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2007年 05月 23日 ( 3 )

「債券先物、前後場売買高が記録的な多さに」


 5月23日の前場と後場のみを合計した売買高が81000枚(前場45259+後場35741)となり、これは前場と後場の合計での比較で(イブニングセッション除く)、手元のデータで、1998年9月2日の85661枚以来の規模になった。欧米の長期金利上昇や7月の日銀の追加利上げ観測といったものもあったが、大きな材料が出たわけでもない上、出来高の割りには前場後場の値幅も36銭しかない。なぜにこれだけの出来高となったのか。本日は海外ヘッジファンドなどの売りなども入ったとみられるが、売買高の多さの背景には何かしらの事情があるのだろうか。建て玉は小幅の減少に止まった。金利スワップ市場もかなり活況だったとみられ、それによる影響もありそうである。

 イブニングセッション込みでは、2003年6月19日の83717枚という記録がある。これはイブニングがスタートした2000年9月 18以来の記録であるが、注意していただきたいのはこの「2003年6月」という日付である。この月は10年債利回りが0.435%という記録的な利回りをつけたあと、債券相場が急落した月である。本日の先物出来高の異常な多さというものは、何かしらの兆候であるのかもしれない。欧米の長期金利も上昇するなどしており、日本の長期金利も大きなうねりを見せてくる可能性がもしかするとあるのかもしれない。
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by nihonkokusai | 2007-05-23 16:33 | 債券市場 | Comments(0)

「水野日銀審議委員の時事通信との会見」


 昨日、水野日銀審議委員の時事通信との会見の要旨が発表された。内容を確認して正直のところ驚いた。昨日の「若き知」で示したものと同じような指摘があったためである。水野審議委員は次の追加利上げの時期に関して、個人的な考えとしながら、7月11日、12日に開催される金融政策決定会合での可能性を示した。

 その理由としては、「22日投票見通しの参院選まで近すぎるというのが市場参加者の意見だが、展望レポートの中間評価というのは、ある意味で1つの区切りでもある。7月2日の短観も見られるし、米景気に対する見方もある程度整理されることを考えると、6月後半から7月、これから1、2か月でもう少しクリアな内外経済の情勢判断ができるようなデータや環境が整ってくるのではないか」

 7月決定会合までの経済や物価指標、特に短観などのデータの内容を確認し、展望レポートの中間評価において、4月の展望レポートの見方と沿ったもの、もしくはそれを上振れる内容となっていれば、政治日程といったなどを意識せずに7月12日の会合での利上げの可能性があることを示したものとみられる。

 この水野日銀審議委員の時事通信との会見の中で、「金利正常化」という言葉について水野審議委員は次のように述べていた。

 「デフレスパイラルに陥るリスクが後退する中、危機管理対応として発動した超低金利政策を徐々に修正していくという意味で金利正常化を定義するならば、個人的には現在はそのプロセスにあると思う。量的緩和やゼロ金利をなぜ導入したのかということを踏まえると、もう必要がなくなっている超低金利政策を修正していくことを金利の正常化と呼んで何か差し支えあるのかという気持ちはある」

 個人的にはまったくもって同意である。そしてこの視点から見る限り、日銀の追加利上げに向けての姿勢が理解できるはずである。
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by nihonkokusai | 2007-05-23 14:15 | 日銀 | Comments(0)

「印刷用紙全品目を値上げ」


 本日付の日経新聞によると、製紙最大手の王子製紙は7月から主力の印刷用紙の出荷価格を一律10%以上引き上げるそうである。ガソリン価格に加え、タクシー料金、マヨネーズや塩といった値上げに続いて、印刷用紙も加わる。これらによる物価全体への波及は限定的なものかもしれないし、消費者物価指数への影響も限られよう。しかし、企業が原燃料価格の高騰などをコスト削減などで賄うといった構図はすでに限界にきつつあるのではなかろうか。今回の印刷用紙の値上げも「古紙など原燃料価格の高騰が収益を圧迫しており、製品に転嫁する」というように、やはり原材料や燃料の高騰が要因。

 10日の参議院財政金融委員会で、たしか中村審議委員からの発言であったかと思うが、物価を上げないと企業はもたない、といったような発言があったように記憶しているが、そういった環境がさらに強まりつつあるようにも感じる。

 問題となるのは、その値上げを消費者が受け容れられるのかということであるが、一人当たりの賃金が団塊の世代の退職者の増加や新卒者の大量採用などで伸び悩みとなっている反面、全体の雇用者所得は緩やかながにも増加している。賞与などの増加もあり、ある程度の値上げは許容できるぐらいの環境にもなっているのではなかろうか。
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by nihonkokusai | 2007-05-23 10:42 | 景気物価動向 | Comments(0)
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「債券ディーリングルーム」ブログ版


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