「ほっ」と。キャンペーン

牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「為替介入の秘密合意」


 27日の日本経済新聞朝刊一面に、3月の金融危機の際、日米欧がドル防衛で秘密合意していたと言う記事が掲載された。サブプライムローン問題を発端とした米金融不安が広がり、3月中ごろにはベア・スターンズの破綻観測なども強まり、これを受けてドルが急落し、米国は危機感を強めた。このため、3月15日から16日にかけて為替政策を担当している米国と日本の財務省、そしてECBの当局者はドル買い介入などに関しての緊急協議を断続的に実施し、米欧日の通貨当局はドル買い協調介入を柱とするドル防衛策で秘密合意し、さらに三極はG7による緊急共同声明を出す案も検討していたと日経は伝えている。

 米ブッシュ政権はかねてから為替介入に対しては慎重姿勢を貫いてきたが、サブプライム問題を発端とした金融不安の深刻化により、ドル安が深刻な問題となりつつあり背に腹は変えられず、方針転換を余儀なくされたものとみられる。ただし、日米欧がドル防衛策の詰めの作業に入ったものの、結果として一時95円まで下落したドル円もその後は回復基調となったことで、介入は実施されなかった。

 4月にポールソン財務相は、為替介入を検討対象から排除しないと発言した。これまでの米国の姿勢とは大きく異なる発言であり、ある種の違和感をこの際に感じたが、この発言の背景には今回明らかとなった秘密合意があったようである。3月には米国主導で為替介入が検討されるほどに米国は追い込まれていたともいえる。今後もまだ米住宅公社などの問題も控え、再び金融不安が強まりドル安が深刻化するような場面では、現実に為替の協調介入が実施される可能性がありそうである。サブプライム問題をきっかけに、金融市場の時計の針が次第次第に戻されているような気がする。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-08-28 09:06 | 債券市場 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー