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「原油安と世界的な金融緩和」

 2日の米国市場で原油先物相場はWTI10月限で一時、前日比10ドルもの下落となり1バレル105.46ドルに下落した。ハリケーン、グフタフによる米石油施設への大きな被害は出ない、との見方から売られたとされているが、それは、あくまできっかけのひとつに過ぎない。2日の東京原油スポット市場では、すでに中東産ドバイ原油が過去最大の下げを記録していた。この背景には米国のハリケーンの動向というよりも、原油そのものの需要後退観測が大きいとみられる。米原油先物にはかなり投機的な売買が入っており、2日WTIは109.71ドルとやや下げ幅を縮小しているが、いずれWTIは心理的な節目でもある100ドル近辺に下落してくるとみられ、チャート上の節目でもある100ドル近辺ではいったん買い戻しも入りそうだが、いずれ大きく100ドルを割り込む可能性も高そうである。このように、原油バブルは崩壊しつつある。これは物価上昇圧力を緩和させる要因ともなる。

 2日にオーストラリア準備銀行は6年9か月ぶりの利下げを実施したが、これは景気減速への懸念の強まりとともに、ここにきての原油価格の下落によるインフレ圧力の緩和なども影響していよう。英イングランド銀行の利下げ観測もあるようだが、ECBもいずれ利下げを行なってくる可能性もありそう。ただし、日銀は当面はさすがに利下げを行なうとも考えにくく、日本経済が外的ショックなどで余程の打撃を受けたような際はともかく、当面は現状維持の姿勢を貫くものとみられる。

 景気減速などによる世界的な金融緩和の動きの広がりは、円債にとってはフォローとなるとみられる。しかし、気になるのは今後の政治の動向か。福田首相の辞任を受けての自民党の総裁選も、どうやら積極財政路線派と財政構造改革推進派との戦いとなりそうで、市場では今後の国債需給についても、ある程度材料視せざるを得なくなる。

 そんな中にあって、投機筋というか短期筋の売買が相場を大きく変動させている。昨日の日経平均先物にもあきらから投機筋とみられる動きが入ったが、昨日の朝方には債券先物にまとまった買い仕掛けも入り、債券先物の9月限建て玉は1日に1.4兆円程度減少していたが、前日は再び1兆円近く膨らんでいる。相場の先行き不透明感も強いだけに投資家も動きづらいだけに、こういった仕掛けで債券相場は素直に反応してしまっているような状況となっている。
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by nihonkokusai | 2008-09-03 09:47 | 債券市場 | Comments(0)
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