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2009年 05月 08日 ( 2 )

「日銀による国債買入れの基本的な考え方」

 本日朝方に、4月6~7日分の日銀金融政策決定会合議事要旨が公表された。この中で、国債買入れの基本的な考え方について改めて議論されたとあった。

 ある委員は、日銀の長期国債買入れ増額は、長期の資金供給手段を一層活用し円滑な資金供給を行っていくために行ったもので、FRBやBOEの長期国債買入れの目的とは異なる点をよく説明する必要があると述べた。そして、複数の委員は長期金利の変動を抑え込むために中央銀行が長期国債買入れを行うと、かえって長期金利のボラティリティが高まる可能性があると指摘した。

 たしかに、市場に介入すると、かえって相場を乱してしまうことは、かつての日本の為替介入でもあったことではある。

 銀行券ルールについても議論が行われた。

 何人かの委員は、一般に銀行券ルールの内容や役割については、十分理解されているとは言えないとし、その重要性を丁寧に説明していく必要があるとの認識を示したが、この何人かの委員には総裁や副総裁なども含まれていると思われる。

 日本は、制度的・季節的な要因から短期資金需要が大きく変動し、それが金利の振れをもたらさないよう円滑な金融調節を行うためには、準備預金など短期的に変動する負債に対しては短期の資金供給手段を割り当てて、長期の資産である長期国債保有高が長期の負債である銀行券発行残高を超えないようにすることが必要である。つまりは、銀行券ルールは、円滑な金融調節を行うために必要というのが、日銀券ルールの根拠となっている。

 そうは言うものの、今後の国債増発に果たして市場が耐えられるのかどうか、まさに日本国債でのストレステストが7月が始まる、年末に向けての再増発も確実視されており、まさにこのストレステストの結果は年末までわからない。市場では国債需給悪化懸念に対して、今後はより一層、日銀の国債買入増額への期待が強まってくる可能性はありそうである。
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by nihonkokusai | 2009-05-08 12:36 | 日銀 | Comments(0)

「ECBも非伝統的措置」

 欧州中央銀行(ECB)は、7日の定例理事会で主要政策金利を0.25%引き下げて1.00%とした。また、トリシェECB総裁は会見で、信用向けの支援拡大を進めるための非伝統的措置を発表した。

 まず、金融機関への資金の貸付期間を半年から1年に延長する。そして、ユーロ圏の金融機関が発行するカバードボンドと呼ばれるユーロ建て債券を買い入れる。これは堅実な資産を裏づけに発行されるファンドブリーフ債を念頭においているとみられる(日経)。詳細は6月4日の次回理事会で公表するとトリシェ総裁は発言したが、日銀流で言えば執行部に指示した、ということになるか。

 日経新聞ではこれを量的緩和策と報じていたが、トリシェ総裁は量的緩和に乗り出したわけではないと述べ信用緩和であるとした。ECBは日銀やFRB。イングランド銀行と異なり国を跨いだ中央銀行であり、国債を買い入れるにしてもどの国の国債を買い入れるのか、また社債についても同様の問題があり、日銀のような国債や社債の買いいれには踏み込みづらい。このため、米国と比べて間接金融の比率が高いことも考慮して、日銀と同様に金融機関を通じての資金供給を意識したものとみられる。

 昨日はイングランド銀行の金融政策委員会(MPC)も開催され、すでに量的緩和策を導入している量的緩和の実施時期を3か月から6か月に延長し、国債や社債の買取額を1250億ポンドと当初計画から500億ポンド増額させた。
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by nihonkokusai | 2009-05-08 08:37 | 短期金融市場 | Comments(0)
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