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2007年 05月 17日 ( 5 )

「福井日銀総裁会見より」


 本日の福井日銀総裁の会見において総裁は、「いったん物価上昇圧力ためると、吸収しにくくなる」、「先行き判断つくした上ならCPIマイナスでも利上げはある」、「物価がいつからどの程度上がるか、できるだけ手前で判断する」と発言し、今後の物価の動向を読んだ上で、足元マイナスであっても追加利上げが行われる可能性を示唆した。また「参院選挙というカレンダー上の予定に目を奪われると情勢を見誤る」と発言し、参院選を金融調節のタイミングを予測する上で意識すべきではないとあらためてコメントしている。

 市場では今度の追加利上げ時期は8月もしくは9月との見方が多い。私も8月かとみていたが、6月もしくは7月の可能性もないとはいえない。前回の調節から半年以内に変更は行なわれるとみているが、そうなれば8月はぎりぎりの線でもある。今回の総裁会見での内容からは、7月12日の決定会合での追加利上げの可能性は意外と高いのかもしれない。
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by nihonkokusai | 2007-05-17 16:50 | 日銀 | Comments(0)

「リクスバンク、金融政策のコミュニケーションにおける変更、より」


http://www.riksbank.com/templates/Page.aspx?id=24741

 スウェーデン国立銀行(リクスバンク)のイルマ・ローゼンバーグ副総裁は、ストックホルムにおいて講演で、5月10日の理事会で決められた金融政策に関するコミュニケーションにおける、いくつかの修正点について説明を行ないました。

 「リクスバンクがインフレターゲット政策を導入して以来した後も、金融政策の透明性を高めるため、いろいろな手段を講じてきました。リスクバンクが政策金利予測の発表を始めることになったことが、野心的な試みともいえる証拠となります。理事会では、金融政策のコミュニケーションにおいて、より透明性を強めるために、さらなるいくつかの手段を講じることを決定しました」

 「まず最初に、今後の金融政策決定会合においては、決定内容に関わらず、毎度記者会見が開催されます。これまでの記者会見は、レポレートの変更があった際、もしくは物価レポートが公表された際にのみ開催されていました。しかし、現状維持の際にもなぜそうなったのかとの情報は、レポレート変更された際の情報と同様に、金融政策を理解する上では重要です。私たち自身の政策金利予測を公開することに加えて、それぞれの金融政策の決定会合のあとで記者会見を開催することによって、理事会メンバーによってやり取りされた議論について、詳しくかつ定期的な情報が明らかになります」

 「2番目に、理事会は金融政策に関するメッセージに対し、変更を加えることを決定しました。つまり、簡単に言えば金融政策に対しての意思をどのように伝えるかということです。理事会では、金融政策決定会合前の講演やプレスリリースの場において、その金融政策決定会合での決定事項を示唆する必要は本来無い、という結論に達しました。金融政策に関するメッセージを伝える場は、年7回の金融政策決定会合で十分であると考えます。このうち3回の会合に関しては、金融政策レポートで政策金利の予測を発表しています。そのほかの4回については、新たに発表されたマクロ経済データと直近の政策金利予測との関連について定性的な報告をしています。それゆえ、会合と会合の間ではほとんど示唆する必要性がありません」

 「決定会合直後以外で金融政策に関するメッセージを発する例外的なケースは、次回の金融政策決定会合まで間があり、経済情勢を大きく変えるような事柄が発生した場合であると思われます。その際には、それぞれのボードメンバーもしくは理事のうちの誰からメッセージが届いたのか、明らかとなるはずです」「もちろんそれぞれのボードメンバー個人が公の場で自身の意見を説明することは自由です。しかし、これは金融政策の会合においてなされた個人的な意見をはっきりさせた上で、それについて説明するといった、その後の問題であるべきなのです。理事会の中の意見の相違については、従来と同様ミーティングの議事録の中で明らかにされます。」

 「これは3番目の修正に関連します。金融政策の会合の議事録においては、多数決における賛否のみならず、議論に関した執行理事会のメンバーの名前も明らかになります。これによって、金融政策がどのように決定されるのかを予測するのが、より容易になるでしょう。議事録に名前を載せることによって、より透明性を高めることになります」
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by nihonkokusai | 2007-05-17 14:56 | 日銀 | Comments(0)

「グリーンスパン氏への批判」


 日経新聞によると、英国の中央銀行、イングランド銀行のマービン・キング総裁は、「私の前任者は金融政策にコメントしないからありがたい」と、退任後も講演などで金融政策に言及しているグリーンスパン前FRB議長をやんわりと批判したそうである。

 前任者がカリスマ性を帯びており、周囲からも金融政策に関しての質問が出やすく、それに答えなければならないという立場にあるグリーンスパン氏にも同情すべきところもあろうが、「前トップの景気見通しが新聞やテレビで報道される状況では金融政策がやりにくい」とのキング総裁の発言も的を射ている。

 もし、安倍総理に対して、小泉前総理がなにかと政策について発言を繰り返せば、マスコミも取り上げるなどしてからりやりづらいはずである。こういったことはトップの経験者は良く理解していたはずであるが、グリーンスパン議長はその影響力があまりに大きすぎてしまったため、コメントしないわけにはいかないのであろうか。

 バーナンキ現議長がどのように思っているのかはわからないが、トップを経験した前任者はあまり口を出すべきではないというのはある意味暗黙の了解事項みたいなところもある。グリーンスパン氏も金融政策などについては、なるべく言及を控えることで、バーナンキ議長をフォローすべきではなかろうか。
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by nihonkokusai | 2007-05-17 12:55 | 日銀 | Comments(0)

「1-3月期実質GDPは前期比+0.6%、年率+2.4%」

 
 本日内閣府が発表した1-3月期のGDP速報値は実質で前期比+0.6%、年率換算で+2.4%となった。プラス成長は9四半期連続となる。設備投資が前期比-0.9%と減少し、民間在庫の寄与度も-0.1%となっていたが、個人消費が予想されたようにしっかりとなり前期比+0.9%と2四半期連続でプラスともなっていた。前期比0.6%の成長率のうち内需の寄与度は0.2%、外需の寄与度は+0.4%となった。

 個人消費が予想されたように堅調となり、設備投資の落ち込みをカバーしたかたちとなっていた。先行きも3月機械受注が悪かったこともあり、引き続き設備投資の減速が予想されている。しかし、賞与の増加なども含め、今後も個人消費がどの程度、これをカバーしてくるのか注目したい。

 「設備投資は需要側の動きなどもう少し様子見たい」、 「消費は持ち直しの動きが確実に見えてきている」、 「一人当たりの賃金伸びておらず、消費は力強い回復ではない」とGDPに関して大田経済財政担当相はコメントした(ロイター)。
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by nihonkokusai | 2007-05-17 12:33 | 景気物価動向 | Comments(0)

「リクスバンクにおける記者会見」


 中央銀行で最も歴史のあるのがスウェーデン国立銀行、通称リクスバンクである。そのホームページにおいて、最近でのローゼンバーク副総裁の講演内容がアップされたが、その中で下記のようなコメントがあった。

 「今後の金融政策を決定する会合においては、決定内容に関わらず、毎度記者会見が開催されます。これまでの記者会見は、レポレートの変更があった際、もしくは物価レポートが公表された際にのみ開催されていました。しかし、なぜ現状維持が決定されたのかとの情報は、レポレートがなぜ変更されたのかという情報と同様に金融政策を理解する上では重要です。私たち自身の政策金利予測を公開することに加えて、それぞれの金融政策の決定会合のあとで記者会見を開催することによって、理事会メンバーによってやり取りされた議論についてのより明細で正確な情報が明らかになります」(スウェーデン国立銀行ホームページより)

 やや日本語訳がおかしい部分があった際にはご容赦いただきたいが、すでに日銀では決定会合が開催された際には、日銀総裁の会見が行なわれる。以前は月1回目の決定会合の翌々営業日に行っていたが、2003年11月からは、月2回目の会合を含めてすべての決定会合後、当日中に行なわれている。中央銀行によって金融政策の透明性に絡んだ情報発信のやり方は異なっているが、世界的にみても日銀は透明性を意識しての政策を積極的に取り入れているとも感じた。
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by nihonkokusai | 2007-05-17 08:55 | 日銀 | Comments(0)
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「債券ディーリングルーム」ブログ版


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