「2008年12月末現在の国債保有者別残高」
この資金循環勘定速報をもとに 2008年9月末現在日本における国債所有別内訳を算出してみた。国債の残高そのものは2008年9月末比16兆7860億円増の699兆6478億円となった。海外投資家のシェアは6.8%と6月末の7.9%から下落し金額ベースでは6兆5147億円の減少となった。海外投資家が金融危機によりポジション解消の動きを強めた結果とか。6月末から9月末にかけて海外投資家は残高を5兆6568億円増加させていたことでその反動とも見れる。家計の全体に占めるシェアは5.2%と9月末と変化はなかった。
個別で見ると9月の速報値に比べ残高を大きく増加させたのが、大手銀行などの民間金融機関で13兆333億円の増加となった。投資信託が4兆4406億円の増加、民間の保険年金も3兆8964億円の増加となった。
全体に占めるシェアとしては、民間預金取扱機関が252兆6646億円で36.1%、民間の保険年金が162兆158億円で23.2%、公的年金が82兆1639億円で11.7%、日本銀行が58兆1662億円で8.3%、海外が47兆2337億円で6.8%、家計が36兆6758億円で5.2%、投信など金融仲介機関が33兆1297億円で4.7%、財政融資資金が6兆7610億円で1.0%、その他が20兆8371億円で3.0%となった。