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「初の債券先物のサーキット・ブレーカー制度発動」


 4月25日の債券先物取引では、債券相場の急落により初めてサーキット・ブレーカー制度が発動された。特に25日に悪材料が出たわけではないが、債券相場が調整局面入りしており、ストップロスなどが入りやすい状況にあったことで、そういったポジション調整の動きによって下げが加速されたものとみられる。

 今回の下げの背景には、欧米の金融機関の1-3月期決算が予想されたほどの悪化ではなく、また増資等も発表されたことで金融リスク不安が後退した。米国の大手企業決算も予想を上回るものが出ており、米経済指標もしっかりしたものも出ており米経済への過度の悲観的な見方も後退した。29日から30日にかけてのFOMCでは0.25%の小幅利下げが予想されているが、これでいったん利下げは打ち止めといった見方も強まった。これを受け米2年債利回りは24日にFRBの政策金利の2.25%を上回るなど米債も下落基調となっていた。

 またドルも買戻されたこともあり、東京株式市場もこの円安ドル高も好感し、米株の上昇も加わって日経平均が13000円台を回復したことも、債券相場の上値を抑える要因となった。

 米経済の減速懸念などの影響が国内経済への影響も危惧され、日銀による4~6月の利下げ観測などもあったことなどから大手銀行などは2月から3月にかけて中期ゾーン主体にポジションを積み上げていったとみられる。しかし、米経済への懸念の後退とともに日銀のよる早期利下げ観測も後退し、債券先物は3月19日の141円91銭を高値に調整局面となり、2月末あたりからの上昇相場は終焉した。

 4月17日あたりからは下げ足が加速されたが、中期ゾーン主体に大手銀行によるポジション調整等が入ったものとみられ、5年債は4月24 日に1%台に乗せ、さらり利回りが上昇基調を強めたことで、リスク管理上のロスカットなども働いたことで、さらに売りが入り、5年債利回りは1.1%から 1.2%台に利回りが急上昇した。

 債券先物にはヘッジ売りなども入り、CTAなどのストップロスも巻き込み下げが下げを呼ぶ展開となったことで、その結果として25日のサーキット・ブレーカー制度発動となったものとみられる。

 サーキットブレーカー制度とは呼び値の制限値幅の基準値段を2円を超えて上回って(下回って)いる場合に15分間売買を一時中断するというみので、2008年1月に導入されて以来、初めての発動となった。この際に長期国債先物の制限値幅(ストップ高安)は3円となっている。

 ちなみに制度変更前のストップ安(前日比2円の下げ)は、2002年9月18日に日銀が銀行保有株購入の発表を行なったことをきっかけに債券先物が急落した際にストップ安となっている。
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by nihonkokusai | 2008-04-28 10:13 | 債券市場 | Comments(0)
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