牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

2007年 10月 09日 ( 2 )

「現状維持の反対者が増える可能性」


 10月10日から11日にかけて日銀の金融政策決定会合が開催される。今回については現状維持となると予想されるが、現状維持への反対票が増える可能性がありそうである。日銀は8月に追加利上げを模索していたとみられるが、世界的な流動性への懸念による金融市場の混乱などによって、見送らざるを得なかった。しかし、少なくとも金融市場の混乱はかなり解消されつつあり、米国株もダウが最高値を更新するなどしている。日経平均株価も17000円台を値固めしつつある。

 日銀の追加利上げ時期はかなり後連れするとの見方が市場では強いものの、9月の短観に見られていたように足元の日本経済はしっかりしており、サブプライム問題による金融市場での不安心理が後退し、さらに懸念も強い米経済への影響もさほど大きくはないとの見方が強まれば、年内での追加利上げの可能性はある。「あまりにゆっくりとした金利調整を行うと、経済が過熱するリスク」(須田委員)もある。

 この須田委員はかなり前からサブプライム問題への懸念を持っていたのではないかとも見られ、ここのところ追加利上げに対しては慎重姿勢を続けていたとみられるが、その影響が限定的と認識すれば、現状維持に反対してこよう。ただ他にも、追加利上げに積極的とみられる委員がいるのではないかとの観測もある。

 10日から11日の決定会合では須田委員の反対がないとしても、水野委員とともに反対票がもう一票入る可能性があり、そうなると市場の金融政策への見方も微妙に変化してこよう。11日の結果と福井総裁の会見内容次第では、市場でも次第に再び追加利上げを織り込んでくるとみられ、長期金利にも上昇圧力が加わる可能性がありそうである。
[PR]
by nihonkokusai | 2007-10-09 11:03 | 日銀 | Comments(0)

「9月の米雇用統計」


米労働省が5日に発表した9月の
雇用統計(季節調整済み)
は、注目された非農業雇用者数が前月に比べて11万人の増加となった。市場予想は10万人近辺となっていたがそれを上回ったことに加え、8月の雇用者数は4千人の減から、8万9千人増に改定された。7月の同数字も6.8万人から9.3万人に修正された。

 9月の業種別の就業者数は、米雇用を引っ張っているサービス業が14万3千人増の一方、建設業は1万4千人減、製造業も1万8千人減少。サブプライムローン問題が雇用情勢に与えた影響はあるものの、サービス業などの増加でカバーし、これまでのところその影響は限定的との見方も強まった。

 8月の雇用者数は4千人の減少から、8万9千人増に改定された要因としては、夏休み中の教員などの把握に問題あったと日経は伝えていた。公務員の雇用増を政府が正確に把握していなかったとか、単純な集計ミスとの見方もあった。

 失業率(軍人を除く)は4.7%となり、前月より0.1ポイントの上昇となった。平均時給は17.57ドルで前月比プラス0.4%、前年同月比プラス4.1%。賃金の上昇率はなお高いことで、労働需給の引き締まりによるインフレ懸念も引き続き残っているとみられる。

 この指標発表後、FRBのコーン副議長は「利下げ幅が大きすぎる場合は相殺することもある」「政策金利の決定は機敏に行なう必要がある」と述べたことから、5日の米国債券市場は短いところ主体に利回りが大きく上昇した。
[PR]
by nihonkokusai | 2007-10-09 10:10 | 景気物価動向 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー