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「足元、債券相場の予想」


3月末にかけては大手銀行などを主体に日銀の利下げまで意識され、5年債利回りは0.7%に、2年債利回りは0.505%と日銀の政策金利近くまで低下した。

しかし、米国のサブプライム問題による金融収縮の広がりといった懸念は米金融機関による増資などによって後退し、米経済指標も思いのほかしっかりしているものが出ていたことで過度の悲観論が後退。米FRBによる利下げも打ち止め観測が出ており、年後半にかけては利上げ観測も出てきたことで米債は下落した。

円債も4月に入り大手銀行などが中期ゾーン主体に大量に売りを出したことに加え、業者のリスク許容度の低下で5年や10年の国債入札も低調となった。このため10年債利回りでの1.7%、5年債利回りの1.3%に上昇したが、ここからさらに売り込むとなれば日銀の利上げも意識される水準ともなる。

19 日から20日にかけて金融政策決定会合が開催されるが、今回も全員一致での現状維持が見込まれる。日本経済については大きく落ち込むことも考えづらいものの、先行きの不透明感が完全に払拭されたわけではない。物価上昇も気になるところだが、まだ年内の日銀による利上げを織り込に行くだけの環境にもない。ただし、投資家も引き続き慎重とみられ、業者もリスクを取りづらい状況に変りはない。

このため目先、10年債利回りでの1.7%、5年債利回りの1.3%が利回り上の節目となり債券はいったん戻りを試す展開が予想されるが、戻りも限られ今後、落ち着きどころを探る展開となりそうである。
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by nihonkokusai | 2008-05-16 10:30 | 債券市場 | Comments(0)
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