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2009年 05月 18日 ( 2 )

「ムーディーズの日本国債の格付基準に関する見直し」

 格付会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、日本国債の格付基準に関しての会見を15時に行なうとの報が11時半頃にあり、この状況下、財政赤字拡大やインフル拡大も意識して格下げか、との観測も出て外為市場では円が売られる場面もあった。

 しかし、これまで格下げにしろ格上げにしろ、何時に発表するという通告はしたことはなく、基準に関する発表ということで、どうやら単純な格下げとかではなさそうとの見方もあった。

 実際に15時の格付会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの発表では、日本政府の自国通貨建て債務(JGB)格付けをAa3から引き上げる一方、外貨建て債務格付けをAaaから引き下げ、両者をAa2に統一すると発表した。

 そもそも自国通貨建てと外貨建てでこんなに格差があることがおかしいと、今頃になって気がついたのであろうか。最初の日本国債は明治時代に外貨建てで発行されたが、今、残存のあるものでは自国通貨建てのみで、外貨建てのものはないはず。

 仮に外貨で発行されれば、そちらを優先するだろうという気持ちもわからなくはないが、それを今頃統一したということは、何かしらの背景があったとしてもおかしくはない。海外投資家から見て、重要なのは自国通貨建ての方となるし、それは結果としては格上げとなる。つまり背景にはムーディーズが米国債の格下げをしたくないので、格差を縮めたんやないかとも疑われてもおかしくはない。ちなみに、政府債務格付けの見通しは安定的のままとなる。
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by nihonkokusai | 2009-05-18 16:04 | 国債 | Comments(0)

「速水優元日銀総裁」

  速水優元日銀総裁が亡くなった。速水氏は1998年の日銀の不祥事による松下康雄総裁の退任により、当時の橋本首相より指名を受け、第28代日銀総裁に。1998年4月1日の新日銀法が施行された際の最初の総裁となった。1999年2月にゼロ金利政策を導入し、その後2000年8月のゼロ金利政策の解除に向けての政府・与党との攻防は、中央銀行と政府との関係のあり方を考えさせられた。2000年のITバブルの崩壊により、2001年3月に、無担保コールレートから日銀当座預金残高に操作目標を変更するという量的緩和政策を導入。2002年9月には金融システムの安定化のために金融機関の保有株式を日銀が直接購入することを決めた。そして、2003年3月に任期満了で退任し福井前総裁にバトンタッチした。仕事上だけでなく、個人的にも新日銀法施行以来の日銀のあり方に興味があっただけに、速水総裁時の日銀の動向については一冊の本も書かせてもらった。あらためてご冥福をお祈りしたい。
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by nihonkokusai | 2009-05-18 09:40 | 日銀 | Comments(2)
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