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「FRBの出口戦略」

米連邦準備理事会(FRB)が8日発表したデータ(http://www.federalreserve.gov/releases/h41/Current/)によると、FRBのバランスシートの規模は7日時点で2兆1220億ドルとなり、12月31日時点の2兆2490億ドルから減少したものの、依然としてFRBのバランスシートの規模が高水準となっていることには変りはない。

商業銀行向けプライマリー貸出は1日平均879.4億ドル。コマーシャル・ペーパー・ファンディング・ファシリティー(CPFF)によるポートフォリオ保有は7日時点のネットで3344億ドルとなっていた。

13日の講演でバーナンキFRB議長は、FRBによる異例のバランスシート拡大は、クレジット市場の安定するために調整されているとし、FRBの戦略は銀行の超過預金準備やマネタリーベースの規模を目標にしていないと指摘し、FRBのクレジット緩和策は、FRBの保有するローンや証券の組み合わせや、この資産の組み合わせが企業や家計のクレジット状況にどのように影響するかに焦点を当てている、と述べたとロイターが伝えている。

またFRBのバランスシートの大幅縮小、短期間に起こりうるとの発言もあった。さらにFRBはバランスシート縮小に向け他の手段を有する、新たな手段も可能とバーナンキ議長は発言したようである。

FRBの異例ともいえる金融政策を行なっている最中でもあり、出口戦略を今議論するのは時期尚早かもしれないが、出口戦略をある程度想定していなければ、このままFRBのバランスシートが拡大し続けると、それ自体が米国経済の大きなリスクになる可能性がある。日銀の量的緩和政策が脱する際には、政府などからの抵抗ばかりでなく市場関係者からも時期尚早との声もあり、その結果としてタイミングが大きく遅れ、その後の利上げも慎重にならざるを得なかった。

当然ながらこういった日銀の過去の動向はバーナンキ議長も十分に把握していると思うが、FRBは果たしてどのような出口戦略をとってくるのか、なかなか興味深いことでもある。
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by nihonkokusai | 2009-01-14 10:07 | 日銀 | Comments(0)
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