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「FRBの債券発行検討」

米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が独自の債券(FRB債)の発行を検討していると米ウォールストリート・ジャーナル紙が伝えた。金融危機の対応のため、FRBのバランスシートは今年の8月以降、9千億ドルから2兆ドルを超すまでに膨張しており、その中身も米国債主体であったものがすでに米国債保有額は約4760億ドルとなり、リスク資産の比率が高まっている。

FRBはそのための資金を財務省に依存しており、財務省が国債発行によって得た資金をFRBに預金しその資金を活用していた。しかし、政府の債券発行額がすでに法で定められた上限に迫りつつあることで、財務省は11月にFRB向けの支援を削減すると発表していた。

このためFRBが自ら債券を発行して資金を手当てすることが、FRB債の主な目的とみられるが、そもそも紙幣発行の独占権を持つ中央銀行が債券を発行するということは歴史上なかったことである。WSJも「FRBの行動を規定する法律が、FRBに対し、通貨以外の債券の発行を明確には認めていないことが1つの障害になる可能性がある。」とも指摘しており、あくまで選択肢のひとつとして検討はしているものの、その実現性については不透明感も強いとみられる。

それでは、日本の中央銀行である日銀は債券を発行できるのであろうか。日銀法には日銀の業務に債券発行は当然ながら含まれていない。しかし、日銀法43条に「本銀行は、この法律の規定により日本銀行の業務とされた業務以外の業務を行ってはならない。ただし、この法律に規定する日本銀行の目的達成上必要がある場合において、財務大臣及び内閣総理大臣の認可を受けたときは、この限りでない。」とある。

信用秩序維持などを目的として、財務大臣及び内閣総理大臣の認可を得られれば、債券の発行も行うことは不可能ではなさそうである。
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by nihonkokusai | 2008-12-11 08:50 | 日銀 | Comments(0)
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