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「最近の債券相場の動きと今後の予測」

 債券先物主体に新たな動きが見えた。3日の後場寄り直後に債券先物にまとまった買いが入り、先物は一時137円63銭まで買い進まれた。かなりのまとまった買いが先物主体に入った。月初ということでエクステンション意識した現物の買いとともに、中期ゾーンの動きや先物を見る限りは大手金融機関などが新たな動きを見せていた可能性もある。4日の10年国債の入札は予想を上回り好調な落札結果となり、現物10年288回は1.405%、5年66回も 0.960%に利回りが低下した。債券先物も一時137円73銭まで上昇した。市場観測によると10年国債の入札における落札先で1兆円程度が不明玉となっていた。しかし、こういった買いは続かず、5日の後場に入り英住宅金融大手ノーザン・ロックが2月までに国有化される可能性があると報じられことからドル円は110円台に乗せ、それにより時間を置いて株価にも影響を及ぼし、日経平均先物は一時15600円台まで買われた。これを受けて債券先物は137 円17銭まで下落。さらに5日のNY株式市場が大幅上昇となり、6日の債券先物は137円をあっさりと割り込み136円43銭に下落した。10年289回は1.560%に利回りが上昇した。6日に米国でサブプライム問題への対策が発表された米株は大幅続伸、米債10年債利回りは4%台に上昇した。これを受け債券先物は一時136円28銭に下落したが、朝方7-9月期実質GDP2次速報は、前期比+0.4%、年率+1.5%とやや予想下回ったこともあり、その後債券先物は前日比プラスに買戻されるなど、週を通じて乱高下激しい展開が続いた。

 11日の米FOMCでは、政策金利が0.25%引き下げられる可能性が高く、市場もかなり織り込んでいる。サブプライム問題への対策も発表され、徐々にではあるがサブプライム問題は収縮の方向に向かいつつあるともみられる。年末を挟み、今回サブプライム問題で大きな痛手を蒙った米欧の金融機関の資金繰りなどへの懸念も後退してくれば、金融市場も落ち着きを取り戻してこよう。しかし、今後の米国経済の減速観測も強いことで今後も米国の経済指標の動向などにも注意が必要となる。国内経済への影響を見る上では、14日に発表される日銀短観に注目したい。企業経営者の姿勢に今回のサブプライム問題がどの程度影響しているかといったことに加え、建築基準法の改正などに伴う所謂、官製不況と呼ばれるものの影響といったものも確認したい。債券先物は11 日に12月限の最終売買日を迎える。12月第一週はかなり仕掛け的な動きも見えたことで、限月移行を挟んで引き続き先物主体に乱高下する相場展開も予想されるため注意したい。12月に入り10年債利回りは1.4%近くまで低下し、5年債利回りも1%割れが続く場面もあったが、さすがにこれは政策金利が 0.5%という現状下、日銀は当面の間、この政策金利は据え置くものとみられることで、やや行き過ぎ感もある。10年債利回りは1.5%割れでは戻り売りも入ると思われるが、先行きの不透明感もまだ完全に払拭できないこともあって、1.6%近くでは押し目買いもあり、1.5-1.6%のレンジ内での動きとなるものと予想する。ただ先物の動きなど次第ではややオーバーシュートする可能性もある。
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by nihonkokusai | 2007-12-07 10:27 | 債券市場 | Comments(0)
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