「10~12月期GDP1次速報値」
内閣府が14日朝8時50分に発表した2007年10~12月期GDP1次速報値は、物価変動の 影響を除いた実質で前期比+0.9%、年率換算で3.7%と予想を大きく上回った。プラス成長は2四半期連続となった。
昨年6月の改正建築基準法の施行の影響により民間住宅投資は前期比-9.1%と大きく落ち込んだものの、設備投資が前期比+2.9%となりその落ち込みをカバーし、個人消費も+0.2%としっかり。成長率のうち内需の寄与度は+0.5%となった。
引き続き外需も好調となり、輸出は前期比+2.9%。控除項目の輸入は+0.5%となり、これにより外需全体の寄与度は+0.4%となった。内閣府によると輸出では中東向けの自動車が最も貢献したそうである。
GDPデフレーターは前年同期比-1.3%と2006年1-3月期以来の大幅低下となった。また、国内需要デフレーターは前年同期比+0.1%と2006年7-9月期以来の前年比プラスとなった。
昨日の米国市場で予想上回る小売売上高を受けてダウは178ドル高となり米債は株高受けて続落となり10年債利回りは前日比+0.07%の3.73%に上昇したことに加え、朝方発表されたこの10~12月期GDP1次速報値が予想を上回ったことから、債券先物は売り気配のスタートとなり、前日比39銭安の 137円55銭で寄り付いた。日経平均先物はドル円が108円台に乗せているなど円安効果も加わり、買い気配スタートとなり、こちらは前日比370円高の 13470円で寄り付いた。