「ほっ」と。キャンペーン

牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「4月の債券相場予想」


 3月の債券相場は海外投資家によるリスク回避の動きなどにより波乱含みの展開となったが、そういった動きは4月に入り次第に落ち着いてくるものとみられる。しかし、米金融機関の損失拡大といった懸念は引き続き根強く、海外市場の動向によっては円債も引き続き動意を示す可能性は残る。このため米大手金融機関の1-3月期決算発表が集中する4月中旬には注意が必要か。

 日本の金融市場における大きな懸念材料は、日銀総裁の空席という状況にある。世界的な金融市場の混乱の最中にあって、日本の中央銀行総裁が空席という異常事態が早期に解決されないようだと、日銀の金融政策の行方にも影響を与えかねない。4月8日から9日にかけて今年度最初の金融政策決定会合が開催される。このままだと金融政策を決定する政策委員は通常の9人から7人での決定となる。

 さらに中旬にはワシントンでG7も開催される。総裁空席によってG7の中における日本の発言力の低下等も危惧されている。また、4月18 日の日銀支店長会議も予定され、そして4月30日の金融政策決定会合では市場も注目している展望レポートの発表もある。展望レポートは先行きの金融政策の方向性を示す目安となるものだけに、このタイミングでも総裁不在となれば市場からの不信感といったものも強まる恐れもある。

 29日から30日にかけて開催される米FOMCでは追加利下げが実施される可能性があるが、日銀は当面、現状維持を選択してくると予想される。しかし、日本の足元景気についてもやや不透明感も強まっている。4月下旬からは企業決算なども発表されるが、こういった企業決算の内容や経済指標動向によっては、日銀による利下げ観測が強まる可能性もある。

 ここにきて消費者物価指数も上昇しているが、4月からも食品価格の値上げも続く。さらにガソリン価格の動向次第では消費動向などにも影響を与えかねない。引き続き物価動向にも注意が必要となる。

 債券の需給面では、新年度入りしての大手銀行の動向が注目される。当初、益出しの売り等が入る可能性はあるものの、日銀による利下げ観測などが強まる可能性もあることで、そういった売りも限定的となろう。中長期ゾーンは引き続き堅調な地合が維持されるとみられる。さらに注目は一時大きく売り込まれた30年国債や物価連動国債、15年変国である。さすがに割安感も出ていることで、物価連動国債など期が変れば国内投資家の押し目買いへの期待もあるものの、積極的に買い進まれるといったことも考えづらい。

 4月の債券相場は3月ほどの荒れ相場にはならないとみられるが、高値圏での推移が予想される。ただ米国金融市場の動向に神経質となっている面は変わらずとみられ、海外市場の動向やその影響を受けての株式市場や外為市場の動きを睨んでの、展開といったものは継続しよう。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-03-31 12:15 | 債券市場 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー