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「12月15-16日のFOMC議事要旨より」

12月15-16日のFOMCの議事要旨が発表された。この中で、過去日銀が行なった量的緩和策と同様に、準備預金や通貨供給量の目標設定に関しての議論があった。一部の委員がデフレを防ぐには準備預金や通貨供給量の目標を設けて発表することは有効だと主張していた。しかし、他の委員は金融機関の金融仲介機能が弱まっている状況では大きな効果がないと反論しており、結局は日銀のような量的緩和策の導入は見送られた。

日銀の白川総裁は12月19日の記者会見において12月16日のFOMCの決定に対し、

「従来日本で言われていた量的緩和政策というのは、当座預金の量にターゲットを定めこれを大幅に拡張することによって、この流動性がマクロ的な景気の刺激効果を生んでいくことを期待する政策です。

「今回、米国は、そのような量的緩和政策を採用していませんし、日本銀行も今回採用していません。ただ、これまで何度も申し上げているとおり、金融市場の安定を維持するとともに、企業金融の円滑化を図るために、流動性を積極的に供給していくことはもちろん続けています。しかし、これは金融市場の安定や個々の企業金融の安定を図っていく結果として当座預金残高が増えていくというものですから、少し意味合いが異なっていると思います。」と発言していた。

果たして今後はFRBや日銀はどのような対応を取っていくのかであろうか。具体的なターゲットを設けないとなかなか専門家以外に金融政策の動きが伝えづらい面ことも確かである。今後さらなる追加緩和を行なう際には、市場への実際の影響や副作用といった側面とともに、アナウンスメント効果という面も意識するとなかなか難しい対応を迫られそうである。

Minutes of the Federal Open Market Committee(http://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomcminutes20081216.htm)より

Participants discussed the potential advantages and disadvantages of setting quantitative targets for bank reserves or the monetary base. Some were of the view that quantitative targets for an increasing reserve base could be effective in preventing deflationary dynamics and useful in communicating to the public the Committee's determination to take the steps needed to avoid such an outcome.

Several other participants, however, noted that increases in excess reserves or the monetary base, by themselves, might not have a significant stimulative effect on the economy or prices because the normal bank intermediation mechanism appeared to be impaired, and banks may not be willing to lend their excess reserves. Conversely, a decline in excess reserves or the monetary base would not necessarily be contractionary if it occurred in the context of improving financial market conditions.
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by nihonkokusai | 2009-01-08 10:04 | 日銀 | Comments(0)
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