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「1998年4月に量的緩和策に言及していた植田審議委員」


 早速、発表された日銀の金融政策決定会合の議事録に目を通してみたが、何分、議事要旨に比べ分量が多いだけにすべてをすぐに読みきれないが、気になった部分をチェックしてみたい。

 1998年4月8日の決定会合の中で、当時の植田審議委員が次のような発言をしていた。

 「それ以外の玉としては量的なターゲットを作るという金融政策が有り得るかと思う。これは実務家の間では評判が悪い話ではあるが、たとえばマネタリー・ベース、あるいはマネー・サプライでも良いが、これを厳密にコントロールするということは恐らく非常に難しいし、不可能かと思うので、それのターゲット・レンジを定め、他の手段をそれに向けて動かしていくという金融政策が理論的には考えられるし、一応形式的にはFEDが80年代はじめにやったといわれている」

 この部分を当時発表された議事要旨を見てみると「別の委員から、仮に将来一段の金融緩和を行うような状況においては、公定歩合やコールレートを一段引き下げるという従来の方法だけではなく、併せてマネタリーベース等の量的金融指標を目標にするといった方法も、場合によっては使い得る手段として、検討してみる余地があるとの見解が示された。」

 植田審議委員が1998年4月にコメントした「量的緩和策」が実際に採用されるのは、これから約5年後の2003年3月となる。
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by nihonkokusai | 2008-07-31 11:08 | 日銀 | Comments(0)
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