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「短期金融市場の二極化現象」


 日銀は26日にも即日での資金供給オペを実施した。これで8営業日連続での資金供給となる。これはリーマン破綻などにともなって米金融不安の強まりにより、外国銀行に対して国内銀行などが資金を出すことを手控えていることが要因。今回の米国発の金融不安は欧米の大手銀行主体に大きな傷跡を残していたが、ここにきて国内金融機関などによる米金融機関への大型の出資が報じられるなどしており、不良債権処理などに追われていたこともあるが、米国型金融システムに乗り遅れた感もあった邦銀への影響は軽微であった。このため、日銀の大量の資金供給により邦銀の調達金利は、日銀の誘導目標値を下回って推移している。国内金融機関はすでに積み立て期間がスタートして10日あまりですでに必要額の半分程度の積み立てが終了しており、今後も資金供給が続くとさらなる無担保コール翌日物金利の低下を招くこととなる。

 ところが外銀の調達金利は一時的に補完貸付制度の0.75%をも上回る状況ともなっている。補完貸付制度を使えば0.75%で日銀から資金を借りることができるが手続き上の煩雑さなどもあり市場から資金を調達した結果、ロンバート金利をも上回る状況となったとみられる。日銀は25日に初のドル資金供給オペを実施したが、金融機関の事務処理などの準備が整わなかったこともあり、応札額は供給予定額に届かない札割れともなっていた。外銀に直接ドル資金を手当てすれば、短期金融市場での資金繰りも緩和されるはずであったが、それもなかなか難しい。

 このように短期金融市場における極端な二極化現象により、日銀も資金調節には今後もかなり苦慮しそうである。この二極化の解消のためには米金融不安の後退が不可欠だが、その行方についても今だに不透明感も強い状況である。
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by nihonkokusai | 2008-09-26 10:54 | 日銀 | Comments(0)
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