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「政策委員の欠員」


 日銀の白川総裁が就任して今日で1か月が経過した。白川日銀は金融政策に対し中立的なスタンスを明確化し機動的な対応を取る姿勢を示したが、市場との対話などについても特に問題はなく無難な船出となった。しかし、日銀の政策委員の欠員は続いており、本来は総裁副総裁3名、審議委員6名により業務を執行するような体制になっているにも関わらず、副総裁を含めて2名が欠ける状況は続いている。

 ゴールデンウイーク中には白川総裁がBIS総裁会議に出席し、西村副総裁がアジア開発銀行年次総会に出席し、執行部が国内不在という状況となっていた。こういった際にはもし何かしらの緊急時の対応についての問題が生じる懸念もある。

 政策委員会は「議長が出席し、かつ、現に在任する委員の総数の三分の二以上の出席がなければ、会議を開き、議決をすることができない。」 (日銀法第17条)となっており、現在の7名体制では5名以上の出席が求められる。通常の政策委員会(毎週、火曜日、木曜日)には出張などにより1名から 2名の欠席といったこともありうるため、現在の7名の政策委員は病気などによる欠席ということも難しい状況にある。もし9名体制ならば6名の出席で政策委員は開催できることで、何かの都合があっても3名までの欠席は可能となる。

 それでなくても本来「委員会は、委員九人で組織する。」(日銀法第16条)となっているにも関わらず、7名で業務を執行するとなれば総裁と副総裁はもとより審議委員にもかなりの負担増となり過剰なストレスなども加わりやすいのではなかろうか。もちろんその一部は理事などにも負担が加わってきているともみられるが。

 なにはともあれ、日銀の業務が9名の政策委員という本来のかたちで執行されるためにも、政府には早急に欠員をカバーしていただきたい。しかし、どうもすぐに動くという兆しもない。どうやら早くともサミット後の可能性もあり、この欠員が長期化する可能性も高そうである。その間、現在の政策委員には体調管理を含めてがんばっていただくしかなさそうである。
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by nihonkokusai | 2008-05-09 10:19 | 日銀 | Comments(0)
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