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「債券先物建て玉が6月以来の低位に」


 債券先物の建て玉がここにきて大きく落ち込み、速報ベースで24日の中心限月12月限の建て玉は6兆5372億円と、中心限月の移行日前後を除けば、今年6月以来の水準にまで低下した。6月に7兆円を割り込んだ先物中心限月の建て玉は、8月に入り一時10兆円台を回復していた。

 米サブプライム問題を発端とした米金融市場の混乱は、米住宅市場を直撃し、さらに原油など商品価格の上昇が個人消費にも影響を与えた。このため米経済が減速し、原油需要の落ち込み観測などからニューヨーク原油先物価格が7月11日につけた147.27ドルをピークに下落基調となった。欧州や日本の景気後退も鮮明となり、それまで円やドルで資金を調達し、原油などの商品や資源国の株式などに振り向けていた投資家の資金が一斉に引き上げられ、ポジションの撒き戻しの影響で外為市場でのドルや円の上昇し、新興国の通貨下落も引き起こした。

 このような世界的な資金の流れが一変したことで、債券先物も投機的な動きが再び強まったことで、いったん建て玉が増加傾向となり、その後の米金融危機の強まりを受けてさらに投機的な動きを強め、その結果が9月限から12月限への限月間スプレッド取引を利用した無理やりとも思われる買いポジションの移行となって現れた。

 10日に中心限月が12月限に移行し、16日には米国証券大手のリーマン・ブラザーズの破綻を受けて債券先物は一時140円台をつけるなど、結果としては無理やりの買いロールは成功したかに見えたが、この日の先物12月限の建て玉はむしろ8兆円台に増加していた。その後、先物12月限は19日に136円台まで下落したが、17日以降の債券先物は減少傾向を強め、22日に7兆円を割り込み、さらにそれまでの乱高下といった値動きもやや影を潜めたことで、どうやら投機的な買いポジションはだいぶ解消された可能性がある。

 今後の債券先物はまた以前のように次第に静かな動きとなる可能性がある。日計り主体に仕掛け的な動きが入る可能性はあるが、今回の大きな仕掛けはあまりうまく言ったとは見えず、これにより参加者がまた減った可能性がある。先物の割高感が解消されれば先物のヘッジ機能が回復してこようが、流動性がなくなってしまうと、ヘッジ売りにも使いづらくなることとなる。8月下旬以降の先物の乱高下は仕掛け的な動きが主要因ながら、値動きの激しさの背景には今年から導入された債券先物の新システムの影響の声も聞かれた。落ち着いたところであらためて債券先物システムの修正なども考慮しても良いのではないかと思われる。
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by nihonkokusai | 2008-09-25 10:04 | 債券市場 | Comments(0)
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