「3人組」
米紙などが報じたところによると、今回の世界同時利下げの舞台裏の中核に「3人組」の存在があったと指摘している。3人組とは、FRBのバーナンキ議長、そしてBOEのキング総裁とECBのトリシェ総裁。バーナンキ議長はワシントンの執務室から「頻繁」に両者に電話をかけて「一斉行動」で市場にインパクトを与えられないかと協議したそうである。特にバーナンキ議長とキング総裁は米マサチューセッツ工科大学の経済学部に学者として同時期に在籍していたことで、気の合う仲であるとか。
その後、米東部時間の7日午前6時半に、バーナンキ議長の呼びかけで、中銀総裁らによる電話会談が実施され、カナダ中銀のカーニー総裁や、日銀の白川総裁も加わったが、日本側は利下げ余地がないことで聞き役に徹したと日経新聞が伝えている。
これを受けてECBは電話によるMPCを開き利下げを決定、FRBもテレビ会議による緊急のFOMCを開催し全員一致で利下げを承認したそうである。