで今月発行分の個人向け国債の応募額が去年の同じ月の1.5倍になったと報じている。6月募集分は3105億円と前月の2104億円から増加した。ボーナス月でもあったことで増えた面もあったかもしれないが、個人向け国債特有ともいえる最低保証利率の0.05%が効いており、また流動性リスクと価格変動リスクもない面が多少でも認識されつつあるのではなかろうかと思われる。

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by nihonkokusai | 2016-07-08 09:56 | 投資 | Comments(0)

ポートフォリオ・リバランスの意味

 日銀による大胆な金融緩和の波及経路のひとつにポートフォリオ・リバランスというものがある。日銀が安全資産とされる国債を大量に買い占め、国債の利回りを徹底的に引き下げることにより、資金運用を行っている投資家に対し、貸し出しや国債以外の金融資産に資金を振り向けさせようとするものである。

 20日の日経新聞の記事によると、ゆうちょ銀行が今後5年程度で国内外の不動産や未公開企業などの代替投資、いわゆるオルタナティブ投資に最大6兆円振り向けるそうである。

 アベノミクスには日銀の異次元緩和だけでなく、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産構成の見直しなども加わっていた。安全資産としての国債運用主体とするのではなく、国債よりも安全性は低いものの収益性は高いとされる資産、たとえば株式や外債などに資金を振り向けさせようとしたものである。株価対策の一環でもあったようである。

 日銀はマイナス金利政策にまで追い込まれたことで、国債の利回りはすでに残存15年あたりまでもがマイナスとなってしまっている。これでは年金運用もゆうちょの運用も国債ではできない状態にある。結果とすればGPIFの動きは先を読んでいたとの見方もできるかもしれないが、リスクを大きく抱えたことに変わりはない。アベノミクスと騒ぎ立てられ、GPIFの資産構成の見直も影響し、円安・株高が進んでいた際にはリスクよりもリターンが意識されよう。しかし、それが逆回転となるとリスクが顕在化する。

 年金などの運用はある程度の損失は覚悟の上で、資産を大きく増やすことが本来の目的ではないはずである。少なくとも元金は維持させることは大きな前提条件となるのではなかろうか。

 資産の運用先を分散させればリスクも分散させられるというのも一概には言えない。現実的には資産の配分方法によってはリスクを高めるようなことにもなりかねない。金融商品も多種多様となってはいるが、巨額の資金を運用するとなればやはりマーケットは限られることも確かである。

 オルタナティブ投資を含めて運用の多様化については、ある程度の必要性は認めるものの、年金にしろゆうちょ銀行にしろ、ヘッジファンドなどの運用とはまったく異なるものであろう。たとえばヘッジファンドへの投資資金については大きな儲けを期待する反面、元本が半分以下となっても文句は言えない。それに資金を投ずる者はその運用リスクを当然理解して資金を出していると思われるためである。

 ところが年金にしろ、郵便貯金にしろ資金を払い込んだ人たちには、大きなリスクを負っての運用は本来望んではいないはずである。少なくとも元金が目減りするようなことは考えてはいないのではなかろうか。だからこそ、これまでは年金もゆうちょ銀行も国債を主体とした運用をしてきた。現在の国債利回りでは運用できないということも確かではあるが、だからといって資金の出し手に、どの程度までリスクを享受できるのかといったことは問われていないのではなかろうか

 金融リテラシーの向上が図られていない以上、年金などの資金の出し手である国民にこのようなことを説明し理解してもらうことは難しいとの理由もあるかもしれない。金融リテラシーとはそもそも何であるのか。私が金融リテラシーをどの程度理解しているのかはわからない。しかし、長いこと金融市場の世界で生きてきて経験だけは積んでいる。そこで一定額の収益を継続してあげることの難しさはしみじみと感じている。資産の運用は機械的にできるものではなく、本来はかなり職人芸に近いものである。金融の世界でも腕の良い職人は確かに存在する。しかし、それがほんの一握りでしかないことも知っている。

 安全資産の国債利回りがこのような状況になっているのは、資金の行き先が封じられてしまっているためともいえる。安定した資産運用のためには、日銀の意地元緩和はそろそろ終了してもらい、国債利回りを正常な水準に戻した上で、多少なりのリスク資産への投資も考慮すべきなのではないかと思う。

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by nihonkokusai | 2016-06-21 09:34 | 投資 | Comments(0)

ギリシャの次に気になるイベント

 ギリシャのデフォルトやユーロ離脱の懸念は後退し、市場はあらたな材料を模索しつつある。なかでもFRBの利上げのタイミングなどが次の焦点となりそうだが、ほかにも今後注意すべきイベントがいくつかある。

 FRBの正常化(利上げ)のタイミングについては7月28、29日のFOMCの動向も確認したいが、可能性とすれば議長会見の予定されている9月か12月のFOMCでの決定が予想される。9月か12月かについては市場参加者の見方も分かれている。個人的には前任のバーナンキ議長のテーパリング決定の事例にならい12月のFOMCでの決定の可能性が高いとみている。その後の利上げのペースはそれほど急がないであろう。ここにきて再び原油価格が下落するなど、物価の上昇圧力が抑制されていることもあり、半年の一度程度の利上げペースとなるのではなかろうか。もちろん経済情勢次第の面はあるが。

 FRBと時を合わせて、イングランド銀行も正常化に向けた動きを再び始めている。イングランド銀行のカーニー総裁は7月14日に経済の状況を踏まえると利上げを開始する時期が近づいていると言明した。16日には利上げ時期の決定が早ければ年末ごろになると示唆している。金融政策委員会のマイルズ委員も利上げの時期は近いと語っている。MPCは来年から年8回の開催となる予定だが、今年は毎月開催されている。年末までに利上げを決定してくる可能性は高そうである。

 年内のFOMC、MPCでの利上げの可能性は高く、その後もペースは緩やかながら利上げが継続されるとみている。これに対してECBは2016年の9月まで量的緩和を継続するとしている。日銀も出口すら議論できない状況にあり、IMFからは追加緩和の準備を要請されているぐらいである。ただし、ギリシャへの懸念が後退すればECBが国債を大きく買い入れる必要性も薄れてくる。日本も異常な金融緩和を続けなければいけない状況にあるとも思えず、今後はこの矛盾とともに、FRBとBOE・日銀とECBの方向性の違いが外為市場や債券市場を通じて市場を錯乱する要因ともなりうる。

 そして、ここにきて再び下落基調になりつつある原油価格の動向にも注意が必要になる。米国の生産は減らず、OPECは原油を増産し、中国の需要への不安などが要因となって、WTIは50ドルを再び割り込み、低下圧力を強めつつある。これは物価の上昇の抑制要因となるが、日銀にとっては物価目標達成を難しくさせかねない。日銀は政策目標なり、物価目標なりを修正させる必要も出てくるのではなかろうか。

 原油価格下落の要因ともなっている中国経済の減速も要注意となる。中国ばかりでなく、ブラジルやロシアなど新興国の景気の低迷が、あらたな不安要因となる懸念もある。

 安倍政権の行方についても懸念材料となってきた。安保法案を巡って内閣支持率が低下してきており、株高だけでは支持率を支えられなくなっている。今年9月には自民党総裁選を控え、さらに2016年7月の参院選の動向も注目される。国内では政局の行方も波乱要因となる可能性が出てきている。

 政局と絡み、2017年4月の消費増税の行方も気掛かり。そして2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控えて、国内景気への影響とともに、財政への影響も懸念される可能性がある。戦後、日本で初めて国債を発行せざるを得なくなったのは1964年の東京オリンピック開催が大きな要因となっていた。

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by nihonkokusai | 2015-07-26 11:04 | 投資 | Comments(0)

デイトレードは順張りか逆張りか

 デイトレードでは順張りが良いのか、逆張りが良いのか。最近のデイトレーダーは逆張り派が多いとの話を聞いて再び疑問が沸いてきた。

 市場の流動性を確保するためには、デイトレーダーを含めた、個人からヘッジファンドなどのプロなどの投機家の存在は必要不可欠だと思っている。ときとして相場の攪乱要因ともなり、HFTと呼ばれる超高速取引も流動性確保のためには必要悪だと思っている。

 私がデイトレードに携わっていたのは1986年から2000年あたりの債券市場においてであった。プロのデイトレーダーと自称したが、トレードの利益で生活していたわけではなく、会社の資金を利用して債券市場で日計り商い(いわゆるデイトレード)を中心に売買して、会社の債券売買損益に影響を与えていたサラリーマンであった。年間ベースでは当初の1986年10月から1987年3月末の1986年度で損失を出したが、1987年度からはすべて売買益を計上していた。ただし、年間何十億もの利益を出していたわけではなく、そこそこ稼ぐことができたディーラーであり、だからこそ14年間も続けられたのだと思う。

 デイトレードから足を洗って10年以上も経過し、その間、個人による株やFXのデイトレードが盛況になるのも見てきた。コンピュータの進歩とともに、私の時代ではディーリングルームにいる市場関係者しか知り得なかったような価格を含めた情報も個人は得ることができる時代となった。HFTなど新手の取引も生まれ、たしか時代は大きく変わった。

 しかし、相場である限りその本質には変化はないはずである。私の時代の相場の教科書といえば、江戸時代から伝わる酒田五法であったぐらいである。現在の金融先物の仕組みはすでに江戸時代の堂島にあり、やはりデイトレーダーも存在していたのである。

 現在の相場でもその手法はそれほど大きく変化しているとは思えない。そのなかで順張りより逆張りが多いとの指摘には、やや違和感を覚える。これは自分の経験から、よほどの天才型のディーラーでない限り、逆張り型はいずれ大きな損失を発生し自滅する可能性が高いとの結論に達していたためである。順張り型は確率は低いものの大きな流れが出たときに乗って利益を出し、その利益をなるべく確保すれば、とにかく大きな損失が発生する懸念は少なくなる。

 ただし、何のトレードかによって多少の違いもあるかもしれない。株なのか為替なのか債券なのか。いまの債券相場で順張りで稼ごうとしてもかなり無理はある。反対に現在の原油先物などの動きでは、逆張り派は目も当てられない状況ともなることになる。

 逆張り派が多くなったということは、それだけ天才型のディーラー、つまり節目などでの勢いの変化をうまく利用できるディーラーが増えてきたということなのか。それとも私の時代にも多くいたが、初心者が陥りやすい逆張りを行っているディーラーが多いというのであろうか。

 私は逆張りやナンピンはディーラー時代には御法度としていた。それが生き残る術だとも思っていた。もしかすると、もうそんな時代ではないのだよ、と言われるかもしれない。それでは、いまの逆張り手法とはどんなもので、それによりマーケットサバイバルは可能なのか、このあたりたいへん興味がある。

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by nihonkokusai | 2014-12-15 09:39 | 投資 | Comments(0)

ディーリングにおける逆張りの難しさ

 「これまで逆張りが目立った「ミセス・ワタナベ」は、ドル先高観を背景に直近では押し目買いで存在感を見せるようになっている。利益確定のドル売りを進める海外勢との対決も注目される」とのロイターの記事があった。

 そもそも「ミセス・ワタナベ」が何者であるのかが良くわからない。FXなどの取引をしている日本人の投資家というか投機家というべきか、その女性たちを総称してのものなのか。それとも日本人の個人投資家の総称なのかも良くわからない。

 それはさておき、私は1986年から2000年あたりまで債券ディーラーという仕事をしていた。ただし、大きな資金の運用を行っているのではなく、会社の資金を使ってのいわばミセスワタナベのような仕事をしていた。数十億単位で債券先物や現物債の売買を日計り、つまりデイトレード主体に行っていた。ポジションを持つのはせいぜい翌日まで。主に日中の値動きで値ざやを取る仕事であった。いわば債券版の会社の資金を使ってのミスター・ワタナベみたいな存在であった。

 1985年に銀行の国債のフルディーリング、つまり持っている国債を使っての売買が可能となり、この年には国債のヘッジを目的とした債券先物も東証に上場された。先物は少ない資金で大きな取引が可能となり、売りからも買いからも入れる。ここで債券のディーリング環境が整った。為替市場では1985年のプラザ合意後の大きな変動もあり、こちらも市場が揺れ動き、債券市場も私のようなディーラーが一斉に出てきたのである。私は1986年10月から債券ディーラーとなった。

 当時の日本の債券の値動きは、ここにきてのドル円の値動き以上のものであった。また、大手証券や銀行などが数百億から数千億円単位で動かすこともあるなど、規模も非常に大きくなり、腕さえあれば儲けられるチャンスがあったのである。

 そのなかで私は14年間、ディーラーを続けてきたのだが、特に上手なディーラーだったわけではない。年間数億円も稼ぐディーラーではなかったが、少なくとも年間での売買損を発生させたことはなかった。そこそこ稼いで生きながらえていたのだが、それをもとに書いた本が「マーケット・サバイバル」であった。

 マーケット・サバイバルにも書いたが、デイトレードのような短期勝負のディーリングで、よほど相場観に自信がある、いわば天才型のディーラーでない限り「逆張り」はリスクが高い。流れにうまく乗って飛び降りる順張り型のほうが儲けやすい。相場の流れの変化を瞬時に見分けることはかなり難しい。トレンドが変化したかどうかを見分けるのにも経験ばかりでなく、感性も求められる。さらに損切りも早くできるなど、思い切りの良さも必要となる。

 そのようななかでの逆張りという手法は、普通のディーラーであれば、損失を拡大させるだけとなる。自分の相場観に頼るばかりに損切りが遅れ、相場の変化に対して自分のポジションによってバイアスが掛かり、流れに乗れず、適切な判断ができなくなる。

 これに対して順張りは、いったん大きな動きを始めたと感じたときに、多少遅くても乗っかり、ある程度の利益が乗ったところで降りればよい。底値で買って天井で売るなんて芸当は天才ディーラーでも難しい。順張りで儲けた利益を、もみ合相場などで失わないように、小動きのときは自制し、自分にあった流れがくるのを待つ。そんなディーラーであれば大儲けは無理でも、大きな損失も出さずにサバイバルが可能となる。

 ミセス・ワタナベはいったいどのようなディーラーなのかはわからない。しかし、本当に儲けられるディーラーは債券であろうが、株であろうが、為替であろうが、ほんのひと握りである。プロ野球選手でも年収が億円単位であるのはひと握りの選手であろう。多くのミセスワタナベが生き残りをはかるのであれば、逆張りより順張りのほうが生き残る可能性は高いのではないかと思う。

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by nihonkokusai | 2014-09-28 14:44 | 投資 | Comments(0)

翻弄されやすい相場に

 1月29日の東京株式市場で日経平均は400円を超す上昇となったが、30日の東京株式市場は今度は500円を超す下げとなった。いったい何が起きているのであろうか。

 現地時間の28日にトルコ中央銀行が利上げを決定したことをきっかけに、リスクオフの動きが反転し、売られていた新興国通貨が買い戻され、買われていた円も下落し、東京株式市場も急反発した。

 ところが、トルコ中銀の利上げだけでは新興国の通貨売りの流れは収まらなかった。29日には南アフリカの中央銀行が自国からの資金流出を防ぐ目的で、政策金利を5%から5.5%への引き上げを決定した。利上げは2008年6月以来、5年7か月ぶりとなったが、それでも通貨安に歯止めが掛かったのは一時的であり、再びトルコ・リラや南アフリカのランドは下落した。中央銀行による利上げだけでは通貨の下支えとはならず、むしろ金融引き締めで景気が減速するのではないかという懸念も強まった。

 28日~29日のFOMCでは予想通りに量的緩和策による証券購入額を100億ドル減らし、月650億ドルにすることを全員一致で決定した。一時的に雇用が悪化しようが、新興国の通貨が下落してリスクオフの動きが強まろうが、あまり目先のことにはとらわれず、淡々と異例の量的緩和を縮小させていく姿勢を見せた。ただし、FOMC後の声明で、特に最近の新興国通貨の動揺に言及しなかったこともあり、これはむしろリスクオフの動きを強めさせる要因となったようである。

 ここにきて大きな動きを見せている米国のダウ平均や日経平均、ドル円などの動きをみると今年初めから新たな動きが出ていることは確かである。この要因として新興国の通貨下落なども当然あるかもしれないが、むしろ昨年末までの円安株高といった動きの反動が出ている可能性がある。

 新興国の通貨下落による影響はまったく無視できるものではないが、経済規模などを考えると、トルコや南アフリカ、アルゼンチンなどの経済が大きく悪化したとしても、ユーロというシステムの崩壊も意識されたギリシャ・ショックに比べるとさほど大きくはない。

 1997年~1998年のアジアやロシアの通貨危機のような危機が発生する可能性もないとはいえないが、現状はそれほどリスクが高いようには見えない。ただし、1997年~1998年の通貨危機の際には、ジョージ・ソロスのクオンタム・ファンドなどのヘッジファンドによりタイ・バーツなどの通貨が狙い撃ちにされており、今回の新興国通貨の下落も、同様の仕掛が入っていた可能性もある。

 ダウ平均や日経平均の現在の日足チャートを見ても、買いよりも売り崩すほうが、スピードが乗りやすいように見える。新興国の通貨の動向も注意すべきではあるが、それに日経平均なども翻弄されやすい状況にあることにも注意が必要となる。

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by nihonkokusai | 2014-01-31 12:02 | 投資 | Comments(0)

1990年の日本のバブル崩壊時と似た米国市場

 過去に得たデータを用いて将来の価格変動を適格に予測することは、マイクロ秒とかの世界はさておき、少なくともある程度のタームの相場の世界ではありえない。ただし、似たようなパターンは十分ありうる。それを掴めるかどうかは、デジタルの世界というよりアナログの世界かと思われる。いわゆる経験に基づいた勘が働くかどうかが、相場の世界では重要である。

 昨年の米株の動きを見て、1989年の日本の株式市場の動きを連想していた人もいたのではなかろうか。米国のダウ平均やS&P500種は過去最高値を更新し続け、年末は過去最高値で終えていた。1989年の東京株式市場も同様であった。

 1989年の東京株式市場は上昇を続け、日経平均はその年の大納会の大引けで38915円を付けた。結局、これが最高値として現在まで記録されることになる。ところが年が明け、1990年に入ると状況は一変する。年初から債券安・株式安・円安のトリプル安でのスタートとなった。米国での金融緩和期待の後退、ソ連情勢の悪化、日銀による公定歩合の再引き上げ観測などが要因とされたが、いわゆるバブル相場の終焉であった。

 2014年の米国市場は1月2日にスタートしたが、この日のダウ平均は135ドル安となり、S&P500種株価指数も16ポイント安と大幅下落となった。S&P500種の年初の下落は2008年以来となるそうであるが、この年にはリーマン・ショックが世界を襲っている。

 昨年の米国株式市場の上昇については、1989年の東京市場の熱狂ぶりに比べると決してバブルとは言いづらい。しかし、過去最高値を更新し続けるほど米国経済が活況かと言えばそのようなことはなく、ある意味、違和感のある上げ方でもあった。もちろんその背景には、長らく続いた世界的な金融経済ショックから、世界経済がやっと立ち直りかけたことがある。しかしそれ以上に、その金融ショックに対応するため、日米欧の中央銀行が積極的に金融緩和を実施し、資金が大量に供給されていたことが大きな要因とも言えた。

 1989年5月に加熱する景気に対処するため、日銀は公定歩合を3.25%に引き上げた。さらに10月には3.75%に、12月には4.25%と引き上げ、完全に金融引締策へと転向した。公定歩合の度重なる引き上げによる短期金利の上昇で、長短金利が逆転してしまい、債券相場はすでに総じて伸び悩みの状態となっていた。そのような状況下、債券市場関係者には株式市場の高騰ぶりに違和感を覚えていた人も多かったと思う。私もそんな一人であった。

 2013年12月のFOMCでは量的緩和政策の縮小、いわゆるテーパリングの開始を9対1の賛成多数で決定した。実質的なゼロ金利政策は継続されるが、非伝統的な政策から脱することになり、これは金融緩和政策からの転換も意味している。1989年の日銀ほど大胆に方向転換をしたわけではないが、FRBが方向を転じつつあることは確かである。

 いわゆる資産バブルは大胆な金融緩和がきっかけとなるケースが多い。1989年までの日本のバブルも円高対応と称しての積極的な金融緩和策が影響していた面が大きかった。繰り返しになるが、2013年の米国株式市場の背景も積極的な金融緩和策が影響していたことは確かである。その積極的な金融緩和政策が昨年、変化を見せていたのである。

 2013年の米国の株価指数の過去最高値更新とここにきての調整局面については、注意を払う必要がある。米国の長期金利は1989年の日本の長期金利同様にすでに上昇しつつある。米国のバブル崩壊ということまでは考えづらいが、2014年の世界市場に大きな影響を与えかねない米国市場はかなりの動揺を見せる懸念がある。このあたり、新FRB議長に承認されたイエレン氏の腕の見せ所となるのかもしれないが、FRB議長に頼ってしまうことそのものがリスクの温床となりうることにも注意が必要である。

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by nihonkokusai | 2014-01-08 09:11 | 投資 | Comments(0)
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