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2012年 01月 25日 ( 1 )

為替介入の良いタイミングでは

 本日発表された貿易統計によると、2011年の貿易収支は2兆4927億円の赤字となり、31年ぶりの貿易赤字となった。

 年間を通じての貿易赤字は避けられないとの見方は強かったが、24日の海外市場では、WSJの「日本の輸出大国時代の終わり」などの報道もあり、 日本の貿易赤字転落が意識され、円は下落しユーロ円は101円台に乗せ、ドル円も一時77円85銭まで円安ドル高が進んだ。

 昨日のニューヨーク市場の引け後、発表されたアップルの決算が良かったことでアップルの株価が急伸したこともあるが、この円安も好感してか、本日の日経平均株価は8900円近くまで上昇している。

 ユーロ圏の信用不安については、ギリシャの債務交換協議が難航するなど予断は許さない状況にある。しかし、市場のマインドは以前に比べ改善してきているのも確かであり、安全資産として買われていたドイツ国債、米国債、英国債などに戻り売りが入ってきている。このため日本の貿易赤字転落をきっかけとして、安全資産への資金流入の反動から、円売りに流れが傾いたとしてもおかしくはない。

 つまり、これまでの円買いの巻き戻しが入りつつあり、それが日本の貿易赤字転落をきっかけにその動きを強めている。ここは為替介入、つまり円売り介入には絶好のタイミングではなかろうか。

 個人的には相場を人為的に動かそうとする、為替介入そのものには反対である。

 それでも介入はやる、というのならばタイミングが重要であり、いまがその良いタイミングではなかろうか。さらなる貿易赤字の解消のための介入ならば、目的も明確となる。(ただし、欧米諸国の理解を得るのは難しいであろうが)

 円買いの勢いが強い際の介入は効果は薄く、むしろ投機筋の標的にされる懸念がある。しかし、その勢いに衰えが見えた際には、介入はかなり効果的なものになりうる。市場参加者の間で円が売られ始め、そろそろ円を売ろうかと迷い始めているところに介入、となれば、押し上げ介入ともなり、巻き戻しにより円を売る動きが強まることが予想される。

 また、貿易赤字により日本の国際競争力の低下などが意識され、円安は日本売りなども連想されやすいが介入での円安となれば、円安に対する解釈も違ったものになりうる。ただし、今のところ日本の株も債券もしっかりしているので、日本売りといった連想は働いてはいないが。


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by nihonkokusai | 2012-01-25 13:06 | 景気物価動向 | Comments(0)
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