牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

2012年 01月 20日 ( 2 )

日本の米国債保有額が1兆ドル超えに

 米財務省が18日に発表した米国債国別保有残高(MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES、http://www.ustreas.gov/tic/mfh.txt)によると、日本の米国債(短期債含む)は、1兆389億ドルとなり1兆ドルを超えた。10月の9790億ドルに比べて599億ドルもの増加となった。

 国別でのトップは引き続き中国で、11月は1兆1326億ドルとなっていたが、前月の1兆1341億ドルからは小幅減少となった。

 上位10か国は次の通り(単位、10億ドル)。中国(China, Mainland)1132.6 、日本(Japan)1038.9、英国(United Kingdom) 429.4、石油輸出国(Oil Exporters) 232.0、ブラジル(Brazil)206.4、カリブ海の金融センター(Carib Bnkng Ctrs)185.3、台湾(Taiwan)149.6、スイス(Switzerland)113.9、香港(Hong Kong)105.3、ロシア(Russia)89.7。

 10月に比べて英国やカリブ海の金融センター、石油輸出国などが残高を増加させており、ユーロ圏諸国の信用不安により、安全資産として米国債が買われたとみられ、これに対して減少させた国としてはスイスが前月の131.7から113.9に大きく減少させたのが目立つ。

 日経新聞(ネット版)によると、日本の米国債保有の1兆ドル超えは、統計がさかのぼれる2000年以降はじめてとなるそうである。この要因としては、昨年10月末の大規模介入によるドル資金が米国債に振り向けられたためとの見方がある。また、単月の売買動向をみても、11月の日本は301億ドルと大幅買い越しとなった。

 財務省が12月7日に発表した11月末の外貨準備高は1兆3047億ドルと過去最高を記録していたが、これは大規模介入を反映してか、前月からの増加額が948億ドルと過去最大となっていた。11月末の外貨準備の計上項目の中の証券は前月から636億ドル増、そして預金が320億ドル増加していた。ちなみに、1月11日に発表された12月末の外貨準備高は1兆2958億ドルと11月末に比べてやや減少していた。


*** 「牛さん熊さんの本日の債券」メルマガ配信のお知らせ ***

 「牛さん熊さんの本日の債券」メルマガ、通称、牛熊メルマガでは毎営業日の朝と引け後に、その日の債券市場の予想と市場の動向を会話形式でわかりやすく解説しています。10年以上も続くコンテンツで、金融市場動向が、さっと読んでわかるとの評判をいただいております。昼にはコラムも1本配信しています。毎営業日3本届いて、価格は税込で月額1050円です。登録申込当月分の1か月は無料でお読み頂けます。ご登録はこちらからお願いいたします。
http://www.mag2.com/m/0001185491.html

講演、セミナー、レポート、コラム執筆等の依頼、承ります。
連絡先:adminアットマークfp.st23.arena.ne.jp


[PR]
by nihonkokusai | 2012-01-20 09:52 | 国債 | Comments(0)

格付け会社と距離を置きだした市場、地合の変化も

 S&Pのユーロ圏9か国とEFSFの格下げは、織り込み済みであったとはいえ、これまでのユーロ圏の国債の格下げ時と明らかに反応が違った。えっ、格下げもするのか、といったケースがこれまで多かったものが、今回はまだ格下げしないのか、やっとしたか、との印象であった。これはユーロ圏の信用不安そのものの空気というか流れが変わった証拠なのかもしれない。

 日本の不良債権問題のときも、2003年の足利銀行の経営破綻が明るみに出た際は、これで金融システム問題がさらに悪化するというより、これでもう金融機関の悪化には歯止めが掛かるとの印象が強まり、その後は不良債権問題は市場で悪材料視されなくなっていった。つまり、地合が変化していたのである。欧州でも同様な雰囲気になりつつあるのであろうか。

 ギリシャの債務協議は難航が予想され、ギリシャのデフォルトの可能性を指摘する声もあるが、それを避けようとの努力も行われていることも確かである。ユーロ圏の銀行に対しての懸念も残るが、少なくともイタリアなどの国債利回りの上昇には少し飽きた印象がある。昨日のフランスやスペインの国債入札も順調であった。ただし、ポルトガルの国債はまだ売られてはいたが。

 そもそもなんでイタリアの国債が売られなければならなかったのか、しっかりした説明ができるであろうか。ギリシャは本当の財政赤字を隠し、アイルランドは金融の問題が政府財政に影響を及ぼした。しかし、ポルトガルやスペイン、イタリアあたりは、とばっちりを食らっただけではなかろうか。たしかに政治上の問題もあったかもしれないが、格付け会社の格下げに市場が煽られた側面もあったとみられる。

 これらの国の債務状態は確かに良くはない。しかし、債務状態でみるならば、もっと売られてもよい国債もあったのではなかろうか。

 格付け会社と市場が距離を置きだしたように見えるということは、欧州の信用不安の問題は、少し違った局面に入りつつあるということなのかもしれない。そのきっかけとしてECBによる3年物の資金供給も大きな役割を果たしたように思えるが、ECBのドラギ総裁は、2012年はユーロ圏にとってはるかに良い年になるとの見通しを示したそうである。


*** 「牛さん熊さんの本日の債券」メルマガ配信のお知らせ ***

 「牛さん熊さんの本日の債券」メルマガ、通称、牛熊メルマガでは毎営業日の朝と引け後に、その日の債券市場の予想と市場の動向を会話形式でわかりやすく解説しています。10年以上も続くコンテンツで、金融市場動向が、さっと読んでわかるとの評判をいただいております。昼にはコラムも1本配信しています。毎営業日3本届いて、価格は税込で月額1050円です。登録申込当月分の1か月は無料でお読み頂けます。ご登録はこちらからお願いいたします。
http://www.mag2.com/m/0001185491.html

講演、セミナー、レポート、コラム執筆等の依頼、承ります。
連絡先:adminアットマークfp.st23.arena.ne.jp


[PR]
by nihonkokusai | 2012-01-20 08:21 | 国債 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー