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「2008年の債券相場を振り返る(まとめ)」


2008年の債券相場は、株式市場や外為市場、そして原油先物など商品市場が大荒れの展開となったものの、それらの動きに比べて値幅は限定的となった。長期金利は1.470%でスタート後に1.895%まで上昇する場面もあったが、年末には1.155%まで低下し1.165%で引けた。年内の長期金利の幅はわずかに0.74%に止まった。2007年の1.395%から1.985%の0.59%、2006年の1.405%から2.005%の0.6%よりは動いたものの、それでも値動きは限定的であった。

2月に入りサブプライム問題、モノラインと呼ばれる金融保証専門の保険会社に対する問題に端を発しての米金融市場の混乱などで米国経済の先行きの減速懸念はさらに強まり、9月15日のリーマンの破綻をきっかけに、世界の金融市場は大混乱となった。

日米欧はじめ新興国も含めて、各国中央銀行は金融緩和策を進め、12月16日にはFRBは政策金利であるFF金利の誘導目標値を0%から0.25%に引き下げ実質的なゼロ金利政策を導入した。日銀も10月31日と12月19日にそれぞれ政策金利を0.2%ずつ引き下げ、12月19日には長期国債買い入れオペを現行の毎月1.2兆円から1.4兆円に2000億円増額することも決定された。また、10月20日に財務省は急落していた10年物価連動国債と15年変動利付国債の年内の発行を取りやめると発表した。

カウンターパーティーリスクの強まりなどから、CPなどとともに一般債の起債が一時停止し、質への逃避の動きなどから国債は買われたものの、日本も含めて各国政府による積極的な財政政策を行なってきたことから、国債に対しての需給懸念などが上値を押さえた。

しかし、12月20日に発表された2009年度の国債発行計画では、カレンダーベースでの国債市中発行額が113.3兆円と事前予想の115兆円規模を下回り、また年末に向けては米国債が長いところ主体に買い進まれたことで、長期金利は1.155%まで低下した。

債券先物は一時141円台をつける場面もあったが、その後大きく反落するなど値動きの荒い展開となった。4月25日に前日比2円を超す下げとなり、初めてサーキットブレーカー制度が発動された。またリーマンショックにより、9月16日に再びサーキットブレーカーが発動し、一時先週末比3円高の140円35銭とストップ高をつけた。 債券先物の中心限月の移行時に月間スプレッドは大幅マイナスとなるなど異常な動きを見せたことも2008年の債券相場の特徴となった。
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by nihonkokusai | 2009-01-06 15:40 | 債券市場 | Comments(0)
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