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「日銀は政策金利を0.2%引き下げ0.1%に(19日分を一部修正)」

12月19日、日銀は金融政策決定会合において、政策金利である無担保コール翌日物金利誘導目標値を0.2%引き下げ0.1%に引き下げることを決定した。(賛成7、反対1人は野田委員)。反対した野田委員は、前回の利下げの効果を見定めたいと利下げそのものに反対したものとみられる。補完貸付(ロンバート)金利も0.5%から0.3%に引き下げ(全員一致)、超過準備への付利は0.1%に据え置かれた(賛成7、反対1人は水野委員)。

21日の日経新聞によると、今回の利下げに際して白川総裁を中心として慎重論が強かったものの、利下げ推進派の政策委員が結果として押し切ったともみられる。10月31日の利下げに際して利下げ幅について執行部と審議委員の間で意見が分かれたが、今回も執行部、特に白川総裁と他の政策委員との間には温度差があったようである。

金融調節手段に係わる追加措置も決定し(全員一致)、長期国債買い入れオペを現行の毎月1.2兆円から1.4兆円に2000億円増額する。長期国債買い入れ対象には変動利付、物価連動国債に加え30年国債も追加された。そして、現在輪番オペ(国債買入)では残存期間が極端に短い物、もしくは長い物が持ち込まれるなどしていたことで、残存期間別の買い入れに際し、残存1年以下、1年超から10年以下、10年超との区分が導入するといった工夫も行なう。

企業金融円滑化の特別オペレーションを1月8日から実施することに加え、CP買い入れも時限的に実施する。それとともに企業金融に係るその他の金融商品についても対応を検討することになった。これは個別企業の信用リスクを日銀が負担することになり、中央銀行としては異例の対応となる。このため政府保証などの対応も含めて検討を加える。さらに、CP買い現先オペの対象に政策投資銀行が追加される。

これらは、ほぼ市場が予想した満額回答といった印象の結果となり、FRBに続いて日銀も必要とみられる政策を打ち出しこれによる効果を期待したい。 FRBは16日に開催したFOMCにおいて、政策金利であるFF金利の誘導目標値を0%から0.25%のレンジに引き下げ、実質的なゼロ金利政策を導入した。これに対し、今回日銀は0.1%を残し、さらに準備預金への付利も0.1%と据え置いたことで、実質的なゼロ金利政策は回避したかたちとなった。

さらに白川総裁は今回、国債買い入れの増額やCPの直接買い入れを行なったものの、当座預金量に目標を定めこれを大幅に拡大しマクロ的な刺激効果を期待するといった「量的緩和政策ではない」と主張した。
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by nihonkokusai | 2008-12-22 10:04 | 日銀 | Comments(3)
Commented by 天竺浪人 at 2008-12-22 15:35 x
日銀の超過預金の付利は0.1%の据置、ではないでしょうか?
Commented by nihonkokusai at 2008-12-24 08:44
天竺浪人さん、ご指摘ありがとうございます。
ご指摘の通り付利は0.1%の据置でした。
Commented by nihonkokusai at 2008-12-24 08:45
早速、修正させていただきました。
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