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「12月の債券相場の動向予想」

来年度の国債は10年債を除いて、TB、2年、5年、20年、30年、40年それぞれに増発圧力がかかる可能性があり、これによる国債需悪化懸念が債券相場の上値を抑えてこよう。

しかし、景気の悪化観測が強まり、ファンダメンタルが債券相場の下支えとなりそうである。債券相場は景気動向と国債需給懸念の綱引き相場となり、年末も意識され、長期金利で1.4%を中心に方向感なき展開が予想される。

政府が決定した2009年度予算編成の基本方針では「状況に応じて果断な対応を機動的かつ弾力的に行う」との文言を明記され、事実上、財政出動を容認し、小泉政権以来の財政再建路線を事実上転換した。

今年度の税収不足は6.5兆円程度が予想され、今年度と来年度の新規財源債は30兆円を超すことが確実視されている。15年変国、物価連動国債は今年度だけでなく来年度も発行が停止される可能性が高い。個人向け国債の販売は苦戦しており、今年度販売額は2兆円程度に止まる可能性があり、当初計画よりも4兆円程度少ない。

これらの影響から、来年度の国債はやや人気薄の10年債を除いて、各年限で増発されるとみられる。ただし、政府が財政規律を守る姿勢を堅持するならば、国債需給の悪化懸念による売りは限られよう。そもそも景気後退による税収減や政府の景気対策による国債の増発であり、さらに原油価格の急落によりインフレ圧力も緩和され、デフレを懸念かる声も出始めている。こういった状況下、資金は安全資産となる国債に向かわざるを得ないため、増発分の消化も十分可能ではないかと思われる

ファンダメンタルを見ると、10月の貿易統計において輸出額が前年同月比マイナス7.7%と2001年12月以来の大幅な減少となり、輸出は米国や欧州だけでなく、これまで好調さを保っていたアジアや中国向けも落ち込んだ。10月鉱工業生産速報値も前月比マイナス3.1%と2か月ぶりの低下となった上、生産予測値では11月が前月比マイナス6.4%、12月が同マイナス2.9%とさらなる悪化を見込んでいる。

景気停滞が長期化する可能性があり、また物価下落が伴い再びデフレ観測も強まるようであれば、日銀も今後さらなる金融緩和策を取らざるを得ないとみられ、量的緩和政策への回帰も選択肢に上がるものとみられる。

12月の債券相場は景気動向と国債需給懸念の綱引き相場となり、年末も意識され、長期金利で1.4%を中心に方向感なき展開が予想される。
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by nihonkokusai | 2008-12-08 09:52 | 債券市場 | Comments(0)
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