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「マネーストック統計とCI重視の景気動向指数」


 6月発表の分から、日銀が発表しているマネーサプライ統計はマネーストック統計に名称が変わりと内容も改まった。さらに内閣府の発表している景気動向指数についても採用する指標がDIからCIに変った。

 マネーストック統計は以前のマネーサプライ統計の呼称が変更されたもので、世の中に流通している貨幣の量を示す。具体的には、一般法人、個人、地方公共団体等が保有する貨幣で、金融機関、証券会社、短資会社、非居住者と中央政府の保有する預金は含まれない。

 これまで注目されていたのはM2+CDだが、マネーストック統計ではM2+CD 対象預金と郵便貯金・系統金融機関預貯金を統合し、全預金取扱機関の預金を包含する新「M3」が作成され今後は通貨指標としてこちらが注目されてくるとみられる。

 新M2はこれまでの「M2+CD」から非居住者預金を除外したものであるが、この「M2+CD」が通貨指標としての利用される可能性も残っている。しかし、新M2は郵便貯金を含まないこともあり、新M3が注目指標となる可能性が高いのではなかろうか。

 9日に日銀が発表した5月のマネーストックの新M3は前年比+0.7%となり、4月の同+0.5%より伸び率は拡大した。また新M2は前年比+2.0%、広義流動性は同+0.9%となった そして内閣府が発表している景気動向指数については、採用指標がDIからCIにシフトされた。これまで景気動向指数はDI(Diffusion Index)を正式な指数として公表してきたが、DIは景気の方向性は分かるものの、景気の勢いは分からないという欠点があった。

 これに対して、景気の強弱を示す「合成指数」(CI=Composite Index) は採用している景気指標の変化率に着目したものである。

 CIは景気に敏感な指標の量的な動きを合成した指標で、主として景気変動の大きさや量感を測定することを目的としているものである。CIは一般的に一致指数が上昇している時が景気の拡張局面とされ、低下している時が後退局面となる。

 景気動向指数は6月9日発表分よりCIが正式指数になった。4月の景気動向指数速報CI(速報値・平成17 年=100)は、先行指数92.8、一致指数101.7、となり、先行指数は前月比2.0ポイントの上昇、前月比0.7ポイントの低下と発表された。

 内閣府はCI指数の基調判断を「景気動向指数(CI一致指数)によれば、景気はその局面が変化している可能性もあるとみられる。」と下方修正した。
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by nihonkokusai | 2008-06-11 08:58 | 景気物価動向 | Comments(0)
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