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「19日の白川日銀総裁の会見より」


 19日の金融政策決定会合後の白川日銀総裁の会見より、特に景気と物価のリスクに関して次のように発言している。これから見る限りは、いずれ交易条件の悪化は解消に向かい、それとともに「エネルギー・原材料価格の上昇がずっと続くという強い仮定」は置いてないとみられ、物価の上昇率はいずれ低下に向かうとの見方である。現在は景気が「停滞」しており、それとともに物価上昇率が2%台に乗せてくるといった状況にある。このため、利上げ・利下げともに動きづらく、金融政策に関しては現状維持が続いている。

 それでは先行き、商品市況の下落とともに、景気が停滞から回復へと向かい、交易条件が改善し、さらに商品市況の落ち着きによって物価が「前年比でみた上昇率は下がってくる」となれば、引き続き、利上げにも利下げにも動けない状況となる可能性がある。もちろんこれが同時進行するのではなく、景気と物価のいずれかが何らかの理由で予想外の動きをとるようならば、金融政策を変更する可能性はある。しかし、白川総裁の見方の通りに景気と物価が動くとなれば、日銀は年内どころか来年にかけてほとんど動きが取れない状況が継続してくる可能性がありそうである。

 「現在、日本の景気が停滞してきた一番大きな理由は交易条件の悪化であることはこれまでも申し上げた通りです。エネルギー・食料品価格上昇がずっと続くということであれば、この交易条件の悪化がさらに景気の悪化をもたらすことにもなりますが、これがいつまでも続くわけではなく、どこかで止まると思います。もちろんこれを正確には予測できないので、リスクとして認識しておこうということになりますが、いずれにせよ、景気が深く落ち込んでいくリスクがどの程度あるかを判断するとすれば、先程申し上げた通りそのリスクはそれほど大きくはないとみています。」

「一方、物価上昇率は、これまでゼロ%近辺であったものが最近2%間近になり、来月以降は2%台に乗って暫く2%台で推移するとの見通しがあります。これは従来無かったものなのでやはり注意が必要であるということです。ただし、物価が上がったとしても、エネルギー・原材料価格の上昇がずっと続くという強い仮定を置かなければ、やがては前年比でみた上昇率は下がってくることになりますので、私どもとしては、いわゆる二次的効果、セカンド・ラウンド・エフェクトが起こるかどうかを注意してみていく必要があるということだと思います。以上の二つのリスクを正確に定量化し比率を出すのはなかなか難しいわけですが、いつも申し上げていることは、両方のリスクに対して注意を払っていく必要があるということです。」
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by nihonkokusai | 2008-08-21 16:51 | 日銀 | Comments(0)
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