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「何を今更、2008年問題」

「3月末現在の国の債務残高、781兆5517億円」

 財務省は平成17年3月末現在の「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」を発表した。これによると、国債残高は626兆3633億円、借入金は59兆1122億円、政府短期証券が96兆0762億円で、合計781兆5517億円と過去最大を更新。

「何を今更、2008年問題」

 昨日発売された週刊新潮の広告を見ると、「2008年問題として国債大量償還は大暴落の引き金」となっていた。あまり週刊誌の記事に目くじらを立てるのもどうかと思うし、実際に内容を確認したわけではないが、この記事の見出しは現実とはやや異なることは指摘しておきたい。もちろん膨大な国債残高があり、これが何かのきっかけで暴落しないとも限らないことも確かである。しかし、国債の2008年問題といわれたものはすでに過去のものとなっている。

 2008年問題とは1998年に10年国債が大量に発行されたことによる問題である。2008年には1998年発行の10年国債が大量に償還されることは確かであるが、それがすべて現金で償還されるわけではない。国債には60年償還ルールがあり、2008年における10年国債の現金償還はその六分の一だけであり、残りの分は借換債が発行される仕組みとなっている。問題とされていたのはその借換債の発行額で大きさであった。

 その発行が集中していた借換債についてもすでに手は打たれている。財務省によるバイバックや前倒し発行などを通じて借換債の平準化に向けての作業も進み、現在は国債における「2008年」での問題はそれほど大きなものではない。もちろん、下記のように今後継続して大量の借換債が発行されることに変りはないが、特定の年限に極端に集中して国債需給に影響を与えるような状況にはなっていないのである。

 財務省資料による借換債発行額の予想
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/saimukanri/2004/saimu02b_06.pdf

2005年、104.2兆円
2006年、114.5
2007年、126.8
2008年、134.4
2009年、131.8
2010年、132.0
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by nihonkokusai | 2005-06-24 14:03 | 債券市場 | Comments(0)
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