牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「16日の債券先物3円ストップ高は史上初、ただし3円ストップ安は過去にあった」


 16日の債券先物はリーマン・ショックによる影響で、前日基準値比較2円を超えてサーキット・ブレーカー制度の発動後、さらに上昇し、一時前日基準値比3円高のストップ高をつけた。これは過去の記録(http://www.tse.or.jp/rules/jgbf/history/a2.pdf)をみると、初の3円ストップ高となる。ところが上下3円値幅としてみると、前日基準値から3円動いた例は過去にあった。この東証の記録にもあるように、1985年10月28日と11月1日に前日比3円安をつけた記録がある。

 1985年10月19日に日本で初めての金融先物取引である債券先物取引が東証に上場された。この際のストップ高安は前日基準値から上下1円に設定されていた。ところが上場後まもなく債券先物は急落することとなった。その背景には1985年9月のプラザ合意がある。日銀はプラザ合意を受けて、なぜか10月24日に短期金利の低め誘導を実施し、それをきっかけに債券が急落したのである。10月25日から26日にかけて債券先物はそれぞれ前日比1円安のストップ安売り気配のまま2日間値がつかないという異常な事態となった。

 これを受けて東証は臨時措置として、10月28日から先物のストップ高安を上下3円とし、10月28日に26日の基準値99円63銭から3円安の96円63銭で値がついたのである。また、11月1日も前日比3円安をつけており、過去2回前日比3円安というストップ安をつけた記録が残っている。ただし、この臨時措置は12月9日までとなり、その後は再び1円幅となり、1987年5月18日の後場から2円幅となったのである。ちなみにサーキットブレーカー制度導入前のストップ高安の記録は2002年9月18日の日銀による銀行保有株の直接買い取りの発表の際に前日比2円安となりストップ安を記録した。そしてその2日後、拙著「日本国債は危なくない」発売日でもある2002年9月20日に10年国債入札で初の「未達」、いや「札割れ」が発生したのである。

 それはさておき、その後、今年1月からサーキットブレーカー制度が導入され、その発動基準と制限値幅が見直されたたことでストップ高安は上下3円となり、2008年9月16日に史上初めての前日比3円ストップ高を記録することとなったのである。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-09-17 10:35 | 債券市場 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31