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「当面の債券相場の動向」

 7日にオーストラリア準備銀行は政策金利を1.0%引き下げ6.0%としたことに続き、8日には欧米の中央銀行に加え一部新興国も含め、10の中央銀行が同時に0.5%の緊急利下げを実施した。これだけの中銀が同時に緊急利下げを行なうことは極めて異例。

 欧米発の金融危機が世界に波及し、日本の株式市場では8日に日経平均は一時前日比900円を超す大幅な下げとなり、下落率は歴代3位の下げを記録したことに続き、10日には朝方から日経平均先物は前日比1000円を超す下げとなりサーキットブレーカーが発動するという異常事態となった。9日にREITの初の破綻に続き、10日には大和生命が有価証券の損失が拡大などから経営破たんに追い込まれたことなども株の急落の要因となったとみられる。

 ただし、10日のG7以降、英国政府は13日に大手英銀3行の自己資本を増強するため最大370億ポンドの公的資金を投入すると発表。ドイツ政府も公的資金の投入と銀行間取引の政府保証を柱とする総額5000億ユーロ(約68兆円)の金融危機対策を導入すると発表し、フランス政府も、3600億ユーロの銀行支援を実施することを表明した。また、米国もポールソン米財務長官は大手銀行への資本注入に25兆円投じることを明らかにした。

 これらの欧米政府の対応を受け13日の米株式市場はダウは936ドルと過去最大の上げ幅を記録し、日経平均は先週末比1171.14円高と上昇率が14%以上と過去最大となった。

 債券市場では、世界的な金融危機の影響を受け、国内外の投資家などによるキャッシュ化の動きから、現物債を含めて相場は高値波乱の様相となった。8日に予定されていた10年物価連動国債の入札は相場の急落などから休止となったが、都債の起債も見送りとなり、新生銀行とあおぞら銀行も5年債の発行を見送られるなど発行市場にも影響が及んだ。

 10年296回は1.355%まで買われる場面もあったが、14日には一時1.6%台をつけた。また、特に欧州投資家などが買っていたとみられる超長期ゾーンはアセット・スワップのポジション解消などの影響もあり20年債利回りは2.150%、30年債利回りは2.250%まで上昇した。

 短期金融市場でもレポ金利などはここにきてやや落ち着いてきたものの、債券相場は上値の重い展開が続いている。債券先物は12月限の建て玉が5兆円を割り込むなど参加者も限定的な中、値動きはむしろ大きくなり、10日に続き14日も売られてのサーキットブレーカーが発動した。

 当面は、国内投資家は慎重姿勢を維持してくるとみられ、業者もリスクを取りづらい。債券先物のヘッジ機能は再び後退しており相場は荒れやすい。このため10年債利回りは1.4%あたりから1.7%あたりと予想レンジはある程度広く取らざるを得ない。債券相場の方向性は当面の間、見出しにくいと思われる。
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by nihonkokusai | 2008-10-14 16:41 | 債券市場 | Comments(0)
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