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「債券先物のシステム障害」


 本日の債券先物は寄り前から一部の端末で、立ち上がらなかったり板が見えないなどの障害が発生していた。しかし、寄り付き時点では回復し、売り気配でのスタートとなり先週末比37銭安の136円19銭で寄り付いた。その後、136円11銭から136円24銭の間で動いたものの、その後再び債券先物等東証の先物関連が一部通信障害が発生したことで取引が9時21分に取引が停止した。そして債券先物は13時45分に136円13銭で取引を再開した。

 債券先物が動かなくなると、債券相場の居所や方向性を探る指標というか目安がなくなり、債券市場は機能不全に陥ってしまう。現実に前場での店頭での現物取引も閑散となったとみられ、日本相互証券での現物取引もほとんど出合いがない状況に陥った。このように債券市場にとって債券先物は非常に重要な機能を有している。国債の発行額からも世界的に非常に規模の大きな日本の債券市場なだけに、それが機能不全になるような状況は出来る限り避けてほしい。

 債券先物は後場に入り次第に上値が重くなり、あっさりと136円も割り込んだ。14時半近くには、ややまとまった売りが債券先物に入り、この時間に先週末比88銭安の135円68銭に下落した。同じ時間帯に、日経平均先物もやはり出来高を伴っての買いが入り、13180円に上昇。その後引けにかけて、再び日経平均が先物主導で上昇してきたこともあり、債券先物は一時先週末比91銭安の135円65銭をつけ、大引けは86銭安の135円70 銭となった。一方、日経平均先物は、一時先週末比380円高の13230円まで上昇した。どうやら、債券先物買い、日経平均先物売りのポジションを組んでいた投資家がそのポジションを外してきた可能性がありそうである。これは債券先物のシステム障害が嫌気されて、債券先物に絡んだポジションを外してきた可能性も否定できない。

 東証はこのシステム障害原因について、21日までの連休中にシステム改良をした際にプログラムミスが発生したのが原因と説明した。こういったシステム障害によって、海外投資家が日本への投資を嫌気するような状況をもたらす可能性がないとは言えない。

 また債券先物の建て玉が以前に較べて大きく減少したのは、債券相場が非常に値動きが激しくなり、債券先物を使ったヘッジが難しくなったことで、国内投資家や業者が先物を使ってのヘッジを避けるようになったためと思われる。この債券の値動きの荒さの大きな要因は、米サブプライム問題に起因する米国での金融不安などによる相場変動によるものだが、それとともに今年に入っての債券先物のシステム変更に伴って、以前に較べて値動き自体が速くなってしまったことも市場参加者からは指摘されている。

 今回の障害をきっかけに国内の債券市場を支えている債券先物のシステムそのものを再度見直して、より安定的なものにするだけでなく、使いやすいものにしてもらいたいと思う。
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by nihonkokusai | 2008-07-22 16:55 | 債券市場 | Comments(0)
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