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「冬の個人向け国債販売額は、合計で5,046億円に」

2008年12月に募集され1月15日に発行の冬の個人向け国債の販売額は、10年変動タイプと5年固定タイプの合計で5,046億円となった。10年変動タイプの販売額は317億円と10年変動としてはこれまでで最低の発行額となり、5年固定タイプは4,729億円となった。

これにより2008年度の個人向け国債の販売額が2兆2929億円(10年変動は2,410億円、5年固定は20,519億円)となり、2003年度開始以来、年度を通じては最低額となった。ちなみに年度を通じての個人向け国債の販売額は、2003年度は2兆9,671億円、2004年度6兆8,210億円、2005年度7兆2,712億円、2006年度7兆1,382億円、2007年度4兆6,618億円となっている。

今年度の個人向け国債の発行予定額は6兆2,000億円だが、この計画に対し実績は3兆9,071億円下回った。国債への魅力が薄れたというよりも、年度を通じて10年変動の初期利子や主力の5年固定の利率が低かったことで、利回りに対しての魅力が薄かったことが販売不振の要因とみられる。これまでの販売状況を見ても、利子が高いほど販売額が伸びていた。

ただし、今後も景気悪化や物価の下落などから長期金利は低位で推移すると予想され、個人向け国債の利回りの魅力が高まることは当面は考えづらい。しかし、個人の資金は今回の金融危機を受けて、より安全な資産に流れてきていることも確かであり、現在はその受け皿が主に預金となっている。個人向け国債は途中換金できない期間があり、また償還までの期間も5年や10年と長いところが敬遠されている要因ともなっている。今後は3年固定の個人向け国債の発行も検討されているようだが、できれば途中換金の制約を外すことなども検討してほしい。

これまで発行された個人向け国債の回号別販売額と税引き前の初期利子(固定は利率)は下記の通り
第1回変動10年(2003年3月)3,835億円(うち郵便局499億円)、0.09%
第2回変動10年(2003年4月)3,486億円(うち郵便局746億円)、0.05%
第3回変動10年(2003年7月)2,802億円(うち郵便局588億円)、0.05%
第4回変動10年(2003年10月)9,432億円(うち郵便局1,659億円)、0.77%
第5回変動10年(2004年1月)1兆3,951億円(うち郵便局995億円)、0.62%
第6回変動10年(2004年4月)1兆4,185億円(うち郵便局1,244億円)、0.55%
第7回変動10年(2004年7月)1兆7,726億円(うち郵便局1,990億円)、0.74%
第8回変動10年(2004年10月)1兆8,652億円(うち郵便局2,484億円)、0.74%
第9回変動10年(2005年1月)1兆7,647億円(うち郵便局2,436億円)、0.67%
第10回変動10年(2005年4月)2兆3,374億円(うち郵便局1,990億円)、0.73%
第11回変動10年(2005年7月)1兆6,423億円(うち郵便局2,484億円)、0.45%
第12回変動10年(2005年10月)1兆3,629億円(うち郵便局2,483億円)、0.55%
第13回変動10年(2006年1月)8,001億円(うち郵便局1,488億円)、0.68%
第14回変動10年(2006年4月)8,285億円(うち郵便局1,491億円)、0.85%
第15回変動10年(2006年7月)9,813億円(うち郵便局995億円)、1.10%
第16回変動10年(2006年10月)7,323億円(うち郵便局997億円)、0.92%
第17回変動10年(2007年1月)4,334億円(うち郵便局938億円)、0.84%
第18回変動10年(2007年4月)3,479億円(うち郵便局642億円)、0.87%
第19回変動10年(2007年7月)3,713億円(うち郵便局736億円)、1.01%
第20回変動10年(2007年10月)1,932億円、0.85%
第21回変動10年(2008年1月)1,316億円、0.68%
第22回変動10年(2008年4月)622億円、0.57%
第23回変動10年(2008年7月)1010億円、1.00%
第24回変動10年(2008年10月)461億円、0.69%
第25回変動10年(2009年1月)317億円、0.58%

第1回固定5年(2006年1月)1兆1,285億円(うち郵便局497億円)、0.80%
第2回固定5年(2006年4月)9,883億円(うち郵便局1,490億円)、1.01%
第3回固定5年(2006年7月)1兆2,430億円(うち郵便局996億円)、1.30%
第4回固定5年(2006年10月)8,584億円(うち郵便局998億円)、1.13%
第5回固定5年(2007年1月)10,730億円(うち郵便局998億円)、1.20%
第6回固定5年(2007年4月)8,326億円(うち郵便局1,311億円)、1.13%
第7回固定5年(2007年7月)1兆5,964億円(うち郵便局1,545億円)、1.50%
第8回固定5年(2007年10月)7,692億円、1.15%
第9回固定5年(2008年1月)4,196億円、0.94%
第10回固定5年(2008年4月)2,919億円、0.81%
第11回固定5年(2008年7月)8,942億円、1.22%
第12回固定5年(2008年10月)3,929億円、0.99%
第13回固定5年(2009年1月)4,729億円、0.80%
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by nihonkokusai | 2009-01-09 09:49 | 国債 | Comments(0)
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