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「旗は降ろすな」


 自民党の麻生太郎幹事長は5日の記者会見で、2011年度にプライマリーバランスを黒字化する目標について「目標とするのはよいが、ちょっと状況が厳しくなってきているだろう」と述べ、目標年限の先送りを示唆したそうである。

 確かに「日本に限らず世界を取り巻く経済環境はこの1 年間でかなり急激に変わってきた」ことも確かであり、日本経済も景気後退観測が強まっている。企業業績の悪化もあり税収減も予想され、それでなくとも達成は難しいとみられていた2011年度のプライマリーバランス黒字化という目標は、ある意味現実的ではないかもしれない。

 しかし、福田康夫首相は黒字化目標について「困難は困難だが、あらゆる手法を使って目標を達成するという心構えが極めて大事。それを実現したい」と語ったそうだが、国際公約でもあり閣議決定事項でもある「2011年度のプライマリーバランスの黒字化目標」の旗は簡単に下ろすべきではない。特に国債への信認を維持するためには、財政構造改革を推し進めていくと言う姿勢が今後も必要不可欠である。

 年末年始とみられる衆院の解散総選挙に向けての、バラマキ型機動的財政出動が必要だとの意見も今後与党内でも強まってこようが、それが選挙対策であり財政問題の先送りに過ぎないとの認識が国民の間で強まれば、逆効果にもなりかねないことも認識すべきであろう。
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by nihonkokusai | 2008-08-06 09:22 | 国債 | Comments(0)
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