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「何をしているんだか」


 政治と宗教の話はタブーとか言われるが、私はこの両者ともに関心が薄いこともあって、あまり話題にしたくなかった。とはいうものの、政治については経済と密接な関係もあることで、まったくの無視もできないことも事実。ただ黒幕が暗躍し魑魅魍魎が蠢いて現金が飛び交っているような場所(一部勝手な想像部分あり)にはあまり関わりたくないというのが本音である。ちなみに私の出身学部学科は法学部政治学科である。そういえば政治学を教えていただいた内山秀夫慶應義塾大学名誉教授が亡くなったと昨日報じられた。授業を受けた一人としてあらためてご冥福をお祈りしたい。

 さて今回の日銀総裁人事だが、自民党と民主党の駆け引きによってぐちゃぐちゃにされたかと思ったら、今度は民主党の内紛でさらにドタバタ劇を演じている。小沢派と仙谷派の対立抗争についてなど詳しいことなど知らないが、民主党もいずれバラバラになって再編成でもしないとまともに機能しないのではなかろうか。これは自民党もしかり。日銀総裁副総裁人事とは直接関係はないが、いっそ自民党道路派と自民党反道路派にでも分裂してくれたほうがすっきりしてわかりやすい気がする。

 日銀関係者にとっては企業で言えば社長人事が政治に弄ばれてしまい、嫌気どころか呆れてしまっているのではなかろうか。まして、日銀総裁は通常の企業のトップとは訳が違う。私たちの財布に入っている通貨を発行しその価値を安定させるという重要な役割を担っているところの長なのである。いくら白川氏が優秀であっても今回の総裁人事を巡るゴタゴタで日銀総裁への信認が内外問わずかなり失われてしまったことも確かであろう。

 そして、今日の参院本会議で渡辺副総裁案が否決されたことで、副総裁の一人の空席が続くこととなった。審議委員も西村氏の昇格で一人少ない。政府は今後あらたな副総裁を模索せざるを得ないわけだが、ここまでくるとどこから持ってくるにしても、政争に巻き込まれてしまう懸念もあり引き受け手も限られてしまうであろう。日銀プロパーがトップ、副総裁の一人が学者出身となれば、もう一人の副総裁は日銀出身者や学者出身というのはバランス上難しくなる。そして財務省出身者でもダメとなれば、残るところは民間企業出身者あたりとなるのか。

 しかし、副総裁という立場はある意味中途半端な位置にもあり、残る副総裁一人だけの選択というは、その選択肢も限られるとなれば総裁人事以上に難しくなる可能性がある。一番手っ取り早いのは西村氏同様に審議委員からの昇格か。須田審議委員は学者出身で難しいとなれば、残り4人の審議委員からの選択という可能性は意外に高いかもしれない。もちろん元審議委員からという手段もあるが。その上で審議委員をあらためて探した方がすんなりいくのではなかろうか。しかし、これも政治が絡んで現実には何とも言えないことも確か。とにかくも「何をしているんだか」
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by nihonkokusai | 2008-04-09 09:57 | 日銀 | Comments(0)
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