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「債券市場の一日」


いまさらながらですが、日本の債券市場の一日を追ってみたいと思います。現物は店頭取引のため、特に取引時間とかは決められていませんが、総じて日本相互証券の売買が開始される8時40分以降が多く、さらに東証の債券先物取引が開始される9時以降に現物債売買は集中して行われます。日本相互証券は証券会社の債券売買を仲介することを目的として1973年7月に設立されましたものです。

金融機関の債券のディーリンクルームにはこの日本相互証券の端末を設置しています。この端末を通じて顧客との売買を行うための国債の手当てやポジション調整の売りといったことを行っているのです。債券ディーリングのピーク時には数千億円の売買が瞬時にこの日本相互証券でできたこともありました。しかし、現在では業者によるディーリングは影をひそめ、投資家主体の売買となっていることもあり、日本相互証券における国債の売買高は自体は減少していますが、その現物売買の指標としての役割は現在も続いています。

東証の債券先物は午前9時から11時、午後は12時半から3時までと株式市場と同じ時間帯に取引されており、その時間帯は常に値動きがあることで、債券相場の動向が把握しやすくなっています。

このため市場参加者の多くは、債券のおおよその居所やトレンドを把握するためには、日本相互証券などでついた現物そのものの値動きとともに、債券先物の値動きからおおよその売買の水準を掴んでいるのです。

ちなみに債券先物はイブニング・セッションも行われており、午後3時半から6時まで取引ができます。ただし、この取引の約定日は翌営業日となります。債券先物の一日の値動きを新聞などで掴む際に注意すべきは、このイブニング・セッションの値動きが翌営業日の値動きに含まれてしまっていることがあることです。実際には前営業日の夕方の値動きが入ってしまうことで、実際その日の動きを掴むには、このイブニング・セッションの値動きを除いて見た方が良いと思われます。テクニカル分析などを行う際などは尚更です。私のホームページ「債券ディーリングルーム」では「臨機応変」というページで、前場と後場の四本値と前営業日のイブニング・セッションの四本値をそれぞれ掲載していますので、よろしければ参考にしてみてください。

ちなみに日本相互証券での当日約定分の現物の取引は夕方5時まで行われていますが、新聞などで長期金利の引け値、つまり直近入札された 10年国債の当日の最終利回りは、日本相互証券や日本証券業協会が業者からヒアリングして集計した3時現在の利回りとなっています。この集計は国債の全銘柄の利回りと単価が表記されていますが、残念ながら公開されているものではありません。

さらに日本の債券先物はLIFFEと呼ばれるユーロネクストグループのひとつとなったロンドン国際金融先物オプション取引所 (London International Financial Futures and Options Exchange)でも売買が行われています。LIFFEでの日本国債の先物取引時間は、現地時間の朝7時から夕方4時までとなっています。
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by nihonkokusai | 2008-02-04 10:20 | 債券市場 | Comments(0)
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