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FRBは最大3000億ドルの長期国債購入を決定」

昨日、日銀が国債買入の額を毎月1.4兆円から1.8兆円と大幅に引き上げたことに続き、18日のFOMCで政策金利は現状維持としたものの、向こう半年間に最大3000億ドルの長期国債を購入することを決定した。

バーナンキ議長は昨年12月1日の講演で長期国債を買い取る可能性を示唆していたが、イングランド銀行の国債買い入れの成功に触発され、FRBも米国債買い入れに向けて踏み込んだ協議を行う可能性があるとの報道もあった。イングランド銀行は、量的緩和策として英国債を買い入れる方針を発表し、それを受けて10年物の英国債利回りは3.6%前後から3.1%前後に低下し、11日には、一時、約7年ぶりに英国10年物の利回りがドイツ連邦債10年物の利回りを下回った。

しかし、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は国債買い入れについて消極的な姿勢を示しており、バーナンキ議長もそれほど積極的ではないのではとの見方もあった。このため、今回のFRBによる国債買入の発表は市場に大きな影響を与える結果となり、昨日、一時3.00%まで上昇していた10年債利回りは、一時2.47%にまで急低下し、1987年以降で最大の利回り低下となった。

今回のFOMCでは、政策金利であるフェデラルファンド金利の誘導目標は年0~0.25%に据え置くことを決定し、向こう半年間に最大3000億ドルの長期国債を購入することも決定したが、FRBによる長期国債買入は40年超ぶりとなる。

FOMC後の声明文で、住宅ローンと住宅市場へのさらなる支援策を供給するため、FRBのバランスシートをさらに拡大すると表明し、最大7500億ドルのモーゲージ担保証券(MBS)と最大1000億ドルの政府機関債を年内に買い取ることも決定した、さらにTALFの適格担保も、他の金融資産に拡大する見通しも伝えられた。

ニューヨーク連銀は米国債買い入れについて、2~10年債に焦点を当て、インフレ連動債(TIPS0)も含むことを明らかにした(ロイター)。

FRBによる国債買入の発表で長期金利は大幅に低下し、MBSや政府機関債買い入れ規模拡大を受けて、住宅ローン金利は一段と低下し、今回の金融危機の発端となった住宅市場梃入れ策としても、かなりインパクトのある内容とも言えた。

イングランド銀行の国債買入に続き、日銀は国債買入を大幅に増加させ、FRBも国債買入を再開した。欧米の中銀が連携して危機対応を行なう姿勢を鮮明にしたが、この背景には先日のG20での協議なども影響していた可能性もある。
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by nihonkokusai | 2009-03-19 09:20 | 日銀 | Comments(0)
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