「白川総裁代行を中心とした日銀新体制が発足」
福井日銀総裁の任期満了までに次期日銀総裁が決まらず総裁空席のまま、副総裁に選任された白川氏を中心とした日銀の新体制が今日発足します。
『日本銀行の役員とは誰のことを指すのでしょうか。もちろん、総裁や副総裁は役員です。そして金融政策決定会合に参加している審議委員も、日本銀行の常勤の「役員」として内閣から任命されています。日本銀行の組織規定をみてみると、「当銀行に、役員として、審議委員6人、総裁1人、副総裁2人、監事3人以内、理事6人以内及び参与若干人を置く」とあります。このように、監事3人以内、理事6人以内及び参与若干人が、内閣によって任命された政策委員9名とともに役員となっています。(拙著「短期金融市場の基本とカラクリがよ~くわかる本」より)』
西村氏が副総裁に昇進することで、審議委員も一人空席となり、日銀の金融政策を決定する政策委員会は当面7人体制となります。
『政策委員会は9名のメンバーによる合議制の委員会です。そのメンバーとは、総裁1名、副総裁2名、そして6名の審議委員の合計9名の政策委員から構成されます。政策委員は衆参議院の同意を得て、内閣が任命することとされる日本銀行の常勤の役員です。現在の審議委員のメンバーは、学者、民間企業や民間金融機関の役員、そして民間エコノミストといったメンバー構成となっています。 政策委員の仕事は、決定会合に参加して金融政策を決定するだけではありません。政策委員会には、月1回もしくは2回開催され、金融政策について審議、決定を行う「金融政策決定会合」がありますが、そのほかに原則週2回定例的に開催され、金融政策以外の重要事項を審議する通常会合があります。(拙著「短期金融市場の基本とカラクリがよ~くわかる本」より)』
このように拙著「短期金融市場の基本とカラクリがよ~くわかる本」には、日銀の役割や機能、金融政策の役割など日銀に関する記述が約半分を占めています。また、米国では短期金融市場の混乱などによって大手証券会社の資金繰りが悪化し、FRBが新たな対応を迫られるなどしていますが、「短期金融市場の基本とカラクリがよ~くわかる本」では短期金融市場への記述が残り半分を占めており、日銀が大きく関わっている短期金融市場が総括できるようになっています。ご関心、ご興味のある方はぜひ書店にてお手にとってみてください。アマゾンからも購入できます。
「短期金融市場の基本とカラクリがよ~くわかる本」