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「協調利上げ観測はさらに後退」


 17日に発表された5月の英国消費者物価指数は前年同月比+3.3%となり、これは集計開始以来の最高の上昇率となった。これに対してイングランド銀行のキング総裁は、「CPIの上昇率を2%の目標に戻すまでの金利パスは不透明」、「CPI上昇率は4%を超える可能性があるが、2年後の目標達成に標準」と発言し、また「景気が減速しており方向性は不透明だ」との見方も示したことで、イングランド銀行が早期に利上げに転じる可能性はないとみられる。

 またECBについても、ビーニ・スマニ専務理事が、「ユーロ圏のCPI伸び率を目標の2%以下にするためには25bpの利上げで十分」との見方を示していたことで、ECBによる大幅な利上げ観測も後退した。このため、17日のユーロ圏の債券は買われ、ドイツ連邦債10年物は一時 4.585%まで低下する場面も。

 そして、米国でもFRBによる利上げ観測が後退している。ウォールストリート・ジャーナルやフィナンシャル・タイムズ紙がFRBの利上げ観測に対しての否定的な記事を掲載、「現時点で連銀が今秋以前に利上げを決める可能性は低い、先物市場での8月利上げ予想は積極的過ぎる」など市場における早期利上げ観測に対し火消しを行なうような記事となっていた。この記事の背景には何がしかFRBからの影響があった可能性も否定できず、FRBの早期利上げ観測もこれにより後退している。

 イングランド銀行やFRBの利上げは当面ないとみられ、ECBも当面利上げは一回限りかとみられる。さらに13日の白川日銀総裁の会見内容も含め、先週末にかけて一部市場で強まっていたいた協調利上げ観測は、さらに後退してくるものとみられる。
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by nihonkokusai | 2008-06-18 08:52 | 日銀 | Comments(0)
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