牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「アイスランドの憂鬱」


アイスランド共和国は10.3万平方キロメートルと北海道よりやや大きい国で、人口はわずかに31万人(2007年10月 アイスランド統計局)、首都はレイキャビク。 国民一人あたりの国内総収入(GNI)は先進国中でも非常に高い水準にあり、2006年は50,580米ドル(世銀)とルクセンブルグ、ノルウェーに次ぐ世界3位となった。

このアイスランドが今回の金融危機で揺れに揺れている。アイスランド政府はこの金融危機に対応するため同国銀行の国有化を行うと発表したが、そのアイスランドの銀行の総資産はすでにアイスランドのGDPの9倍強となっており、ロシアから54億ドルの金融支援を要請したもののロシアからの明確な回答はまだないという。

20日にアイスランドのカウプシング銀行のサムライ債(500億円)の利払いが行なわれなかった模様とも伝えられていたが、もし7日間(10月27日まで)の猶予期間を過ぎると、契約上の債務不履行(デフォルト)となる。

アイスランドでは個人にも金融危機の影響は広がり、国内の金利が高かったことで日本など低金利通貨による外貨建てローンを使うケースが多くなったが、アイスランド・クローナは金融危機の影響で暴落してしまい、ついに1クローナが約1円と対円では年初のほぼ半分の価値に落ちてしまったのである。つまり円建てでローンを組んでいた人は債務が一気に2倍になってしまい、月給のほとんどがローン返済に消えるはめになった人もいるという。

欧州では金融危機の影響で、このアイスランドだけでなく、やはり大手金融機関を抱えているスイスや、東欧諸国も深刻な状況に陥りつつある。また、アルゼンチンの年金国有化の発表を受けての影響も懸念されるなど、独・仏などの主要国だけでなく周辺諸国や関連諸国の状況なども影響をあたえているものと思われる。

(以上、外務省ホームページ、及び10月23日付日経新聞記事などを参照)
[PR]
by nihonkokusai | 2008-10-23 09:28 | 国際情勢 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー