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「ECBのトリシェ総裁が利上げを示唆」


 ECBのトリシェ総裁は、5日の定例理事会後の記者会見において、「次回会合で小幅な利上げを実施する可能性を排除しない」と発言した。「本日、数名のメンバーは利上げを主張」とも発言し、すでに5日の会合で即時利上げを求める意見も出ていたことを示した。5日にECBが発表したユーロ圏の物価上昇率の予想は、2008年の予想の中間値は3.4%(予測幅は3.2%~3.6%)と3月時点の見通し2.9%(予測幅は2.6%~3.2%)から0.5ポイントもの引き上げとなり、よりインフレへの警戒を強めた格好となった。

 バーナンキFRB議長も、4日のハーバード大学の卒業式の講演で「インフレは我々が望む水準をかなり上回る、ここ数ヶ月の長期インフレ期待の上昇はかなりの懸念」と発言、ただし「物価上昇率が2ケタまで達した70年代半ばや1980年よりはかなり低い水準にある、とも指摘していた。

 このようにバーナンキFRB議長に続いて、トリシェECB総裁もインフレ警戒への姿勢を強めたが、欧米の中銀は、これまでのサブプライム問題による金融不安や景気への影響といったものから、軸足をインフレ懸念へと移しつつある。

 トリシェ発言を受けユーロ圏の債券は利回りが急上昇し、5日のドイツ連邦債の2年債利回りは+0.33%の4.67%と約8年ぶりの水準まで上昇、10年債利回りも1年ぶりの4.5%に上昇し、2年-10年は逆イールドに。そしてEURIBOR金利先物は1日としては過去最大の下落となった。5日の米国市場でも、米債はこのトリシェ発言を受けてのドイツ債の急落や米株式市場が上昇したことなどから、米10年債利回りは一時4.05%まで上昇し、引けは前日比+0.06%の4.04%、そして2年債利回りは同+0.04%の2.49%となった。

 6日の東京市場では欧米の債券の下落を受け、債券先物は売り気配のスタートとなり、直近安値133円54銭を下回り、前日比83銭安の134円40銭寄り付いた。寄り付き後、さらに売られ一時前日比1円を超す下げとなり、一時134円を割り込んだ。
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by nihonkokusai | 2008-06-06 09:18 | 債券市場 | Comments(2)
Commented by シゲジー at 2008-06-07 07:44 x
愛読させて戴いております。基本的なことで恐縮なのですが、ECB利上げ発言で、なぜ“EURIBOR金利先物は1日としては過去最大の下落”なのですか。短期金利のEURIBORも上昇しそうなのですが。
Commented by nihonkokusai at 2008-06-09 13:37

 金利関係の先物は価格で取引する関係で、金利が上昇する際には金利先物(の価格)は下落し、金利が低下する際には金利先物(の価格)は上昇します。日本の円金利先物や債券先物も同様です。
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