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「今週の債券相場と来週の予想」


 11日にFRBの新たな資金供給策を発表した。12日に発表された10-12月期GDP2次速報では前年比+3.5%と1次速報から小幅下方修正されたが、市場予想は大きく上回った。これによる株高や米債安などを受け12日に債券先物は一時139円を割り込みも一時138円98銭まで下落した。しかし、 13日にはドル安が進行し、ドル円は100円近くまで円高ドル安が進行した。ユーロも対ドルでユーロ導入後の最高値を更新。この円高を受け日経平均はザラ場で昨年来安値を更新した。債券先物は中心限月としては2005年7月29日以来の140円台乗せとなり、現物は10年290回が2005年7月以来の 1.3%割れとなるなどかなり波乱含みの様相となった。NY原油先物も高値を更新するなどやや投機的な資金が金融市場を混乱させている面もある。またドル売りや株の下落、国債への買いといったものはリスク回避の動きによるものともみられ、日本の債券市場でも格付の低い銘柄主体に一般債が売られたり、T-L スプレッドが拡大するなどしていた。債券先物は10日に中心限月が6月限に移行したが、3月限よりも6月限の価格が上回るなどこれまでにない動きともなり、これも先物の買いポジションのロール圧力が強かったためとみられた。11日の5年国債入札も安全資産としての資金も入ったとみられ、利率は0.8%に引き下げられたが入札は順調なものとなった。

 18日に開催される米FOMCの動向に注目が集りそうである。ドル安、株安、債券高、原油高といった背景には、米サブプライムローン問題に端を発する米国の金融市場の混乱と景気後退懸念がある。FRBの新たな資金供給策についてはあくまで流動性供給であり、金融市場の混乱に多少なり歯止となるとみられるが、サブプライム問題そのものの本質的な解決策とはならない。格付会社が大手金融機関の評価損計上はまだ続くものの、折り返し地点を過ぎたとの見方を示したようだが、こういった動きが具体的に見えるようにならないと市場の不安感はなかなか後退しないものとみられる。また、米景気後退懸念に対して米FRBは利下げを継続することで対策としようが、反面、原油高など商品市況の上昇による物価上昇圧力もあり、金融政策の舵取りもかなり難しい状況にある。18日の FOMCでは政策金利を0.5%もしくは0.75%引き下げてくるとの予想となっているが、17日までの市場動向などを見極めながら利下げ幅を決定してくるのではないかともみられる。日本では混迷している日銀総裁人事の行方が大きな注目材料ともなりそうである。福井日銀総裁の任期は19日までとなる。債券相場は高値警戒もあるが、安全資産として中長期主体の国債は買われやすい地合ともなっており、当面は堅調地合となりそうだが、相場は投機筋の動きもありやや波乱含みともなりそうで、期末も控え参加者も限られる中、思わぬ価格変動がある可能性もある。
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by nihonkokusai | 2008-03-14 14:04 | 債券市場 | Comments(0)
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