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「英米の中銀への権限強化策」


 ロイターが報じたところによると、ダーリング英財務相は、金融安定に関するイングランド銀行の権限強化策として、新たに金融委員会を創立すると発表。この強化策は中銀に金融市場安定に対する法的責任を負わせるもの。新たに設立される委員会には外部の専門家も参加し、金融安定維持における中銀の行動を監督する。また、コートと呼ばれる役員会のメンバーも19人から12人に削減する。金融安定委員会はコートのメンバーによって構成され、キング総裁が議長をつとめる予定。

 また、18日付のウォールストリート・ジャーナル紙とワシントン・ポスト紙によると、ポールソン米財務長官は、FRBに規制当局としての新たな権限を付与するよう要請する見通しと伝えている。ポールソン米財務長官は、ベア・スターンズの崩壊により、政府が市場への過度な介入を行なわずに「時代遅れ」の規制構造の改革に取り組む必要性が高まったと指摘する模様。また、同長官は「金融システムが脅かされた場合に市場全体を安定させる、という国民が期待する役割をFRBが果たせるよう、我々は、FRBに複雑な金融機関から必要な情報を入手する権限と、金融システムの保護に向けた介入の責任を付与する最適な方法について迅速に検討すべきだ」としている。(以上もロイターより)

 このように時をほぼ同じくして英米の中銀の権限強化策が、それぞれの財務長官から発表された。米サブプライム問題を発端とする金融市場への影響に対し、政府による市場への介入という時代遅れの規制構造の改革に取り組み、中銀への権限強化という姿勢は今後の大きな流れになってくるものと思われる。今回の英米の中銀への権限強化策の行方については、今後の日銀に対する権限強化の在り方も含めて、注意深く見守っていく必要がありそうである。
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by nihonkokusai | 2008-06-19 14:55 | 日銀 | Comments(0)
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